かかとの痛みについて

かかとの痛みは足底腱膜炎と原因がとても似ています。

どの部位により大きな負担が掛かったのか、の違いだけしかありません。

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かかとをとりまく構造

かかと

かかと周囲の構造は図の通りです。

かかとは医学的には「踵骨」と言います。

かかとにはアキレス腱が付着していますが、アキレス腱とはふくらはぎが細くなって腱になっているところを言います。

歩いたり走ったりする際、地面を蹴る動作の時にふくらはぎは収縮してかかとを上へひっぱり上げます。

逆にかかとを接地する際にはふくらはぎはゆるんで伸びた状態になっています。

かかとの痛みの起こるメカニズム

歩いている時や走っているとき、かかとで接地してからつま先で離地するまでの間に、足部の形は大きく変化します。

足部に体重が乗った時に、押し広げられられるようにぐにゃっと変形します。

それがスムーズにできるように骨格も柔軟に動ける構造になっています。

ぐにゃっとなるときにどこかが引っ掛かっていると、そこに痛みが発生します。

かかとの場合も同じで、スムーズに動ける必要があります。

かかとが柔軟に動けなくなる最大の理由は、ふくらはぎの緊張でアキレス腱が必要以上にかかとを上に引っ張ってしまうことです。

特に接地の際にふくらはぎがかかとを引っ張っていると、かかとが自由に動けないため大きな負担がかかります。

その状態が続けばかかとに痛みが出てきてしまいます。

また、かかと周りの骨との接合部が固くなっていることも痛める要因になります。

昔捻挫などで痛めた際の接合部の機能不全がずっと解消されていないことなどによるものです。

かかとが痛くなる臓器的な原因

ふくらはぎの緊張が強くて、不必要にかかとを引っ張ることが痛みの原因であることはここまで書いてきたとおりですが、ふくらはぎの緊張が強くなってしまう原因は多くの場合臓器の疲労によるものです。

特に関わりの大きいのは腎臓・膀胱で、東洋医学ではふくらはぎにこの2つの臓器のエネルギーが走行しています。

エネルギーの流れが弱くなりすぎると、ふくらはぎの過緊張が生じやすくなります。

かかとの痛みへの当院のアプローチ

当院ではかかとの痛みへのアプローチとして、腎臓・膀胱のケアをすることでふくらはぎの緊張をとり、加えてかかとを含めた足部の骨格的な調整をします。

腎臓・膀胱は体が「冷える」ことで疲れる臓器なので、夏場のエアコンや冬場の寒さなどで冷えてしまわないようにすることが大切になります。

また腎臓は夜更かしでも疲れる傾向があるので、痛めている間は早く寝ることをおススメしています。

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