ぎっくり腰の対処法
ぎっくり腰の対処法も、考え方次第でいろいろなやり方があります。
ここでは標準的なものから少し変わった方法までご紹介します。ページ内の目次
- 安静は逆効果?
- 裏技1 お風呂に入る
- 裏技2 食事を抜く
- 対処法1 安静にする(早く寝る)
- 対処法2 指を揉む
- 対処法3 さらしをまく
- 対処法4 アイシングをする
- 対処法5 食事の内容に気をつける
- 対処法6 冬のポイント 足を温める
ぎっくり腰の対処法 安静は逆効果?
「 動かして治すは本当か? 」
近年ぎっくり腰になった後の対処として、あまり安静にばかりしていることよりも、動ける範囲で動かすほうが回復が早いという考え方が広まってきました。
要点としては発症から2~3日目からの、可能な範囲での行動を推奨しています。
この考え方は決して無理して動かすという意味ではないことに注意してください。
強い痛みを感じる動きを無理に行えば、炎症がひどくなることは十分ありえます。
徐々に痛みが減ってきた段階で、あまり痛みのない動かし方で動かすということですね。
関連記事はヨミドクターを参照してください。
ぎっくり腰の際にストレッチをするのはどうか、についてはぎっくり腰とストレッチをご覧ください。
ぎっくり腰の対処法 裏技1
「 お風呂に入る 」
解説
お風呂に入ることは、ぎっくり腰の対処として基本的には禁忌です。それでも、場合によっては楽になることもあります。
どんな条件の時に入ってもいいのか、というと
・寝ている状態や座っている状態で力を入れていないときは痛みが無い
・患部に熱感がない
・お湯に浸かると心地よい
といった項目に当てはまる場合です。 実践される場合は、自己責任でやってみて下さい。
お風呂に関してのこういった考え方は当整骨院だけかと思っていましてけど、こちらのサイトでも同じような意見がかかれてあります。
ドクターの意見なので、信頼のおける内容です。
ぎっくり腰の対処法 裏技2
「 食事を抜く 」
解説
風邪をひいたときでも食事は摂りなさい、というのが今の日本では常識のようになってしまっています。でも、体調が悪くなっても食事を摂るのはおそらく人間だけでしょう。
犬を飼っている人はよくご存知だと思いますが、犬は体調が悪いとあまり餌を食べません。その方が体調を回復させるために良い選択だと本能的に分かっているのです。
ですから人間も、体調のよくない時は食事は控えたほうが本当はいいのです。ぎっくり腰のときも、その選択は間違いではありません。
ぎっくり腰には胃腸の不調が大きく関わっていることが多いので、食事を抜いて胃腸を休ませると症状を早く回復させることにつながります。
なお、食事を抜いたからと言ってお菓子を食べるのは論外です。お菓子を食べるくらいなら食事を摂りましょう。
ぎっくり腰の対処法1
「 安静にする(早く寝る) 」
解説
自分でできる対処法として、最も簡便でかつ重要だと思われるのは、安静にすることです。
特に夜早く寝ることは非常に大切です。早く寝ると(夜10時頃まで)疲労している内臓を早く回復させ、腰部の筋肉のバランスを良くすることができます。
早く寝ることは、腰痛の人全般にとって大切な習慣です。
特に椎間板ヘルニアになる若い人は、必ずと言って良いほど夜更かしです。夜更かしをすると、朝遅くまで寝ても身体は軽くなりませんし、腰痛の主要な原因である「腸腰筋の弱り」を引き起こします。
ぎっくり腰の対処法2
「指を揉む」
解説
足の親指と小指、それに手の人差し指と中指をもみましょう。
これにより、おしりの筋肉、腰の側面を支える筋肉の過緊張を緩め、腰を前方へ引っ張っている筋肉の働きを回復させ、さらに肝臓により阻害されやすい体液循環を正常化に導きます。
揉んで効果を出そうとするとき、どこのつぼよりも指先にあるつぼがよく効くと言っても過言ではありません。
足の指はくるくると回すとさらに効果が増します。一度に200回ほど回しましょう。(症状がひどいときは足の指に手が届かないので、誰かに回してもらいましょう。)
揉んだり回して痛い指があれば、そこを集中的にするのもおすすめです。手の指はあまり回すと関節がゆるくなり、物をつかんだりするときに違和感がでることがあるので、気をつけてください。
ぎっくり腰の対処法3
「 さらしをまく 」
解説
腰部の筋肉のバランスが悪いと、骨盤や背骨を安定して保つことができません。ですから、外から力を加えて安定させたほうが痛みが緩和される場合がほとんどです。コルセットでも構いませんが、できる限りきつく巻くようにしましょう。
ゆるく巻いて「あそび」がある状態だと、さらしやコルセットを着けている意味合いがほとんどなくなってしまいます。普段ベルトをひっかける腰骨をしっかり固定しましょう。
ぎっくり腰の対処法4
「 アイシングをする 」
解説
アイシングとは氷で冷やすこと。なぜ冷やすかというと、ぎっくり腰になった時には必ず炎症を起こしているからです。
シップではどうなのか?という質問をよく受けますが、ぎっくり腰になった直後はやはり10分程度のアイシングをお勧めします。
シップは多少の炎症なら冷やしますが、ぎっくり腰の際の強い炎症を抑えるには、あまりに力不足です。
プロ野球を見る人なら分かると思いますが、投手がマウンドを降りた後、肩をもっこりした用具でアイシングしていますね。
決してシップで済ませていません。
投球の後の炎症を最小限に留めるためにもアイシングが必要なら、ぎっくり腰にシップで十分というはずはないと分かると思います。
シップはまずアイシングしてからにしましょう。シップにしてからもまだ熱感が強いようなら、短時間のアイシングを何回か繰り返すことも有効だと考えられます。
まれに、長時間冷やし続けたという利用者さんがおられますが、これは冷やさないほうが良い部分(内臓器など)まで冷やしてしまうので、痛い部分が冷えたら一度やめて、また熱くなってきたら冷やしましょう。
ぎっくり腰の対処法5
「食事の内容に気をつける」
解説
ぎっくり腰の利用者さんを診てみると、お腹の冷えている方がほとんどです。胃腸が冷えた状態になると、体幹を支えている筋肉がとても弱くなります。
ですから、冷たい飲み物・食べ物や甘いもの、サラダ、牛乳などは症状がなくなるまで避けた方が早く良くなります。
逆におなかを暖める食べ物=そばなど温かい食べ物や根菜類、塩分を積極的にとりましょう。
ぎっくり腰の対処法 冬のポイント
「 足を温める 」
解説
冬は足の冷えがぎっくり腰の原因となっていることがよくあります。特に足の冷たい方は、足を温めることで回復を早くすることができます。
ズボンの下にはもう一枚何かはいて、足が冷えないようにしましょう。ぎっくり腰直後は、お風呂に入るのは避けるべきですが、足湯なら大丈夫です。
とにかく、足が冷たくない状態で保たれるよう、対策を講じましょう
。