ランニングと膝の痛み

健康志向の高まりもあって、ランニングやマラソンをしている方はとても多くなっています。

普通に歩いているだけでも膝が痛くなる方が少なくないのですから、さらに負担をかければ、ランニングによって膝に痛みがでてくる場合があるのは当然です。

痛みがでてくる要因は大別して3つあります。

  • 走り始めたばかりの初心者におこる筋力不足によるもの
  • 疲労の残った状態で走ることによるもの
  • 筋力バランスが崩れた状態で走ることによるもの
この3つです。

筋力不足による痛み

ランニングにかぎらず、あまりやっていなかった運動や動作を始めたときには、その動きに対して筋力や筋持久力が足りないことがよくあります。

その状態で運動を続けることは、筋肉などの軟部組織にとっても半月板を含めた骨格にとっても障害の起こる原因となります。

特に半月板や靭帯の損傷では、痛みが長期間継続することもありますので、焦らずゆっくりと運動に体を慣らしていきましょう。

疲労による痛みの出現

筋肉が疲労していると、通常より筋緊張が増し弾力性が落ちた状態になります。

また筋緊張のおこりやすさは各筋肉によって違うため、筋力バランスは乱れます。

緊張が強く出やすいのは、ランニングの際よく使われている筋肉です。

足の筋肉はたくさんありますが、ランニングの際、全部の筋肉が均等に使われているわけではありません。

太ももでは前側の方に後ろ側より大きな負担がかかっていますし、膝から足首までの筋肉では後ろ側の方の筋肉が前側よりもよく働いています。

そういった理由で、筋肉の緊張も太ももの前側とふくらはぎが緊張が起こりやすい筋肉と言うことになります。

筋緊張が残っている状態でランニングすることは、バランスが崩れた状態でランニングすることと同じですので、どうしても痛みが出やすくなってしまいます。

筋肉の緊張を強く感じるときは、あまり無理しないようにしましょう。

筋力バランスの乱れによる痛み(ランナー膝)

筋疲労がなくても筋力バランスが乱れていることは良くあります。

典型的なのは腸脛靭帯が痛くなる、いわゆる「ランナー膝」です。

ランナー膝は膝関節の外側に痛みがでる症状をいいますが、内側に症状がでることの方がむしろ多いかもしれません。

ランナー膝の場合、お尻の筋肉や足の外側の筋肉(大腿筋膜腸筋)が緊張しすぎてしまうことで痛みがでます。

この過緊張は、足の内側と外側の筋肉のバランスが崩れることでおきてきます。

筋肉は拮抗した状態で働いていて、お互いの筋肉が緊張しすぎることがないようにうまく抑制しあっているのです。

ところが筋肉のバランスが崩れることで、そのシステムがうまく働かなくなります。

そしてこのバランスの崩れは、実は内臓のバランスの崩れからおきてきます。

各々の筋肉は関係の深い臓器をもっています。ですから関係の深い臓器が疲れたり不調になると働きが落ちてしまいます。

胃の調子の良くない人に膝の痛みが出やすいのはこういった理由によります。

いつも同じメニューで走っているのに、なぜか最近膝の調子が悪いというような時は、どこかの内臓の不調が 膝の調子を悪くしていることが考えられます。

膝の痛み、膝関節症について

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