「呼吸が人生を変える」
なんて言われる場合があります。
それほど呼吸が重要ということは、大昔から分かっていたようです。
良い呼吸とは、深く吸って深く吐けること。
ゆったりとして深い呼吸。
そんな呼吸をするために大事なことは、横隔膜が緊張していない事です。
先日オステオパシーの「隔膜」のセミナーに参加してから、特に横隔膜の状態については施術の最初に調べることにしています。
来て頂ける人はみなさん、どこかしらに不調のある人達ですが、横隔膜が十分には動いていない人は割合的にかなり多くて、定期的に施術している人を除けば8割以上にもなってしまうようです。
これまではそんな横隔膜を直接ゆるめたりしていたのですが、
「どこからの影響で横隔膜が緊張するのか」
についてある方法で調べてみました。
すると、およそ7割くらいの人が小腸の不調からの影響ということが分かりました。
とても意外な結果でした。
これまでは、東洋医学的に、加えて現代医学の解剖学・生理学的に考慮して「胃」の影響だと考えていたのです。
後頭骨の反応点を使った検査や、東洋医学的な検査からは、施術の最初に小腸に対してアプローチすべきという結論がえられることはまずありません。
おそらく今まで、一度もなかったかもしれません。
それがなぜなのか?は不思議ですが、もしかすると他のどの臓器よりも、
「一番大事にされている臓器」
だからかもしれません。
何しろ、体に栄養を取り入れるする唯一の臓器ですから。
栄養を摂取する際、雑菌やウイルスやその他もろもろの有害なものを体内に侵入させないために、小腸は強力な免疫で守られています。
「小腸がん」というのはあまりきいたことがないのは、この強い免疫作用のためです。
そこに問題が起きると、生命の危機に直結するとも言えます。
そんな小腸が調子を落とした時、それでもできるだけ防御機能が落ちないように、横隔膜やら腹筋など周りの組織が緊張することで、何かしら小腸にとって都合の良い環境を作っているのかもしれません。
ですから、小腸よりも横隔膜など他のところがより悪い状態になってしまうのかも。。
ということで、小腸の不調をあぶりだしてケアすると、横隔膜は勝手にゆるんでしまいます。
横隔膜をはじめ、他の隔膜もゆるむと、「しびれ」の症状におおきな成果が得られることが多いようです。
おそらく小腸へのアプローチをすることで、横隔膜は芯からゆるむでしょう。
小腸への直接的な施術が他にどんな結果を生むのか。
しばらく見ていきたいと思います。