「猫背もあるので肩が凝るんでしょうか?」

とか

「O脚だから膝が痛いんです」

といったような患者さんの話をよくお聞きします。

 

でも、ほとんどの人は自分の姿勢を意識的に正したり、

きれいに歩こうなんて思っていませんよね。

 

それなのに、姿勢の良い人良くない人、足がまっすぐな人

曲がっている人がいます。

 

それはなぜでしょうか。

 

そんなところにも、臓器のバランスはとても大きく関わっています。

 

猫背の人には消化にかかわる臓器が弱い傾向がありますし、

O脚の人には膵臓もしくは脾臓の弱い人が多いようです。

 

ここでいう「弱い」というのは、たくさんある臓器の中で、

バランス的に弱いという意味ですね。

 

言ってみれば全部の臓器が同じ強さなのが理想ですが、

生まれつき臓器のバランスは決まっていますし、強弱の

ばらつきが大きい場合も少なくありません。

 

ですから、生まれつきのバランスによって、姿勢が悪くなりやすかったり

なりにくかったり、足が曲がりやすかったり曲がりにくかったりします。

 

もうちろん、肩こりになりやすいかどうかも、腰痛になりやすいかどうかも

臓器のバランスと大きく関わっています。

 

そしてまた、そんな生まれつきの条件に加えて、どんな仕事をしているか

とか、生活習慣がどんなものかという条件も合わさって、いまの体の形や

調子が決まります。

 

ですから、たとえば胃腸の弱い人でも、いつも社交ダンスをやっていて、

背中を伸ばしているのが習慣であれば、猫背にはならないわけですね。

 

でも、一般の人が猫背を治すためだけにいつも姿勢を正しておくなんて

ことはほとんど不可能に思われます。

 

それよりも、内臓のケアを考えたほうが本当は簡単だと思います。

 

今の日本人のライフスタイルの特徴は

「食べることが多い、寝る時間が遅い、目や脳を働かせていることが多い」

といったことです。

 

食べることは消化器を疲れさせ、夜更かしは腎臓をつかれさせ、

目や脳の酷使は心身の緊張を高めますから、見直したほうが

良い人も少なくないでしょう。

 

自分の生まれつきの臓器のバランスは

「猫舌本舗」というサイトに生年月日を入力するとわかります。

 

万象学という欄の

守備・表現・魅力・攻撃・学習の数値は

臓器に置き換えると

肝臓・心臓・膵臓&脾臓・肺・腎臓

になります。

守備等の要素は、どこから決めたのかよくわかりませんが

木・火・土・金・水

という東洋の五行説から、ものの性質を5つに分けると

臓器の場合は上記のようになります。

 

5つの数値にばらつきがなければ理想です。

木・土が多すぎる・少なすぎるひとは食事や間食に気を

つけましょう。

水が少ない人は早寝しましょう。

金が少ない人は、呼吸を鍛えると体調がよくなるでしょう。