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秋のぎっくり腰はよこっちょが痛い

土曜日くらいからまた少し暑くなっていますが、

身体の状態はどんどん秋仕様に変わっていっています。

 

東洋医学的に言えば、秋に負担のかかる臓器は肺。

 

肺と一番密接な関係(表裏関係)にある臓器は大腸です。

 

ですから、普段より便秘気味になっている人が多いようです。

 

大腸に不調が生じると、腰と太ももの横側が緊張しやすく

なります。

 

それが理由でこの季節独特なぎっくり腰になる人も少なくありません。

 

この季節のぎっくり腰は多くの場合、それほど重症ではないですね。

 

全身的な疲労も夏本番よりもかなり解消されてきているので、

改善も早いです。

 

それでも、他の臓器よりも肺・大腸がバランス的に弱い人の

場合、秋の間ずっと肺・大腸に負担がかかることでなかなか改善しない

ケースもまれに見受けられます。

 

肺の弱い人の特徴は、喘息やちくのうのある人や、子供のころあった人。

鼻水の出やすい人など。

 

肺と言えば呼吸器、呼吸器と言えば横隔膜。

 

ですから横隔膜を緩めることが大切です。

 

緩めるには深呼吸ではなく、一旦息を普通に吐いたあと、

力まずゆっくりと息を吐き続けるのが効果的。

 

息が苦しくなってきたら、息を吸って、また同じことを

繰り返します。

 

肺の強くない人は5分くらいは毎日やりたいエクササイズです。

 

現代の日本人はだれでも食べる機会が多すぎて、胃腸の疲れている

ことが当たり前になっています。

 

胃腸が弱った時も、横隔膜が下に引っ張られることで呼吸器全体の

調子が悪くなります。

 

ですから、息をゆっくり吐いていくエクササイズは、誰にでも

おススメです。

ゆーらゆーら揺れたら楽になる~

今日はキャンセルが相次ぎ、ちょっと拍子抜けな一日。

ということで、日記でも書こうという次第。

 

 

最近、とある施術技法についての書籍を読んでいます。

 

著者とタイトルも書きたかったのですが、その内容の

あまりの不快さに、ご紹介することができません。

 

なんせ、著者の開発したと主張する施術方法以外の

テクニック、検査法、治療法をことごとく否定し、それにより

ご自身の施術法の凄さ・正確さを表現しているので、

書いてあることがいちいち気に障るのです。

 

気功に至ってはほとんどの気功師が逆に患者さんに

悪影響を与えているとのこと。

 

んー、そうなんだろうか。

じゃあどうして楽になるんだろうか。

 

とまぁ、疑問が噴出する内容なのであります。

 

が!!

 

ほとんど理論とも呼べないような記述でありながら、

感覚的に施術する者にとっては注目すべき治療原理が

解説されています。

 

それは

「体の異常さを正しく・詳しく認識すると、その行為自体治療行為になる」

というものです。

 

この「認識する」という作業も、なんでも良いわけではなく、「感覚的に」行うこと、つまりエネルギーの状態を認識することが重要なよう。

 

例えば、背骨の曲がっている状態をすごく詳しく調べたところで、それは位置関係を調べているにすぎないのであって、そのこと自体が

治療行為にはならないですね。矯正施術が別途、必要になるでしょう。

 

そうではなく、例えばエネルギーがうまく流れていないとか、どこかのエネルギーが少ないとかそういった種類の認識ですね。

 

中でも意味合いのより大きい認識は、「組織が正しくゆれているかどうか」なのだとか。

 

有名な書籍に「バイブレーショナル・メティスン」というものがありますが、まさにそれですねバイブ=振動。

 

バイブレーションにもいろいろとあるでしょうけど、組織のゆれはそのなかでも最もダイナミックなものではないでしょうか。

 

例えば寝ている状態でも、背骨は振り子のように揺れています。

 

その揺れを詳しくみてみると、正常だと縦であるはずのゆれが横向きになったり、止まったりしています。

 

あちこち調べてみましたら、脳みそも内臓もゆれていますし、しばしば揺れ方がおかしくなっています。

 

そしてまた、そのおかしさに注目し続けていると、だんだんと正常になっていくのです。

 

施術後患者さんにきいてみると、なかなか効果は大きいようです。

 

より詳しくおかしさを認識できるようになったら、すごい施術効果が期待できそうです。

 

あさっても、どんどん揺らすぞー!ってとこですね。

 

ちなみに、ぎっくり腰の人の場合、おかしくなっている背骨をギャッと治すと、しばしば逆に痛みが強くなってしまいます。

 

背骨だけ正常に近づいても、全体としてその変化についていけないようにかんじます。まぁ、あとで大きく改善するようですけど。

 

そんなぎっくり腰の人にも、ゆれを正常にするこの方法だと、患者さんにとってデメリットは何もなさそうです。

 

時間がかかることだけがちょっと問題でしょうか。

夏バテの正体

昨日は台風でしたね。

 

昨日は台風でありながら患者さんにいつもと変わらない程度

来ていただきました。

 

台風の去った今日はなぜか昨日よりも暇になっています。

 

さて、暑い毎日で体がだるい人もおおいのではないでしょうか。

 

頭のポイントで、体がどこのケアをして欲しがっているかを

調べていると、ほとんどの方で共通した反応が見られます。

 

それは「胃・すい臓」です。

 

夏は食欲も落ちてしまう人が多い季節ですが、その

理由は「胃・すい臓」の疲労だったんですね。

 

古典的な鍼灸術の理論だと夏は心臓の疲れる季節である

はずなんですが、ぜんぜんそんな体調にはなっていないですね。

 

この夏バテの時期に、「胃・すい臓」と直接関係のない

症状をお持ちの方にも悪化されているケースがよくあります。

 

人の体の仕組みは、どこに負担がかかって疲れがでても、

もともと持っている症状には悪影響を及ぼすようです。

 

ですから、この時期は「胃・すい臓」の疲労が大きくならない

ように生活していくのが理想的。

 

あまりにもみなさん同じ反応なので、なにか対策はないかなぁ?

と考えていましたら、ふと目についたのがかつてよく使っていた

「快気バン」なるグッズ。

 

ツボにはると、エネルギーの足りないところは補って、エネルギーの

多すぎるところは強さを削ぐ(減らす)という優れもの。

 

僕自身も「胃・すい臓」はもともと強くない臓器なので

試しに貼ってみましたら、なかなか侮れない効果を感じます。

 

このグッズは最初は費用がかかりますが、なくさなければ

永久に使える性質のものなので、コスパも最高です。

 

身体のどこに疲労や不調が出ているのか以前よりはっきり

捉えることができるようになっているので、こういったグッズを使う

際にも、その効果を引き出しやすくなっていて、とても有難い

です。

 

夏バテの対策は、一般的には体の求めに応じて「たくさん食べない」

ということになると思うのですが、加えてよく眠ることが必要です。

 

部屋を涼しくして、長そで長ズボンんでねるのがおすすめです。

自律神経の凄い働き

最近は患者さんの来院数も落ち着いていて、

ぎっくり腰になってしまう人も少なくなっているようです。

 

すごく暑い毎日で臓器の疲労も凄まじいものがあると

思っていたのですが、10日くらい前から体の状態が

また変化しています。

 

それ以前は、とにかく胃と膵臓がとにかく弱くなる

ような状態でした。

 

それが、肝臓・副腎などにも疲労がみられやすい

体調になっているようです。

 

暑い状態が一定期間維持されていることで、体が

その負担に適応してきているのだと思います。

 

でなければ、多くの人の副腎に急に反応がでて

きたことが説明できません。

 

いろいろな臓器に負担を割り振ることで、体のバランスを

取ろうとしているようです。

 

老化が良い例だと思うのですが、全部の臓器がもし同じように

弱くなったら、症状は全然出てこないと思われます。

 

お年寄りの方は、若い人に比べて全部のエネルギーが

少なくなっていると推測されます。

 

それでも、全員が症状を持っている訳ではありません。

バランスが悪くなければ、症状はでてこないんですね。

 

そういったバランス調整を自律神経がやってくれて

いるのですね。

 

ですから、何かの症状がでてくることは、自律神経が

バランス調整を完全にできていないという証でもあり、

そういった意味でどんな症状も自律神経失調症といっても

おかしくないのですね。

 

自律神経がうまく働けるように、できることはあるでしょうか。

 

それは、休息を十分とることです。

 

暑い日は、エアコンを上手く使って、良い睡眠をとりましょう。

 

臓器のエネルギー容量が小さい!?

疲れている臓器の印象ってどんな感じでしょうか。

 

いつも施術していると、大幅にエネルギーが減ってしまっていて、

たくさん補給してほしい、みたいに感じます。

 

単純な疲れの場合はたくさん補給してあげればそれで

さしあたり解決!といってもいいですね。

 

でも、本当に調子の悪い臓器は、そんな状態ではないことが

感覚的に理解できました。

 

どんな状態になっているかというと、

「エネルギーはとても不足しているのに、エネルギーのタンク自体が

ちっちゃくなっていて、少しエネルギーを入れるとすぐにいっぱい

になる。でも日常生活の少しの負担ですぐにまたエネルギー

不足になってしまう」

 

なるほどねぇ、とおりですぐにまた症状がでてしまうんですね。

 

こんなことが分かったのも、東京でのセミナーのおかげです。

知らないうちに感性が向上しているのでびっくりします。

 

ところで、タンクの小さくなってしまった臓器ですが、

鍼灸術も含めた一般的な施術では、タンクの容量を大きくしていく

ことは、全くできないか、できてもささやかな程度です。

 

それがなぜかといえば、そもそもそんな視点がないからです。

 

一度状態が落ち込んだ臓器や老化した臓器を回復させる

という発想がないのです。

 

僕の鍼灸のお師匠さんは凄腕ですが、昔

「先生はどのくらいの頻度で施術すれば鍼灸術だけで

症状を完全に改善できますか?」

と聞いたところ、

「僕だったら週に2回は必要だね」

とおっしゃいました。

 

凄腕の先生がですよ。

 

これが平凡な技術の鍼灸師だったらどうなってしまうのか。

 

ちなみに僕の先生は、継続的にケアできる利点を考えて

ほとんど漢方薬で症状を改善していました。

 

漢方なら、毎日家で飲むことができますから。

 

でも、漢方薬でも臓器のタンクはそれほど大きくできませんし、

時間もかなりかかってしまいます。

 

東京のセミナーでの方法も問題点はあります。

 

なんせ、理論から技術まで、全部が難しいのです。

 

でも、それ以外は希望に満ちた施術法・理論です。

 

エッセンスは結局

「いかに脳のパワーを大きく発揮させるか」

です。

 

脳ってすごいんですね。

 

 

内臓が元気になると勝手に背骨の状態が良くなる

背骨が歪んでいるとよくない、

バキッとやってでも矯正するべきだ、

骨盤の矯正をすると痛みが改善する。

 

そんな考え方が一般的になっているように

思われますし、整骨や整体の業界でもそんな

ふうに考えている人はたくさんいます。

 

でも、実際に体の状況をよく観察していると、

全く違うシステムが体にあるのがわかります。

 

自分の体でもいろいろなことを試しているのですが、

背骨のある骨がうまく動いていない事に対して、

その骨と対応している臓器にたくさんエネルギーを

集めるようにします。

 

するとあら不思議、動いていなかった骨が勝手に

うごくようになってしまいます。

 

元気のたりない臓器にどんどんエネルギーを送り込む

ようにしていくと、結果的に全部の骨が自由にうごくように

なってしまいます。

 

ただ、どこかに症状が出ている人はみんな、一定期間以上

関連する臓器が疲れていることが普通です。

 

ですから、元気にしていくことにも時間がかかってしまいます。

 

臓器の回復を妨げる要素は2つあります。

 

一つは、肉体・精神への日常の負担。

もう一つは、先天的な臓器の弱さです。

 

どんな人も、働いたり家事をしたりして、毎日の生活をおくる

ことで、いろいろな負担がかかります。

 

その負担が大きければ、施術をしていてもどんどん悪化していく

ケースも考えられます。

 

また今でている症状に関係している臓器が、生まれつき弱い

ことも少なくなく、弱さの程度によっては、年中症状が感じられる

くらい、辛い状況になることもあります。

 

もともと強くない臓器は、とても疲れやすいのでなかなか

十分に元気になることができません。

 

生まれつき弱い臓器は、生まれつきある頭蓋骨のひずみを

治していくことで、徐々に疲れにくい臓器にしていくことが

理想的です。

 

施術期間の長期化と、施術に高度な技術が必要という難問が

ありますが、当院ではなんとかそんな施術を行っていきたいと

思います。

 

でも、患者さん本人にもできることはたくさんあります。

 

そんな中でも特に大切なのは、早寝と飲食の適量化です。

できれば23時前後に寝てしまいましょう。

 

朝起きて体の重いひとは、100%胃腸が疲れています。

一食ぬくことも検討してみましょう。

 

いくら良い施術をしても、負担が大きければなかなか改善

しません。

 

人は毎日老化していくので、一年前に平気だった生活が、

今日はちょっとしんどいかもしれません。

 

症状の出現は、何かを変えてほしいというメッセージです。

 

頑張りすぎないようにしましょう。

慢性腰痛の原因は・・、気の重たい話

先日のパーフェクトクラニオロジー協会のセミナーで、

慢性腰痛とぎっくり腰の原因の違いの説明がありました。

 

パーフェクトクラニオロジー協会の場合は、先天的な歪みと

それに伴う組織の低成長を大きな問題と考えているのですが、

そんなことを考慮しているような整体の体系はおそらく他に

ないと思われます。

 

慢性腰痛の非常に難しい症状の場合、先天的な腎臓の弱さ、

というかもっと言えば虚弱さ、低成長があるとの見解でした。

 

もちろん、それだけで症状がでているというよりは、とても

弱りやすい腎臓が疲労したときに症状がでるということです。

 

ですから、疲労がなければ症状がないわけですが、とても弱いので、

疲れやすくなおかつ疲れが取れにくいということで、年中痛い

というケースがあるのですね。

 

慢性的で、症状がでているのが普通という人の場合、概ね

この先天的な弱さというのが、症状と関連のある臓器に

あると考えて良いのです。

 

現代の医学で、虚弱なものを根本的に丈夫にするような

方法はどこにもありません。

 

症状をとることはできても、芯からかえることはできません。

 

体質改善しますとか言っている漢方薬や鍼灸も、実際には全然

できません。

 

ただ、漢方薬を飲んでいる間、鍼灸施術を受けている間、

症状が出ないようにすることはできるというだけです。

 

ですから、重度の慢性腰痛の方が、何のサポートもなしで症状が

でない体にすることは普通の治療ではできないのです。

 

でも、虚弱なものを芯から丈夫にしていくようなことを本気で

考えて実践しているのがパーフェクトクラニオロジー協会なのです。

 

協会の技術を完全に習得した施術者なら、慢性腰痛も大きく

改善していけるでしょう。

 

まったく施術を受けなくても、ほとんど症状がでないところまで

改善させることも可能です。

 

でも、その技術がとても習得困難なこともまた事実です。

 

先日のセミナーでは、今の時期の患者さんに必要なテクニックを

50人以上の参加者の前で、一人のインストラクターがやってみせる

という場面があったのですが、緊張からかなかなかうまくできず、

大汗をかいておられました。

 

協会に10年以上も参加されている方がです。

 

検査一つとっても、あきれるくらい難しいです。

重症の慢性腰痛を治し切ってしまうには、そんな高度な技術が

求められます。

 

一方ぎっくり腰の場合は、一時的な臓器の状態の悪化により症状が

起きていますので、さしあたり、臓器の疲労さえとれば嘘のように

治ってしまい、その後ずっと普通に過ごせるのが普通です。

 

ただ。年に何回もというくらい定期的にぎっくり腰になっている人の

場合は、やはり根本的に弱い臓器があると考えた方が良いでしょう。

 

 

なんでこんなに病院がいつも患者さんでいっぱいなのか。

 

それは、実際には体が治っていないからでしょう。

根本治療とか言っている治療院は本当にたくさんあります。

 

でも、言うは易しというのが現状です。

 

当院でも、もっと意味合いの大きい施術ができるよう

取り組んでいきたいと思います。

 

 

お尻の筋肉を緩めたら

人体で最大の関節は股関節です。

この関節を適切に運動させるために、お尻の大きな筋肉がついています。

 

足を引っ張ってみると、股関節に不必要な緊張のあることがわかります。

この緊張は、股関節がスムーズに動くことを邪魔しますし、リンパや血液の

流れも悪くしてしまいます。

 

ほとんどの人がどちらか一方の股関節に緊張があり、3割かそれ以上の人は

両方に緊張があります。

 

この緊張をまず緩めてから今までと同じ施術をすると、あら不思議。

 

大抵の症状に対して今までよりも大きな効果が得られてしまうようです。

最大の関節が緩むことで、全身が緩みやすい状態になると考えられます。

 

両方の股関節を緩めるのにかかる時間はおよそ2分。

今のところ、何らかの症状がある人で、どちらの股関節も

緊張のない人はほとんどいませんでした。

 

また、股関節を緩めることのデメリットもないようなので、

しばらくの間は来院される方みなさんにこの施術を行うことに

なりそうです。

 

人体にはまだまだ不思議な仕組みがあるように思われます。

 

簡単には改善できない症状がたくさんあります。

もっとからだの仕組みを詳しく知っていきたいと思います。

 

ぎっくり腰になった当日でも、すっきりして帰ってもらえるような方法を

一刻も早く得たいと思います。

 

筋肉は、緊張の強いものを緩めることよりも、働きの低下しているものの

働きを上げることの方が難しいのですが、それは臓器の元気の低下と関係

が深いためです。

 

一気に臓器を元気にできるような方法があるといいのですが、今のところ

そんなことができる人は、特殊能力の持ち主以外はいないように思われます。

 

あとは、感情のエネルギーを操る方法なんかもあるのですが、

難易度の超高いテクニックになる、といいますかこちらも特殊能力ですね。

 

まだまだ地道に進んでいきます。

 

 

 

 

どこに行っても治らないので・・・

少し難しい症状の人の治療がうまく行ったら、

新しい患者さんをご紹介いただけました。

お話を伺うと、どこに行っても背中の曲がりが

酷いので治せないと言われてしまう、とのこと。

症状の特徴をお聞きしていくと、

「あ~、あれだよな~」

と推測しました。

実際に施術してみると、

「なんでか楽になってるみたい」

と不思議に感じておられました。

何をしたのかというと、胃や膵臓が疲労や不調で

下垂して横隔膜をしたに引っ張っていたのを、

引っ張らないように上にあがるように元気づけた

のです。

横隔膜が下に引っ張られて起こる症状の特徴は、

じっとした後の動作で痛みがひどい、寝ていて痛い、

などの体液循環の悪化に伴うものです。

横隔膜が引っ張られると胸郭全体が緊張して、

呼吸が浅くなります。

その結果、呼吸に伴う胸郭の運動で得られていた

体液の循環が低下してしまうのです。

施術方法は単純で、胃を上げて、横隔膜や胸郭を

緩めるだけ。

ただ、胃が下がっていた人は、基本的に胃が

強くないのでしょう。

また下がってしまいます。

これまでは、鍼灸術の考え方に沿って、胃や膵臓に

エネルギーを集める施術をしていました。

確かにそれも効果はあります。

でもなかなか治り切りません。

それは、患者さんの弱いところは先天的に

決まっているので、鍼灸術のバランス調整の

効果が薄れてくれば、また元の状態にもどって

しまいやすいからです。

それよりも良い方法は、睡眠の質を上げるなどして、

患者さんの生命力を上げることです。

そして今後の目標は、その上がってきた生命力を

利用して、生まれてくる前から患者さんがもっている

歪みをとっていき、その人の弱点自体をなくしていく

ことです。

徐々に、理想的な施術へ近づいていきたいと思います。

 

 

季節の変わり目特有のバランス

およそ10日くらい前からですが、みなさんの

臓器のバランスが「季節の変わり目」のものに

なっています。

 

ここ2、3日は特にその傾向が強くでているように思われます。

 

季節の変わり目のことを「土用」といいますが、

土用は「木・火・土・金・水」という5行のなかで、

「土」の属性の臓器に負担をかける季節です。

「土」の臓器はすい臓・脾臓・胃です。

 

今の日本人はおおむね食べる機会が多く、飢えていることは

まずありませんので、普段からすい臓・胃を酷使している

傾向があります。

 

それに加えて今の時期のように季節的に負担がかかると、

もともと膵臓や胃の強くない人は、ヘロヘロになることも

珍しいことではありません。

 

そんな季節ですから、すい臓・胃などの疲労により引き起こされる

ぎっくり腰の方が多い状況になっています。

 

この時期に体調を落とさない対策としては、食事の量を減らすことが

考えられますが、症状軽減という意味で考えるとそれほど効果が

大きく得られないこともあるようです。

 

それよりも、元気アップの基本中の基本である、「早寝」

がおすすめです。

 

それと、胃腸の調子を上げてくれる「ウォーキング」でしょうか。

 

すい臓・胃のエネルギーは足を流れているので、ウォーキングすることで

その流れを活性化することができます。

 

よく歩いて早く寝る。そんな生活で春を迎えましょう。