開業してもうすぐ12年になります。
その間あーでもないこーでもないといろいろな施術方法を試してきました。
で、今はどうかというと、相変わらずあーでもないこーでもないの毎日。
進歩はあるんかい!とつっこみたくなりますね。
でもま、線路は続く~、でございます。
そしてまたまたうまく改善させられない症例が発生。
なーにがどーなってんのかいな?
伸びすぎている鼻がまた見事なくらいに折られているらしいとの噂が。
骨を調整すれば筋肉は勝手にゆるむ?
筋肉ってもんは、骨と骨をつないでんだよ。
だから骨格を調整すればちゃあんと状態が回復すんだよ。
だれかがそんなこと言ってました。
で、心底信じていました。
でもふと、魔が差したんですよ。
そうなっているんなら、目の前で起きている現象のつじつまが合わないじゃんかさ。
なら調べてみましょうということで調べてみましたら、え?え?まさかそんな。
あ、あんたまさか、わたしを、だましたの?
あんたいったじゃない、言い切ったじゃないのよ!
あんた一体何者だったのよぉぉぉ!!
てことで、あっさり神話は崩壊しました。
でもたぶん、僕と同じように信じている人が多いかも。たぶん、きっと。
こういった大事なことを教えてくれる人がいないのが整体の不思議な世界。
筋肉の不調は骨格あるいは臓器から
骨格がスムーズに動かなくて、それを動かしている筋肉に過剰に負荷がかかって筋肉が硬くなる。
それは実際にあります。
でももっと多いのは、臓器が疲労して、その臓器と関係の深い筋肉が過緊張、結果骨格も不調に、という展開。
この展開だと骨格を調整してもなーんの意味もないし、場合によっては悪化させるリスクにもなりうる。
なぜなら、筋肉がちゃんと働けないなら骨格が固まっていた方が安定するからですね。
この悪化リスクが本当に悪化につながってしまった症例が最近発生。
たぶん、前からあったんだと思うのですが、気が付いていなかったのです。
臓器が不調の出発点の場合、まず臓器のケアが必要です。
でもそれだけだと筋肉が元に戻らないケースもかなり多いよう。
例えば筋肉の中に固い部分「硬結」ができてしまうとか。
ですから筋肉にもケアが必要。
筋肉のケアも終われば骨格は元に戻るのかと言えばこれまたそうではないことも。
あー、体を治すって大変ですよ、みなさん。
臓器の不調は緊張から
でも、一番の問題は臓器のケア。
いくらケアしても原因がそのままならまたすぐに臓器は疲労します。
原因はいろいろで、食べ過ぎや薬を飲むことでの疲労、夜更かし、季節の変化、老化、など。
でも一番の問題は心身の過緊張。
お年寄り以外はみんな緊張状態になりやすい時代かもしれません。
ゆるきゃらとかもふもふの番組とかの人気はその状態の緩和に効果があるからかもしれないですね。
僕の気功の先生が言ってました。
一番「気を消耗」させるのは、不安と心遣いだと。
過剰なら心遣いも負担になりますね。
それにしてもお年寄りには元気な人が多いですね。
若い人が受け継げなかった生きる知恵があるかもしれません。
生活の質が逆に低下しているのかしら。こまったもんじゃー。