さて、前回のつづき、というか本題です。
ワレワレの業界では
「どこが異常なのか。制限があるのか。動いていないのか。」
を探し出すことに必死になっておりまして、そりゃぁもう、検査法もいーろいろ掃いて捨てるほどあるんでございます。
ワタクシも、どうしようもない低レベルのころから、脈を診たり、あちこち動かしてみたり、はたまた神様におうかがいしたりと、今思えばアホくさい検査をさんざんやってきたのであります。
その甲斐あって、「ここがおかしいんじゃ?」
といったところは、ぜーんぶ分かるようになりました。
いえ、なったと思っていました。
が!その感覚でおかしいところがぜーんぶ解決できたのに、まだ改善しないケースが出てきてしまったのであります。
回復させないといけない部位がない、のに治らない?
マジで?
やっぱり検査がただの妄想だったのか?
いえ、そーではございません。
それはあるいみ、異常検出の感度の問題でもあるのですが、つまり、異常と正常の間のどのあたりに線引きするかという微妙な話であります。
異常というのは例えば、完全に固まってしまっている状態です。
逆に正常とは、動きがスムーズな状態です。
でも、その間には、「完全には固まっていないがほぼ固まっている」から「ほんの少しおかしいが、動きはほぼスムーズ」まで、グレーなゾーンが広がっているのであります。
ですから、施術者の検査の練度や感覚の鋭敏さが変わってくれば、自ずと「正常か異常か」の答えは変わってきてしまうのであります。
答えがどんどん変化していくような検査を訓練していくのは、かなり無駄な作業です。
それよりは、ただ1つのことだけ分かるようになれば良かったのであります。
それは「その部位が正常か?」だけの判断です。
その判断に最も役に立つのは「エネルギーが流れているのかどうか」であるよう。
他にも、「体を動かしていない状態」でも、ほんの少しリズミカルに揺れている全身のリズムがきちんとあるかどうかも役にはたちます、が、検査に時間がかかりすぎるので、ちょっと使いにくい。
ってことでとりあえず、エネルギーが流れているかどうかであります。
これを調べ始めると、すごくびっくりしましたのは、とても大きな範囲でエネルギーが滞っているという事実。
例えば頸椎1番がおかしいと、背骨全部のエネルギーが滞っている場合がしばしばあります。
そこまでの影響力があるとはなんてことでしょうか!
頸椎1番の重要性は本当だったのか!オーマイガッ!
そして、とても便利の思われるのは、本当に解決すべき、広範囲のエネルギーの流れに悪影響を与えている部位がとても分かりやすいということであります。
これならば、かなりのおばかさんでも簡単に治していけそう。
異常を中心に検査していると、異常の部位が周りに及ぼす影響が分からないので、異常個所が飛び地のように点々と身体に散らばって存在しているような理解になってしまいます。
今までの検査は一体何だったのか?
大丈夫かい、おまえさん?ですって?
いえ、全然大丈夫ではございませんですね、今回は。
今までも「エネルギーが流れているのかを~」とか書いていましたが、手で触って組織が正常に動かせられれば流れていると判断していたのです。
けれども、完全に間違っていました。
といいますか、業界全体がまちがっちゃっていますね、たぶん。
どうりで非凡な施術者がほとんどいないはずでございます。
ワタクシも、「なんか良さげなものがついていますね」とか言ってる場合じゃございませんでした。
ゆるみきった意識をもういちど引き締めないと。
いやー、しかし、今回のことに今気が付いてよかったかなと思います。
引退間近になって、「え?マジで?」とか気が付いてたら、目も当てられないですからね。
最悪の惨劇は回避されました。この調子で、地球の温暖化もなんとか防いでいきたのでありますぅ。
だれかぁ、たのむぅ。