改善させにくい症状の一つに腱鞘炎があります。
ぎっくり腰なんかだと、一撃で改善してしまう人が結構多いのですが、腱鞘炎の場合はどんなにうまく施術しても、一回で改善することはまずありません。
それがなぜなのか?というと、おそらく発症までのプロセスが長いからだと思われます。
ぎっくり腰の場合は、急な気温の上昇などで一過性の内臓疲労がおこることで発症することがあります。
この場合、痛みゼロから一気にMAXまでいってしまうので一見重症ですが、慢性的に腰痛のある人以外はすぐに改善してしまいます。
それは、内臓疲労が主な要因なので、その疲労が解消されればそれだけで症状も回復するからだと考えられます。
その点腱鞘炎の場合は、一気に痛みがMAXまで上がってしまうことはおそらくないでしょう。
腱鞘炎になった人の体を調べていると、体液の循環が低下した状態が慢性化していることがほとんどのようです。
循環が低下すると、特に夜間に停滞がおおきくなるので、寝てもなかなか疲労が回復しなくなります。
その状態で指や手首に負担がかかり続ければ腱鞘炎が発症する条件がそろってしまいます。
ですから逆に、改善させていくときには体液循環を回復させることをやっていけばいいということで、当院ではそういった対処をしてきました。
でも最近になって、手だけへの施術を週に2回程度繰り返すことで改善できることが分かってきました。
週に2回・手限定で腱鞘炎は治る?
といっても、手への施術の内容はなんでも良いわけではなく、
「骨にたまったダメージを抜いていく施術」
が必要です。
痛めている部分の骨には、説明が難しいですが本来なら溜まっていないようなエネルギーが感じられます。
おそらく言い換えると「骨のダメージ」というようなものかなと思われます。
骨のダメージを取り除く
ダメージのない骨の場合、へし折るような力を加えてもなんの反応もありません。
ただの棒きれのような感触です。
でもダメージのある骨は、へし折るような力を加えると、加える方向により不快なエネルギーがでてくるように感じます。
この不快な感覚がなくなるまで骨をあれこれといじくりまわしていると、最後にはただの棒きれのようになります。
この操作が痛い部位に近い骨全部でおわるとあら不思議、痛みがすごく減ってしまいます。
ダメージ回復には時間がかかる
ただし、この作業は一気には終わらせられません。
結構根気の必要な作業です。
そして、何回にも分けてアプローチする方がトータルでかかる施術時間が短くなるようです。
おそらく、骨自体に回復しようとする反応がおこるのだと思われます。
初めの3回くらいはなかなか効果がわからない場合もありますが、途中から一気にダメージが減ってくるように感じます。
なぜか体液循環も回復
そして不思議なのが、全身へのアプローチをしていないにもかかわらず、体液循環も回復していることがあります。
骨のダメージというのは、「エネルギーの流れにくさ」のようなものかもしれません。
手の場合、体液循環に大きくかかわる臓器である「小腸」と「肺」のエネルギーが流れてきています。
骨への施術でこれらのエネルギーの流れがよくなることで、体液の循環が回復したのかもしれません。
近所の人向き、低料金
この施術法は週に2回くらいは必要なので、近所の方は試してみることができます。
一回あたりの施術時間は15分以内ですが、ほぼ保険内でやるので料金も600円くらいで済みます。
まだ症例がすくないので必ず回復するのかは分からないのですが、料金のことを考えればやってみやすい方法ですね。