ぎっくり腰になった当日は・・・

当院には、ぎっくり腰の方がよく来られます。

 

問診表に記入して頂いた内容をみて、

 

「今日、ぎっくり腰になった」

 

という場合は、ちょっと緊張感が高まります。

 

それは、負傷当日はその場での効果が

患者さんにとって、とても実感にしくいからです。

 

それはなぜでしょうか。

 

捻挫や打撲の場合、負傷してから時間が経っていない

ほうが、最終的な解決を早くすることができますし、場合によっては

初期施術の遅れが後遺症につながる場合もあります。

 

しかしぎっくり腰の場合は、ほとんどのケースで内臓由来の

痛みの出現ですので事情は少しことなります。

 

痛みがでることは体にとっては

「これ以上動かさないでくれ」というメッセージです。

 

ぎっくり腰の場合、動かずに何日か耐えていると、

徐々に回復に向かう場合が多いでしょう。

 

それは、動かないことで弱っていた臓器が自然に回復してきた

からです。

 

ですから、臓器の疲労などは、負傷当日がもっとも酷いことが

多いということになります。

 

あまりに臓器の疲労や不調が大きいと、施術したその場での

効果が実感できない場合もでてきてしまいます。

 

そういった理由で、負傷当日のぎっくり腰の方の場合には、

術者の負担も増えてしまうということですね。

 

それでも、施術した効果は時間が経てば徐々に体を

回復させていくので、次の日には効果が実感できるケースが

ほとんどだと考えています。

 

ところで、せっかく休んでいるのに何日も回復してこない場合は、

疲れている臓器の回復をさまたげる行為をしてしまっている疑いが

あります。

 

たとえば、冷たい飲み物が問題になっている場合がありますし、

足を冷やしすぎている場合もあります。

 

痛みが強い間は、理想的な生活を心がけましょう。

 

体の「形」は臓器のバランスと習慣から

「猫背もあるので肩が凝るんでしょうか?」

とか

「O脚だから膝が痛いんです」

といったような患者さんの話をよくお聞きします。

 

でも、ほとんどの人は自分の姿勢を意識的に正したり、

きれいに歩こうなんて思っていませんよね。

 

それなのに、姿勢の良い人良くない人、足がまっすぐな人

曲がっている人がいます。

 

それはなぜでしょうか。

 

そんなところにも、臓器のバランスはとても大きく関わっています。

 

猫背の人には消化にかかわる臓器が弱い傾向がありますし、

O脚の人には膵臓もしくは脾臓の弱い人が多いようです。

 

ここでいう「弱い」というのは、たくさんある臓器の中で、

バランス的に弱いという意味ですね。

 

言ってみれば全部の臓器が同じ強さなのが理想ですが、

生まれつき臓器のバランスは決まっていますし、強弱の

ばらつきが大きい場合も少なくありません。

 

ですから、生まれつきのバランスによって、姿勢が悪くなりやすかったり

なりにくかったり、足が曲がりやすかったり曲がりにくかったりします。

 

もうちろん、肩こりになりやすいかどうかも、腰痛になりやすいかどうかも

臓器のバランスと大きく関わっています。

 

そしてまた、そんな生まれつきの条件に加えて、どんな仕事をしているか

とか、生活習慣がどんなものかという条件も合わさって、いまの体の形や

調子が決まります。

 

ですから、たとえば胃腸の弱い人でも、いつも社交ダンスをやっていて、

背中を伸ばしているのが習慣であれば、猫背にはならないわけですね。

 

でも、一般の人が猫背を治すためだけにいつも姿勢を正しておくなんて

ことはほとんど不可能に思われます。

 

それよりも、内臓のケアを考えたほうが本当は簡単だと思います。

 

今の日本人のライフスタイルの特徴は

「食べることが多い、寝る時間が遅い、目や脳を働かせていることが多い」

といったことです。

 

食べることは消化器を疲れさせ、夜更かしは腎臓をつかれさせ、

目や脳の酷使は心身の緊張を高めますから、見直したほうが

良い人も少なくないでしょう。

 

自分の生まれつきの臓器のバランスは

「猫舌本舗」というサイトに生年月日を入力するとわかります。

 

万象学という欄の

守備・表現・魅力・攻撃・学習の数値は

臓器に置き換えると

肝臓・心臓・膵臓&脾臓・肺・腎臓

になります。

守備等の要素は、どこから決めたのかよくわかりませんが

木・火・土・金・水

という東洋の五行説から、ものの性質を5つに分けると

臓器の場合は上記のようになります。

 

5つの数値にばらつきがなければ理想です。

木・土が多すぎる・少なすぎるひとは食事や間食に気を

つけましょう。

水が少ない人は早寝しましょう。

金が少ない人は、呼吸を鍛えると体調がよくなるでしょう。