ぎっくり腰の原因
ページ内の目次- ぎっくり腰の原因は未解明、だけど・・・
- 内臓の疲労は自覚できない
- 内臓疲労があれば全員がぎっくり腰になるのか?
- 足の冷えからもぎっくり腰が!
- 睡眠時に起こるぎっくり腰はリンパの流れの悪さから
- いつもよくいわれるあの原因はどうなの?
ぎっくり腰の原因は未解明、だけど・・・
ぎっくり腰の原因は何かについて、いろいろな説がありますが、未だに突き止められていないのが現状です。
当整骨院でみてきた800以上のケースにおいては、骨折していた症例は3例、坐骨神経痛の併発は5例、他は筋肉の過度の緊張により、関節にアンバランスな力が加わることで痛みが出ているものでした。
当整骨院では筋肉の過度の緊張は「内臓の疲労」より引き起こされていると考えています。
どんな施術をすると効果が高いのかを試行錯誤した結果、得られた答えです。
内臓の疲労は自覚できない
どんな痛みのときでも共通していることですが、内臓の疲労と症状との関係は自覚できないのが普通です。
例えば胃の疲れから腰痛になっている人はとても多いのですが、それでも胃の疲れを実感している人は約半数にとどまります。
そして、その不調が腰痛にも影響を与えていると感じている人はごく少数しかおられません。
他の臓器の場合にも、「体が重い」とか「どこかが痛い」といったように感じるだけで、どこの臓器が疲れているのか実感として感じることは普通できません。
それでも当整骨院での検査・施術では、症状と内臓の状態はとても密接に関係をもっていることがわかります。
内臓の状態は毎日変化していて、一時的に極端に疲れた時などにぎっくり腰が起きているようです。
内臓疲労があれば全員がぎっくり腰になるのか?
病院でどこかの臓器のケアを受けている人、手術でどこかの臓器がほとんどない、あるいは全くないという人もいます。
そんな人たちが頻繁にぎっくり腰になっているかというとまったくそうではありません。
ですから、臓器の疲労や不調が特定の条件で起きた時、ぎっくり腰になりやすい状況が生まれると当整骨院では考えています。
特定の条件ははっきりとは分かりませんが
- 急に疲労の度合いが増した時
- 元気の良い臓器と疲れた臓器の隔たりが大きい時
- たくさんの臓器が同時に疲れた時
などが考えられそうです。
また、ぎっくり腰になった直後の患者さんには、必ずと言っていいほど「横隔膜」の動きの制限がみられます。
横隔膜に動きの制限がおこる理由もいくつかあるのですが、何らかの不調が横隔膜の動きにまで影響が及んだ時に、体液循環の大きな停滞が生じて、ぎっくり腰になりやすい状況ができあがっているのかもしれません。
足の冷えからもぎっくり腰が!
ぎっくり腰と関連の強い臓器は、「胃・小腸・腎臓・すい臓」です。このうちの複数が疲れてぎっくり腰が引き起こされるようです。
臓器により、疲れてしまう理由は異なり、胃や小腸・すい臓は飲食と関係があります。
腎臓の場合は夜更かしや冬の足の冷えなどで疲労します。
また、季節ごとに負担のかかる季節が違うことから、人により苦手な季節というのもあります。
苦手な季節というのは、生まれつき丈夫ではない臓器に負担のかかる季節です。
例えば生まれつき腎臓が丈夫ではない人の場合、冬に寒いというだけで腎臓が疲労します。
そんな人の場合、冬にはぎっくり腰のリスクは増しますし、ぎっくり腰にはならなくても、冬に毎年腰痛がひどくなるケースもあります。
そんな人の場合は下半身にたくさん重ね着して、できる限り冷えないようにしましょう。
睡眠時に起こるぎっくり腰はリンパの流れの悪さから
朝起きてみたらぎっくり腰になっていた、というひとは意外に多くおられます。
このケースでは、肝臓や肺の疲労が関わっていることが多いようです。
肝臓には全身の血流の25%程度が当てらているので、ここの不調は体液循環の悪化と直結してしまうと考えられます。
夜間は筋肉の活動がほとんどないので、体液の停滞がより悪化しやすい状況になります。
このケースの患者さんのリンパ管を押すと、びっくりするくらい強い痛みが走ります。体液の中でももっとも流れの弱いリンパはとても停滞しやすく、痛みの原因になっていると思われます。
いつもよくいわれるあの原因はどうなの?
ぎっくり腰の原因として取り上げられていることの多いものを考えてみましょう。- かがんだ時、立ち上がった時、くしゃみなど
いつもやっている動作でぎっくり腰になることはよくある事です。
ただ、もしその動作が原因だとしたら町中ぎっくり腰の人であふれかえってしまいます。
いつもはぎっくり腰にならない動作なのになぜか今日はぎっくり腰になった。
じゃあ、いつもと違っていたのは何なのか、というところが大切なところです。
動作はたんなるきっかけに過ぎないと考えた方が妥当でしょう。
- 重いものを持ち上げた
ふだんはほとんどやらない動作でぎっくり腰になった場合です。
この動作さえやっていなければ、ぎっくり腰になっていなかった可能性が高いという意味で、原因と言えそうです。
それでも、大きな負荷が腰にかかったときにも、何ともない人もたくさんいますよね。
日常生活なら大丈夫でも、大きな負荷には耐えられない程度のアンバランスさが体にあったのではないでしょうか。
- 肥満・加齢
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当整骨院にぎっくり腰でやってくる人達の体形・年齢から考えて、完全に否定できます。
意外に肥満の人の来院はごく少数なのです。
やせ型~標準の人の方が多いくらいです。
また、高齢者のぎっくり腰はとても少ないというのが現状です。
多いのは30代~50代です。
- 骨格のゆがみ
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骨格のゆがみはない方が良いというのははっきりしています。
ただぎっくり腰の発症の原因になっているかどうかは、判断が難しいところです。
たとえば、若い人よりは高齢者の方が骨がゆがんでいる度合いは大きいですが、
ぎっくり腰にはあまりなりません。
それでも、ぎっくり腰になりやすいゆがみかたというのがあるかもしれません。
当整骨院では背骨が動いているのかどうかは重視していますが、どんなゆがみかたなのかについては注目していないので、判断できるほどの材料をもっていないということになります。
- ストレス
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ストレスが臓器に大きな影響を与えることは医学的にも知られており、ストレス反応というのがあります。
ストレスによる細胞の変化ことで、「胃・胸腺・副腎」でみられます。
ストレスで胃が痛い、というのはよく耳にする不調ですね。
ストレスは生まれつき弱い臓器に負担がよりかかるとも思われますが、ぎっくり腰の原因にもなりうるかもしれません。
ただ、調べる方法がないので、これも判断できない要素になります。