当整骨院のコンセプト
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急性の症状はとにかく早く改善させる
ぎっくり腰や痛めたばかりの足首の捻挫などを改善させていくときには、基本的に一回で解決するつもりで施術しています。
痛めたところはできるだけ早く回復させてあげることが、痛めたところのためにも、痛めたところの周辺や全身のためにも一番大切なことです。
回復させるのに時間がかかれば、その分だけ全身の受ける悪影響が大きくなり、いろいろなところの状態が低下する可能性があるのです。
速やかな回復を目指すため、当院では
- 頭蓋骨・背骨・手足の骨・胸の骨などの全身の骨格
- 骨格の形成する関節・縫合・結合などの接合部
- 肝臓・心臓・すい臓・肺・腎臓などの臓器
- 脳や脊髄を包む硬膜
- 横隔膜をはじめとした全身の隔膜
- 全身の筋肉や筋膜
など、いろいろな組織にアプローチします。
全身の組織は深い関係でつながっているので、早く回復させようとするなら、少なくとも上記くらいの組織にはアプローチせざるをえない、というのが実際のところなのです。
痛めたばかりの時点では、適切にケアすることで、例えば交通事故での損傷の場合でも、とても早い回復が得られます。
「すぐにぶり返す方法」は使わない
特に慢性の症状をお持ちの方から、
「やってもらってもすぐにまた痛くなる」
という話をよくお聞きします。
かつて当院でやっていた施術でも、やっぱりそういった患者さんはたくさんいたと思います。
そのころいつも考えていたことは
「どうしてまたすぐに痛みが出てきてしまうのか?」
という疑問でした。
いろいろな方法を試しても、一向に症状が安定していかないケースもありました。
今になって思うのは
「検査していた組織や部位があまりにも少なすぎた」
ということです。
仮のモデルを使って説明してみましょう。
図の1~4の番号は、番号順に「より深い問題」をあらわしています。
1がもっとも深い問題で、4がもっとも表面的な問題です。
こういったパターンの人でも、自覚症状が腰痛であることがよくあります。
腰は2番目に深い問題ですが、一番わるい足首には症状を感じていません。
普通の整体ならば、腰か骨盤あたりを検査して、骨盤の矯正や背骨の調整をすることが多いと思われます。
足首は検査することもまずありません。
この状況で腰の症状に効果があったとしても、もっと深い足首の問題が残っているので、かなり高い確率でまた痛みがぶり返してしまいます。
しかし一方では、一時的ではあっても腰以外にも膝や首も楽になることもよくあります。
それは、膝や首の問題が腰の問題よりも浅い問題だったからです。
こういった関係性が「全身がつながっている」ということなのです。
ですからこの仮のモデルでは、足首へのアプローチがもっとも優先されるべきことで、他の場所の症状も同時に軽減・改善できる「キーポイント」なのです。
足首を解決しても、腰や首の症状が完全には解決されないこともよくありますが、まず最初にケアすべきなのが足首なのです。
ではどうやって
「まず足首が最初で・・」
と判断を下すのかということですが、それは
「全身を検査する」
ということになるのです。
そして見つけ出したいくつかの問題に、ケアすべき順番を決めるという作業をします。
この方法は「抑制バランス」といわれる、特殊な方法です。
この方法により、体のもっとも深い問題から順に解決していくことができ、
「すぐにぶり返してしまう」
ことのない着実な成果を得ることができます。
ですから全身を検査しないことは、特殊な能力をもった施術者でないかぎり
「すぐにぶり返してしまう」
というリスクを排除できないまま施術を行うことになります。
逆に的確な判断ができれば、驚くほど軽い刺激で体はどんどん回復していきます。
この方法を使うようになってからは、当整骨院の施術での成績は驚くほど上がっています。
「痛みをとる」と「体を回復させる」はちがう
痛みや不調に対するアプローチの方法は本当にたくさんあります。
国内の方法だけでも、全部を把握している施術者は絶対にいないと断言できるほど多種多様です。
それでも、本質的に体を回復させていける方法はごく限られています。
単に痛みが出てくるのを一時的におさえておくだけ、という方法がとても多いのです。
なぜそうなってしまうのかというと、「本当はどこが問題なのか」ということを調べることが、実際には難しいからです。
「体を回復させる施術」というのは、問題の一番大きいところからどんどん問題を解決していくことです。
ある日の施術で一番問題が大きかったところは、一度施術すると解決してしまう場合もありますし、問題が小さくなって次の施術では5番目の問題になっている場合もあります。
ですから、アプローチすべき場所は毎回どんどん変わっていきます。
そうやって体にたくさんある問題を順に解決していくと、全身の状態が同時によくなっていきます。
症状がでているところだけに注目していると、そういった回復を得ることは絶対にできません。
例えば当整骨院では、肩こりの患者さんの肩にほとんど触らないことがよくあります。
そういった対処が不満という人もおられると思います。
それでも、本当に体を回復させていきたいなら、それも仕方のないことなのです。
体を改善させたいのではなく、一時的に症状が軽くなればそれで良い場合や、気持ちの良い施術を受けてリラックスしたいという人もとても多いと思います。
そういった人の場合は、当整骨院ではなく、その目的にあった施術院に行かれることをお勧めします。
よくある質問(Q&A)
ここでは、患者さんから聞かれることの多い質問をまとめてみました。
Q マッサージだけで施術できますか?
A
手技だけでの施術でも、もちろんさせて頂いています。
ただ、マッサージではなく手技による骨格の調整になります。
なぜマッサージではないのかと言えば、マッサージの効果が限定的で一時的な場合が多いからです。
それに比べて手技で骨格を調整することで、骨格や筋肉はもちろん状態が良くなりますし、上手く調整すれば内臓のケアにもなるので、当整骨院ではその方法を採用しています。
手技による骨格の調整といってもバキッとやるようなものではなく、ゆっくりと骨を動かしていく方法ですのでまったく怖くありませんし、100%安全です。
ただ、完全に手技だけにするよりも、鍼より心理的な負担の少ないお灸と手技を組み合わせることでより大きな効果を得ることができます。
ですから、手技とお灸を組み合わせた施術を受けていただくことが多いのが現状です。
ご希望の施術がある場合はお気軽にその旨お伝えください。
Q どの施術が一番効きますか?
A
以前はお灸・はりでの施術と骨格の調整(整体)を手技で加えることが一番効果が高かったのですが、技術の向上により、お灸と手技での骨格の調整だけでも、十分に大きな効果を得られるようになりました。
初回はどの施術をしてもおなじ料金になっていることもあり、はり・きゅう・整体の全部での施術を選択される方も少なくありません。
ただ、施術を続けていく際に心理的に無理のない施術方法を選んでいただくといいと考えています。
Q ただの肩こりでも行っていいですか?
A
もちろん結構です。ただ、整骨の保険は適応外になります。
現状では、頚腕症候群という枠組みで鍼灸の保険なら適応になります。
肩こりや単なる疲労に対してマッサージだけを行う場合、適応できる保険はありませんので自費での施術となります。
Q 慢性腰痛も保険が使えますか
A
慢性の症状の場合は、基本的に整骨の保険は使えません。ただ、急な悪化のあった場合は、再度の負傷として適応できます。
鍼灸の保険の場合は、慢性・急性を問わず腰痛に対して保険が適応できます。
鍼灸の保険の場合、患者様のかかりつけの医師の同意か、かかりつけ医師のない場合は当整骨院でご紹介させていただく医師の、書面での同意が必要になります。
Q 整体ではボキボキやりますか?
A
当整骨院での整体は、とても優しい触れ方で行いますので痛みはなく気持ちいい程度の刺激です。
ボキとかバキッとなることは一切ありません。どんな方にも安心して受けて頂いています。
Q はり・きゅうはどんな仕組みで効果がでるのですか?
A
はり・きゅうの効果は、体にとって至急対応が必要な状況と思わせる、つまり
「ひょっとしてやけどするんじゃないか?(本当はやけどに至らない温度)」
「皮膚に何かが刺さって大変なことになっている(本当はささやかな傷)」
といった刺激をいれることで、体に対応を迫ります。
体は対応するために、はり・きゅうをしたところに体のエネルギー(気)を集めます。
その結果、流れの足りないところにエネルギーが集まったり、滞っているところが流れやすくなったりします。
また、はりの場合は、体に微細な穴をあけることで、エネルギーの集まりすぎてるところからエネルギーを外へ引き抜くこともできます。
体のエネルギーは均等に流れていることが望ましいので、はり・きゅうの刺激で少ないところは増やして、多すぎるところは減らすとバランスが取れ、楽になります。
これが、エネルギーの流れの変化に焦点を当てたはり・きゅうの説明です。
あと、おきゅうとお風呂の効果は同じ温める効果なので同じなのかという質問もよく聞かれますが、
お風呂程度の温度では体に緊急性を感じさせないことや、必要なところだけでなく全部を温めてしまっていることで、お風呂ではお灸ほどの変化を体に与えることはできません。
お風呂がお灸と同等に効くなら、日本人はもっと健康になっていると思います。
Q どんな服装で行ったらいいですか?
A
当整骨院での鍼灸術は、基本的には膝から下と肘から先に施します。
ですので、ズボンは膝上までめくりやすいもの、 シャツも肘上までめくりやすいものが理想ですが、必要であれば着替えはこちらで用意しています。
スーツで来院される方も少なくありませんので、あまり気にせずお越しください。
ただ生地はどちらかというと、伸び縮みする柔らかいものがやりやすいのが正直なところです。
ジーンズで来られた方には、ズボンをはきかえて頂く場合があります。
Q 駐車場はありますか?
A
当整骨院専用の駐車場はありませんので、近隣のパーキングをご利用ください。