手のひらに、一個だけツボがあります。
労宮といいます。
手のひらという、結構面積の広いところにツボが一つだけというのも不思議ですが、足のうらでただ一つのツボである湧泉とともに、特殊な性質があると思われます。
ちまたの「てあて療法」とか「てかざし」といった方法でケアする際、生命エネルギーが出ていくポイントが労宮であります。
ワタクシの労宮は昔から結構働きがよくて、鍼灸科の学生だったときに
「廣瀬君の労宮から、なんかが出てるね」
と級友からほめてもらったことがあります。
そういった小さな誉め言葉を、とても大きな自信にしてしまうところがワタクシの良い点なのであります。
褒めてくれる人のところにはどんどん引っ付いていくのであります。
なんだか犬のようであります。
昔飼っていた犬の名前ももちろんポチでありました。
で、そのワタクシの労宮ですが、常に荒れた状態になっています。
そこからエネルギーが出ていることと無縁ではないと思われますが、とにかくヒドイ状態が15年くらい続いています。
この症状は頑固で、どんなことをやっても、あらゆる達人の施術を受けてもびくともしません。
が、なんと!
とうとう治るときがやってきたのであります。
何が効いたのかというと、免疫の中枢である「胸腺」に溜まっていた感情を6~7個ほど解消させたことであります。
方法はもちろん、ソーマ殿とフラワーえっちゃんであります。
おそらく30分くらいかけて一気にやりました。
すると、全身のエネルギーが一気に強くなったようでありましたが、なんだかちょっと、胸が奇妙な感じになっておりました。
その操作を終えてから、労宮は一気に良くなってきました。
今までたくさんの医療従事者から、その原因やら解決法について、さーまざまな事をお聞きしてきましたが、結論として全部間違っていました。
まさに、全部です。
なぜなら感情面のことについて、言った人は皆無だからです。
でももし、そう言ってくれた人がいたとしても、感情面の解決方法がないなら絵にかいた餅、として放置されていたと思われます。
労宮がきれいになってきてうれしい反面、なぜか怒りのような感情が沸き起こります。
というか怒りそのものです。
その怒りの内容が何なのか、ワタクシ自身にもよくわかりません。
おそらく「だれも治してくれなかった」ことに対しての怒りなんでしょう。
そんな感情にしばらくとどまっていると、
ワタクシもたくさんの患者さんにそんな思いをさせていることは、間違いない事実だと思い至ります。
大変に申し訳ありません。
特に最近では、いろいろな医療機関を経てやってこられる人が増えてきています、
そして、そういった人たちほど、解決も難しいのは当然であります。
もう誰でもいいから、解決させてあげて欲しいのであります。
とはいえ、頼りになる同業のかたも、ほとんど思い浮かばない上に、居たとしても料金がとても高いのであります。
「お前が解決しろ!」ですって紳士殿?
できるくらいならとっくにやっているのであります。
でも、体というか人間は、とても難しい生き物であるようです。
今のところ、やればやるほど逆に難解な課題が出てくるのであります。
でもひょっとして、課題も底をつきかけているかも、と。
昨日も、最近困っていた問題に解決方法が見つかりました。
問題は、頭蓋骨や背骨を調整していくときに、どこかを調整すると別のどこかに不具合がでてしまうことでした。
調整する順番やら、調整のテクニックに配慮してもいまいち解決できませんでした。
でも実は骨の問題ではなく、頭蓋骨や背骨と深く関わっている硬膜が問題になっていることがようやくわかりました。
さんざんやってきて、まだそんなことも分かっていなかったの?であります。
どんだけしょぼいのでありましょうか。
思い返せば、硬膜主体の施術をして、完全な解決を得たケースも少なからずあったのに、なぜか特異なケースと思い込んでいたとは、ワタクシの思考回路は「前に進みにくい構造」になっているようです。
1歩進んで2歩下がるのであります。
でも、これで明日からまた、「ひょっとして、全部解決?」という希望をもって施術できそうです。
明日からも頼みますぞ、労宮殿!