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当整骨院のぎっくり腰への施術

当整骨院のぎっくり腰への施術は、おきゅうを使いますが、目的は内臓の疲労を回復させて腰部の筋肉のバランスをとることです。

筋肉は内臓との関わりがとても強いので、ある臓器が疲れすぎると、その臓器と関わりのある筋肉はうまく収縮することができなくなります。

うまく収縮することができない筋肉がでてくると、その分正常に働いている筋肉に過剰な負担がかかり、緊張がとても強くなります。

これが筋肉のバランスが悪くなるメカニズムです。

ぎっくり腰の時に疲れて働きが落ちていることの多い臓器は、腎臓・胃・小腸・すい臓です。

おきゅうで臓器の疲労が回復すると

(1)緊張している筋肉を緩める

(2)緩んでいる筋肉を引き締める

という二つの要素を達成できるので筋肉のバランスが改善され、痛みはかなり楽になります。

さらに、骨格の調整もすることでより早期での改善を促します。

慢性腰痛と違ってぎっくり腰の場合は、骨格の問題より臓器・筋肉の問題が大部分なので、内臓ケアが最も重要になります。

施術直後に症状の改善があまり見られない場合は、臓器の疲労がひどく回復に少し時間がかかることになりますが、施術後1日程度の間に徐々に効果が現れてきます。

施術の効果は多くの場合、次の日に最も大きくなります。

ぎっくり腰によくある症例と対応

症例1 前にかがめない

ぎっくり腰になった際、もっとも多いと思われる症状がこの「かがむことができない」というもの。

この痛みに直接的に関わっている筋肉は腸腰筋と言われるインナーマッスル、動きに制限がおきている骨は腰椎~骨盤です。

対応としては、腸腰筋が腎臓の疲労から働きが落ちていることが多いので、腎臓を元気にするための鍼灸術や背骨の調整を行います。

腎臓の回復には他の臓器の場合より少し時間のかかることが多いので、かがめるようになるのは次の日という人が多い印象です。

類似の症状として、「靴下をはくのが困難」というのもよく見受けられます。

症例2 立つ時に痛い

この症状も、非常に多くのケースでぎっくり腰になった人にみられるものです。

立とうとするとき、人は誰でも背中を若干そらした状態になります。

この時、背中の筋肉が過緊張の状態になっているので、立つ動作で緊張がさらに強くなると痛くなります。

原因は主に胃と膵臓の疲労とそれに伴う背骨の機能制限です。

胃とすい臓が疲れると、お腹側の筋肉の働きが落ちるため、バランスの関係で背中の筋肉が過緊張しやすくなります。

対応としての施術では、胃と膵臓を元気づけ、背骨を動きやすく調整します。

ぎっくり腰の症状の中では、比較的改善しやすい症状ですが、大食いや痛み止めの服用がある場合は臓器の回復が進みにくいので、痛みがとれるまで時間のかかることも少なくありません。

食事の際、いつもより少ない量で終えておくのが良いでしょう。

類似の症状に、「立った状態で背中をそらすことができない」「座った状態から立ったとき、背中をまっすぐにのばせない」などがあります。

症例3 背中を曲げるのもそらすのもできない

この症状も、胃と膵臓の疲労から起きている場合が多いようです。

特定の臓器が大きく調子を落とした時、その影響で他の臓器も調子を落とすと考えられます。その結果、体幹の動きが大きく制限されてしまいます。

この場合には、胃とすい臓をはじめとして、全身の疲労を回復させるような視点での施術が必要になります。

症例4 寝ていても痛い

全身のどこにも力を入れなくて良い状況でも痛みがでる場合には、ぎっくり腰も軽度ではないと判断してもいいでしょう。

仰向き(上向き)で寝た際に痛みがひどい場合には、背中をまっすぐにできない状態だと考えられますので、まず胃とすい臓へのアプローチから始めます。

意外に簡単に、寝ているだけなら痛みがでない状態にまで回復することがほとんどです。

それでも痛みが改善しない場合には、胃の疲れが横隔膜の過緊張を引き起こしている状況が考えられます。

横隔膜の過緊張が起こるメカニズムはこうです。

胃は空腹になるとやや上に上がり、満腹に近づくにつれ下に下がっていくことを繰り返しています。

胃の疲れが激しくなると、通常よりもっと下に下がろうとします。(さがりっぱなしの状態は胃下垂)

その際、胃の上は食道ですが、食道が横隔膜の中央あたりを貫いてきているので、横隔膜を下に引っ張った状態になります。

横隔膜は呼吸の際に上下運動をしていますが、下に引っ張られているので過剰に緊張してしまい、付着している背骨やあばら骨を不必要に内側に引っ張ってしまいます。

この状態になると、寝ていても痛みがでるようになります。

対応として横隔膜を含んだ肺のケアを行うことで、一気に楽になります。

全く別の状況として、坐骨神経痛が併発していることがまれにあります。

この場合には背骨の回旋が大きな要因となっていますが、楽な状態にまで一気に回復させる方法はなく、何度かに分けて徐々に改善させていく必要があります。

症例5 横に「くの字」に曲がってしまう

腰椎から左右の股関節付近にまで伸びている「腸腰筋」のうち、どちらか一方の働きが落ちるとこの状態になります。

施術は「症例1」に準じたものになります。

標準的な施術との比較

どこへのアプローチか?

  • 通常の施術骨格のみ、あるいは筋骨格系に対しての施術を腰部中心で
  • 当院の施術内臓・骨格・筋肉などに対しての施術を全身的に

改善するまでの施術回数は?

  • 通常の施術3~5回、あるいはそれ以上
  • 当院の施術通常1~2回で施術終了

施術後一番楽になるのはいつ?

  • 通常の施術施術直後が一番楽だが徐々にぶり返すことが多い
  • 当院の施術施術直後も楽だが、その後効果は増していき、次の日最も大きく効果が得られる

次回の施術はいつ?

  • 通常の施術次の日に続けて施術する場合が多い
  • 当院の施術2~3日様子をみてまだ辛さがあれば再度施術

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