ぎっくり腰の際、病院に行くべきケースについて
ぎっくり腰になったとき、クリニックや病院に行くべきか、整骨院や鍼灸院などに行くべきか判断が難しい場合があります。
特にどんな症状の時に病院で検査を受けるべきかなどについて解説します。
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ぎっくり腰の際、併発することのある病気
シンプルなぎっくり腰の場合なら、数日~2週間くらいで症状は軽快していくことがほとんどです。
でも、単なるぎっくり腰ではなく他の病気が併発していることも確率は低いですがあります。
その場合、何日経っても全く症状が軽くならないこともあります。
併発していることの多い腰部の病気は
- 椎間板ヘルニア
- 坐骨神経痛
- 背骨の圧迫骨折
- 脊柱管狭窄症
- 脊椎分離症・すべり症
などです。
これらの病気が併発していると疑われるなら、病院やクリニックで画像診断を受けるべきです。
ではどんな症状があるとき、ただのぎっくり腰ではない可能性が高いのでしょうか。
単純なぎっくり腰にみられる症状
まず、ただのぎっくり腰の際にみられることの多い症状は以下の通りです。
- かがんだ姿勢(顔を洗う姿勢)がつらい
- 椅子から立ち上がるのがつらい
- 立ったとき背中を伸ばせない
- 靴下がはけない(腰をまげられない)
- 座っていると痛い
- 歩くと痛い
- 寝返りをうつのが痛い
これらの症状があっても、特に心配するような状況ではありません。
他の病気の併発が疑われる症状
以下の症状がある場合には、注意が必要な状況です。
- 寝ている状態でも痛い
- 足がしびれている
- 片方の足の指に力が入らない
- 全身的な発熱がある
- 患部に反跳痛がある
1、の場合は、ごく普通のぎっくり腰にもよくみられる症状です。
ただし、「どんな格好で寝ても痛い」場合には、迷いなく検査を受けに行きましょう。
2、の症状が片足の場合は、特に坐骨神経痛が発症していることが疑われます。
両足の場合は、脊柱管狭窄症などが疑われます。
3、の場合には椎間板ヘルニアや坐骨神経痛が疑われます。
4、の場合には、圧迫骨折などが疑われます。
5、の場合は、骨折が強く疑われます。
これらの症状があるときは、すぐに検査を受けるのが最善の選択です。
併発が疑われる場合の当整骨院の対応
当整骨院に来られた患者さんに、ぎっくり腰以外の病気が併発していると疑われる場合はまれですがあります。
そんな時、当院ではどうするかというと、ごく普通にぎっくり腰への施術をします。
本当なら施術前に併発があるのかどうか鑑別診断したいところですが、それは非常に困難です。
ですから施術してみますが、すると併発がある場合、それがすぐに分かることが多いです。
それがなぜかというと、ぎっくり腰のみの場合と比べて、はっきりとした成果が得られないからです。
当整骨院では、坐骨神経痛に関しても得意としていますが、ぎっくり腰のように速やかに回復させられるケースはごく稀です。
難しい症状には、ある程度の期間のケアが必要になります。
どんなケアをしていくのかを計画するにしても、体の中でどんなことが起きているのかは、はっきり分かった方が良いことは言うまでもありません。
症状を軽く考えず、判断に迷ったら病院やクリニックで検査を受けましょう。