ぎっくり腰と慢性腰痛の違い

「ぎっくり腰は意外に早期改善ができるのに、慢性腰痛はなぜなかなか治りきらないのか」ということを疑問に思われる方は少なくないでしょう。

慢性腰痛をお持ちの方がぎっくり腰になった際も、普段の痛み程度までの改善ならそれほど長期を要すものではありません。


でも、そこから先の改善は少し時間がかかります。

その理由は、「体にとってそのバランスが普通になっているから」だと当整骨院では考えています。

ぎっくり腰になるとき、筋肉のバランスは大きく崩れていますが、それは一過性の状態で、まさに異常な状態と言っていいものです。

異常な状態から普通の状態に戻るのにそれほど障害はありません。

しかし慢性腰痛の時のバランスは体にとってなじみ深いものになっていて、痛みがあってもおさまり良いといえるかもしれません。

そのバランスから新しいバランスに変える、つまり痛みのないバランスに変えようとすると、体にとっては痛みのあるバランスの方が普通になっているので、頭の先から足の先までの全部のバランスが変化することを拒みます。


ですから、骨格を調整しながら何度も新しいバランスを体に覚えこませて、そのバランスを体になじませないといけません。

この操作には短くても通常1ヶ月以上かかります。

体に痛みが慢性的にある場合、内臓のどこかにも疲労が慢性化しているところがあります。

その疲労を解消するのにも時間はかかります。

疲労していた期間が長ければ、回復するまでの期間もより長くかかります。

これが慢性腰痛の改善に時間のかかる理由です。

痛みと脳の関係

最近の研究では、痛みと脳の機能低下の関連があることも分かって来ています。

慢性的な腰痛の場合、ストレスによる「側坐核」という脳の部位の機能低下がその原因になっているというものです。


側坐核の働きのなかで、「全身から送られてくる情報のうち、継続している痛みのッ情報を遮断して感じにくくする」という仕組みが血流の不足により働かなくなるようです。

この仕組みが働かなくなると、脳が既に認識している痛みを感じ続けることになります。

つまり、慢性的な腰痛が治らないということです。

この側坐核の血流低下はストレスにより引き起こされるようなので、ストレスケアが大きな効果を発揮すると言えそうです。


ぎっくり腰の場合、感じ始めたばかりの痛みですから、この側坐核の働きとは関係はありません。

ということで、脳の機能とストレスとの関連性を考えても、ぎっくり腰の方が治しやすいと言えそうです。

ぎっくり腰について

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