今年も一年、ありがとうございました。

今年もあっというまに?終わりかけています。

 

振り返ってみると、施術師として結構大きな進歩は

あったように思います。

 

これも、頭蓋骨の矯正のおかげなんでしょうか。

 

今ではごく当たり前になった感覚も、半年前までは

全然分からなかったこともあります。

 

それを考えると、よくあの時の感覚で仕事ができていたなと

不思議に思えるくらいです。

 

いろいろなことが感覚的に分からないと、仕方がないので

理論に則って判断したり、たぶんこうだろうという推測や

経験による勘に従って施術するしかありません。

 

ある意味、それも仕方のないことですが、いってみれば

あてすっぽう施術みないなもので、うまく改善してくれるか、

確信を得にくい中で仕事していたように思います。

 

今もなかなか改善させられない患者さんはたくさんおられる

のですが、体に対するアプローチの方向性が間違って

いるのではなく、施術の体への作用が足りないか、症状の

根が深いからか、あるいはオーバーワークなども関係して

いるのだろうと考え方も変わってきています。

 

実際には、症状の原因は精神的な問題から食事の質まで多岐に

わたるので、完全に全部を把握するのはまず無理だと思います。

 

それでも、徐々に分からない部分を減らしていければ、今後も

前に進んでいけると思います。

 

12月に入ってかなり暇になってしまったのですが、

今年もたくさんの方にご来院いただき、本当にありがたく

思っています。

 

来年は今よりもっと喜んで頂けるよう、より良い施術師に

なりたいと思います。

 

良い新年をお迎えください。

今年も一年、ありがとうございました。

 

腎臓の疲れが足の裏の痛みを引き起こす

いままではなかったことですが、ここ2~3週間のうちに、

足の裏が痛いと訴える人が5人くらいいました。

 

足の裏の痛みは、足底腱膜炎と呼ばれたりしますが、

そんなに頻繁におきるような症状ではありません。

 

一時期にこんなにも足の裏の痛みを訴えるひとが来たことは

たまたまかもしれませんが、そういう症状が特に起こりやすい

気温なんかの条件が重なったのかもしれません。

 

さて、この足底の痛みですが、原因はシンプルで

腎臓の疲れのようです。

 

何度か書いていると思いますが、腎臓は寒い時期に

とても疲れやすい臓器です。

 

鍼灸の学問では、足底にはツボは1つしかありません。

 

マッサージ屋さんなんかに掛けてある足裏と臓器の関連図

は鍼灸の理論ではなく、何か他の医学からの出典だと思います。

 

足裏にツボは1つしかないはずですが、実際に感覚的に調べて

みると、お灸をすえれば効きそうなところが3か所以上ある人が

多いようです。

 

実際にそういったところにお灸をすえると、結構おおきな効果が

得られます。

つまり、意外に簡単に解決することが多いようです。

 

気功に九守功というのがあり、9つの場所(ツボ)に一定の

順番で意識を向けエネルギーの出入りがしやすいように

開いていくと、エネルギー的に全身が整うという方法があります。

 

そのうちの2つが足の裏と手の平です。

 

鍼灸師で、この二つの部位に施術している人はおそらく少数

だとおもいますが、とても大きな効果が得られる可能性があります。

 

特に足の裏の状態は立っているとき全身に大きな影響が

あるので、非常に注目しています。

 

足の裏は鈍感なので、もっと熱いお灸を取り寄せる予定です。

 

感情が人生を支配する

先日、東京裁判というドキュメントにもとづいたNHKのドラマが

やっていました。

 

世界各国からあつまった判事11人が、第二次世界大戦における

日本の指導者達の罪を裁く、その過程の考え方・立場の違いによる

せめぎあいを再現したものです。

 

裁定を下す際に、一つの論点になったのが

「日本の平和に対する罪」というもので、平たく言うと

「侵略した罪」です。

 

この罪を問うには、前提として

「侵略してはいけない」という国際法が必要ですが、

大戦前、そのようなきまりがまだありませんでした。

 

そのため、あとから作った法律で裁くことはできないという

法律家としての当たり前すぎる判断に則って

侵略した罪の部分に対しては無罪とする判事と、

いろいろな言い分があっても結局は日本への抑えきれない

感情から、有罪を主張する判事に意見がわかれました。

 

法律というのは、完全に理論的なものであって、

概ね意見が一致するかと思えば全くそうではありません。

 

人の正義とは、感情jによっておおきく判断が変わってしまう

ことがドラマからとてもよく伝わってきました。

 

また別の番組で東田直樹さんという自閉症の作家さんの

ドキュメントが放送されていました。

 

ご自分の心と徹底的に向き合うことによって

至ったのかなと思われるような世界観がそこにはあって、

 

「夢から覚めて、いつもと変わりない朝に感謝することから

僕の一日は始まります」

 

というような表現がでてきました。

 

なんかもう、理由はわかりませんが泣きそうになりました。

 

普通に生きている人間が「感謝して」というのとは

表現されていることの重みがちがいます。

 

そして東田さんは、どんなにつらい状況でも、人は幸せに

なれる、と言っておられました。

 

僕もそうなんですが、普通の人の多くは、足りない部分に

意識がむくことがよくあると思います。

 

でも、すでに与えられている幸せに目を向ければ、素晴らしい世界が

そこにある、ということだと思うのですが、

 

そういう風に考えようというのではなく、自然とそういう思考になる

ところまで、辛さと向き合ったからこそ至った世界だと感じました。

 

東田さんが自閉症と診断されたのが13歳のときだったと

番組で言っていたと思うのですが、その時、あまりの大きな苦しみ

から、どんなアドバイスにも耳を傾けられないくらい打ちのめされていた

という彼が、内面のどんな過程を経て今の心境にまでなれたのか、

とても興味がわきます。

 

彼の意識レベルは、普通の人よりずっと神様の領域に

近いようです。

 

世の中は、人の感情によっていろいろなことが起きています。

ダン・ブラウンの著作の中に、

「神様は人が最終的にうまく生きることができるようにするため、

あえて苦難を与えている」

というような話がでてきます。

苦難は、自転車に乗れるように練習している際にこけて感じる

痛みと同じだということ。

 

心理学も瞑想も、とても進歩している現代です。

 

僕ももちろんですし、多くの人がもっと、

自分のつらい心理と向き合う時間を積極的にとる

べきだとおもいました。

 

そうしていけば、苦難が新しい苦難を引き起こしている

今の世界のあり方が、苦難が希望を引き寄せる世界に

変わっていくように思います。

 

寒さでエネルギーがたりない!

とても寒い時期になってきましたね。

 

臓器を調べていると、腎臓が両方とも疲れていないというひとが

ほとんどいないような状況になっています。

冬は腎臓に大きな負担のかかる季節です。

 

それでも不思議なんですが、今くらいの時期からは毎年患者さんは

かなり少なくなります。

 

ひどい痛みのでる人が少ないということでしょう。

 

そういえば昔の仕事で、養蜂家の方のところで聞いた話を

思い出しました。

 

ミツバチは春ごろ一番元気が良くて、夏は暑さにばてて

元気が今一つなのだそう。

 

おそらく人間も春が一番元気なのかもしれないのですが、

その割に患者さんは少なくない時期です。

 

それを考えると、元気があれば痛みが少ないというのでは

ないということになりますね。

 

今参加しているセミナーでも、講師の先生がおっしゃるには

「痛みがとれることと、体が元気になることとは別」

とのこと。

 

 

体の根本的な歪みをどんどん減らしていく過程においても

新たな痛みの出現することがよくあるのだとか。

 

体って本当に複雑にできていますね。

 

でも逆に、体の状態がかなり悪くなっても活動できるように、

とてもうまく構成されているということですね。

 

しばらくして春になったとき、痛みがでないで済むように、

冬は休息をたっぷりとって、体力が落ちないように

生活しましょう。

 

特に下半身の冷えにはご注意を!