足底腱膜炎について

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足底腱膜をとりまく構造

足底

足底腱膜周囲の構造は図の通りです。

足部は単に地面に接地して体重を支えるだけでなく、接地の際の衝撃をうまく緩和して、脳が振動にさらされにくいようにする働きがあります。

衝撃をうまく吸収するために足部には3つのアーチがあります。

そのうち、縦に走るアーチを支えるためにあるのが足底腱膜です。

縦に走るアーチというのは、いわゆる「土ふまず」のことです。

炎症の起こるメカニズム

足底腱膜に炎症が起きるときというのはだいたいパターンが決まっていて、それは「過剰に引っ張られた時」です。

足部が地面を蹴るとき、かかとが地面から浮いて、足部の前の部分である「指の根本から先」だけが地面に接地している状態になります。

そのとき足底腱膜は伸展(アーチが広がってまっすぐに近ずく)した状態になります。

つまり、引っ張られた状態になります。

でも通常はそんなことで炎症がおきたりはしませんね。

炎症が起きるときは

  • ふくらはぎの筋肉の緊張が強くて、その延長にあるアキレス腱がかかとを引っ張りすぎる
  • かかとの骨が正常な動きをできない状態になっていて、過剰に足底腱膜に負担が掛かる
  • 足部のこまかい関節が正常に働いておらず、足底腱膜の一部に過剰な負荷がかかる

といった問題が生じていて、足底腱膜を損傷させる原因になっています。

足底腱膜炎の原因

ふくらはぎの筋肉が過度に緊張するケースでは、腎臓・膀胱の疲労から生じているケースが多いと当院では考えています。

ふくらはぎの筋肉は腎臓・膀胱と関わりが大きいため、それらの臓器に疲労が蓄積するとそれだけで筋緊張が強くなってしまうのです。

それ以外には、膝から足首に位置する二本の骨(脛骨・腓骨)の間にある「骨間膜」の不具合などによって、ふくらはぎの過緊張がおこることがあります。

かかとの骨が正常な動きをできなくなるのは、他の骨との関節がうまく動いていないからか、もしくはかかとへの直接的な衝撃により、かかとの骨自体の柔軟性が失われているからです。

足部にはとてもたくさんの関節があり、何かをきっかけにそのどれかの関節がうまく機能しなくなると、動きの良い関節が過剰に大きな動きを強いられるようになります。 その際、大きく動きすぎる関節付近の腱膜は、過剰に伸びることになり、炎症の原因となります。

足底腱膜炎への当院のアプローチ

当院では足底腱膜炎へのアプローチとして、腎臓・膀胱のケアとかかとや足部の細かな骨・関節の調整などを念頭に検査しますが、実際にはいろいろなケースがあり、決まった手順や手法で解決できないことも少なくありません。

身体が何をして欲しいのかを読み取りながらの施術になります。

腱膜炎と間違われやすい症状

足部には、アーチを構成する細長い骨や、サイコロに近いような形の小さな骨などが密集していて、とてもたくさんの関節を形成しています。

たくさんあるこの関節のどこかがうまく動かなくなったり、骨自体に不具合が生じたりすれば、痛みがでてしまうことがあります。

症状から考えれば「関節炎」といったようなものですが、腱膜炎と判別がつきにくいケースもあります。

当整骨院では、足部の骨格全てを検査するので、腱膜炎であってもなくても、特に問題になることはありません。

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