ぎっくり腰のリスクが高いシチュエーション

ぎっくり腰で来院される患者さんの話をお聞きしていると、ぎっくり腰になってしまいやすい状況というのが明確にあるのが分かってきます。

何度もぎっくり腰になってしまう人は、特にどんな時に気を付ければいいのかを知ることである程度ぎっくり腰を予防できます。

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ぎっくり腰になりやすい季節

ぎっくり腰の患者さんが一年でもっとも多く来院するのは、4月~7月です。

これは当整骨院の場合ですが、おそらくこの時期にもっとも多くぎっくり腰がおきていると推測されます。

その理由ですが、この時期のぎっくり腰が特に胃や小腸の疲れと関わりが大きいことを考えると、「気温の上昇により冷たいものの飲食が増えるから」と言えるかもしれません。

人間の体は、慣れないことをすると体が対応できない状況になります。

だんだん暑くなってくるとともに冷たいものをたくさん飲むようになりますが、それが胃や小腸をすごく疲れさせる可能性があります。

また、季節の変わり目がすい臓、春が肝臓に負担がかかりやすい(東洋医学的知見)ことも、同じ消化器系なので無関係ではなさそうです。

他の季節的なリスクとして、毎年のように同じ季節にぎっくり腰になる人がいます。

季節ごとに負担のかかる臓器は異なり、「春-肝臓 夏-心臓 秋-肺 冬-腎臓 季節の変わり目-すい臓」となっています。

生まれつき弱い臓器はだれにでも多少はあるので、ぎっくり腰になった季節に関わりの大きい臓器が丈夫ではないと考えることができます。

ぎっくり腰が発症しやすい時間帯

一日のうちで最もぎっくり腰がおきるのは、なんと言っても朝です。

それが何故なのかというと、体液循環がまだ十分でない場合が多いからです。

体調が良ければ就寝中や起床時も体液循環が低下しすぎることはありません。

しかし体調が良くなくて呼吸が浅い状態だった場合、体をほとんど動かさない就寝中やそのあとの起床時は、一日で最も体液循環が不足しています。

その状態で体を動かすことは、他の時間帯よりも大きなリスクを伴うことになります。

体液循環と腰痛について参考になるサイト

その次にリスクの高い時間帯は、食事中や食後です。

胃や小腸が疲れている場合は、体にとって食事をとること自体が大きな負担になります。

食べ過ぎて苦しいという経験はだれでもあるとおもいますが、それは胃腸が下がることで呼吸がしにくくなっているのです。胃腸の調子が悪いときは、食べ過ぎていなくてもそれと似たような状況になっているので、この場合も体液が循環しにくくなっています。

食後立ち上がるときなど、非常に危険です。

また、冷たいものを飲んだ後なども要注意でしょう。

気温の変化とぎっくり腰の関係

季節に関係なく、急に気温が上がったとき、あるいは下がったとき、ぎっくり腰リスクが高くなります。

当整骨院で、「今日は気温が一気に上がったから、そろそろだなぁ」なんて考えていると、本当にそのとおりになります。

気温の変化に関しては、急に下がるときよりも急に上がるときの方がずっとリスクは高いようです。

原因は「気温の変化による自律神経の疲労」。言い換えれば対応力の低下ですね。

気温の変化が大きいとき、体調を悪化させてしまう人は多くなります。

ぎっくり腰もそんな体調の変化に合わせて発症しやすくなります。

ぎっくり腰になりやすい動作

動作によるリスクは、認識している人は多いと思います。

動作に関しては、立ち上がったり、かがんだり、靴下をはいたりといった、体幹をおおきく動かした際にリスクが高くなります。

かがんだ状態で何かを引っ張ったり、持ち上げたりすることのリスクの高さは言うまでもないでしょう。

他にはせきやくしゃみもぎっくり腰を引き起こしやすい動作です。

多くの場合上記のような動作の際にぎっくり腰が発症しますが、特定の動きと関係なく発症することもあり、例えば寝ていて発症する人もいます。

出張や旅行もぎっくり腰リスクが高い?

出張したり、旅行でホテルに泊まったりしたときにも、意外に多くぎっくり腰が起きています。

慣れない生活リズムのためか、慣れない寝具のためか、外食によるものか、理由はわかりません。

移動距離が長いことで、長時間狭いスペースにじっとしていることが原因とも考えられます。

ぎっくり腰についての目次

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