下痢と腰痛の関係
お問い合わせの多いテーマのようですので、ひとつページを設けました。
「腰痛と下痢って関係あるんですか?」と聞かれたら、「もちろんあります」というのが当整骨院の意見です。
下痢と腰痛に関係があると考える理由
イメージ的には、下痢と腰痛はあまり結びつかない組み合わせかもしれません。
しかし応用運動学(アプライドキネシオロジー)によると、腹筋をはじめお腹周りの多くの筋肉が胃や腸と密接な関係をもっています。
どの様な関係かというと、胃や腸の元気がなくなると、腹筋やお腹周りの筋肉の働きが低下してしまう、といったものです。
腰痛が発症するのかしないのかは、背中側とお腹側の筋肉のバランスが良いか悪いかに大きく関わっています。
ですからお腹の調子が良くない時、腰痛が発症しやすいというのは無理のない理屈です。
さらに東洋医学の知見では、すい臓の疲労により下痢が起こるとされています。
すい臓と関連の大きい筋肉は、背部では広背筋であり、広背筋の機能低下は背すじが丸まってしまう状況をつくります。
背すじが伸びていない時は胸部が動きにくいので、腰部に過剰な負担がかかってしまい、腰痛が発症しやすくなります。
このように、下痢と腰痛は関係が深いと考えられます。
ただ、腰痛には胃腸や膵臓と全く関係のないものもたくさんあるので、腰痛が胃腸やすい臓の疲労からだけ引き起こされているわけではありません。
慢性の下痢になってしまうのはなぜ?
下痢が腰痛の発症にかかわっているとしても、なかなか慢性の下痢を改善できない場合があります。
なぜ慢性化してしまうのかというと、「生まれつき胃腸かすい臓が疲れやすい」と考えるのが妥当です。
人は誰でも、生まれつき他の臓器よりもバランス的に弱い臓器をもっていることが多いのです。
弱い臓器がどこなのかは人により違い、慢性の下痢の人は下痢と関連のある臓器のどこかが丈夫ではないということです。
ある時点から慢性の下痢になったという人の場合は、生活の状況が変化するなどして、もともと弱い臓器により大きな負担がかかるようになったことが考えられます。
下痢に限らず、同じ内科的な症状に長期間悩まされている場合は、生まれつきの体質と関わっていることが多いと考えられます。
慢性の痛みの場合は骨格の不調との関連も大きいので、臓器の疲れやすさとの関連度は人により違います。
慢性の下痢を改善する方法方は?
慢性の下痢を完治することは、かなり困難かもしれません。
ただ、下痢の症状を軽くすることはできると思われます。
まず、下痢が腹部の血流と関わっていると考えると、できるだけ毎日15分以上のウォーキングをすることです。
ウォーキングをすると、だれでも一定時間全身の血流が良くなるので、症状の軽減が期待できます。
他には「生ものを食べない」ことも試す価値があります。
サラダやお刺身には、微生物がたくさんいます。
お腹の弱い人は微生物の排出の為に下痢が起きている可能性があります。
当整骨院では、ご要望があれば頭蓋骨を使って体調の管理をする方法もお伝えする場合があります。
特定の臓器と症状が関わっている場合、大きな効果を期待できます。
ただ、頭蓋骨のどの骨をケア知ればいいのか一度調べてみる必要があるので、ご自身だけでできる方法ではありません。
ご自分に合った漢方薬を定期的に飲んでおくことも大きな効果があります。
しかしこの方法も、漢方薬に詳しい医師か薬剤師を見つける必要があります。