「腱鞘炎」カテゴリーアーカイブ

腱鞘炎の症例や発症の原因などについて書いています。

腱鞘炎と背骨

厳しい寒波と、東京の新規感染者が800人以上!?

なにか明るい話題も少しは聞きたいワタクシであります。

でもま、とりあえず今日は腱鞘炎のはなし。

一口に腱鞘炎といっても症状は様々ですが、例えば腰痛なんかと比べると、腱鞘炎治療の難易度は非常に高いです。

整骨院とか整体院なんかで扱う、痛みを中心とした疾患の中では、おそらく最高難度の一つではないかと思うのであります。

例えば腰痛であれば、1回の施術でそれなりに改善して、生活に支障がない程度に動かせるケースが結構多いです。

でも腱鞘炎にはそれがまずない

最短でも3~4回くらいは必要。

それがなぜ?といえば、おそらく「リンパの流れ改善が必要だから」ということになるかと現段階では思われます。

手首周辺の小さい骨の関節や指の関節を調整することの難易度もさることながら、上半身のリンパの流れを一気に正常化することがとても困難。

なにか良い方法はないものかと思案していたのであります。

もうこれ以上は考えつかない・・、と毎度思うのですが、不思議に3日くらいすると新たな案を思いつくのは、神様仏様のおかげなんでしょうか。

今回もなかなか良い手立てを発見したのであります。

プロテインを10名くらいの人に摂取して頂いて、臓器に起こる不調をとてもシンプルにとらえることができるようになったことによる恩恵です。

一般の方にはあまり馴染みのない臓器に「脾臓」というものがあります。

たいして重要性のない臓器ということで、手術でとってしまっても良い臓器と言われたりします。

そんな脾臓ですが、プロテインを摂取して頂いている患者さんにも、かなり高い確率で不調のサインがでています。

脾臓は「リンパ系」の最大の器官であります。つまりこの臓器に不調がなければ、全身のリンパの流れもある程度維持されていると推測できるかもしれません。

そこで、どんなことが脾臓の不調を引き起こしているのかを調べてみたのであります。

すると、大別して2つの原因があると分かりました。

1つは小腸や胸腺などにアレルギー反応などの免疫機能の亢進が起きている場合。

もう1つは、背骨が一定程度「回旋」していて、背骨の両脇のリンパ管がリンパ液を上手く流せていない場合であります。

特に後者は腱鞘炎の発症に大きく関わっていると思われます。

どんな人にも背骨の回旋は起こりえますが、過重な負担やストレスによる回復力の低下、体の使い方の偏り、などが原因として考えられます。

でもさしあたり、背骨の回旋をうまく解消させないといけない訳でありますが、

脾臓を指標に調整すれば簡単に終えることができそうです。

というのは、背骨に回旋があれば脾臓に不調がでるということでありますから、その不調を示す反応がなくなる箇所を探して調整すれば、回旋も効率よく解消できる、ということになってしまうのであります。

我ながらおりこさんなのであります。

リンパの流れの異常は、特に親指に症状の出ている「ドゥ・ケルバン」などの場合につよく関わっているので、このタイプの腱鞘炎は背骨にも不調があっておこっているということになります。

さてこの手法により、どの程度腱鞘炎が早期に解決できるのか、とてもたのしみであります。

今年も残りあとわずか。

良い調整をして、来られた人には快適なお正月を迎えて頂きたいと思います。

腱鞘炎の新しい治療モデル

改善させにくい症状の一つに腱鞘炎があります。

ぎっくり腰なんかだと、一撃で改善してしまう人が結構多いのですが、腱鞘炎の場合はどんなにうまく施術しても、一回で改善することはまずありません。

それがなぜなのか?というと、おそらく発症までのプロセスが長いからだと思われます。

ぎっくり腰の場合は、急な気温の上昇などで一過性の内臓疲労がおこることで発症することがあります。

この場合、痛みゼロから一気にMAXまでいってしまうので一見重症ですが、慢性的に腰痛のある人以外はすぐに改善してしまいます。

それは、内臓疲労が主な要因なので、その疲労が解消されればそれだけで症状も回復するからだと考えられます。

その点腱鞘炎の場合は、一気に痛みがMAXまで上がってしまうことはおそらくないでしょう。

腱鞘炎になった人の体を調べていると、体液の循環が低下した状態が慢性化していることがほとんどのようです。

循環が低下すると、特に夜間に停滞がおおきくなるので、寝てもなかなか疲労が回復しなくなります。

その状態で指や手首に負担がかかり続ければ腱鞘炎が発症する条件がそろってしまいます。

ですから逆に、改善させていくときには体液循環を回復させることをやっていけばいいということで、当院ではそういった対処をしてきました。

でも最近になって、手だけへの施術を週に2回程度繰り返すことで改善できることが分かってきました。

週に2回・手限定で腱鞘炎は治る?

といっても、手への施術の内容はなんでも良いわけではなく、

「骨にたまったダメージを抜いていく施術」

が必要です。

痛めている部分の骨には、説明が難しいですが本来なら溜まっていないようなエネルギーが感じられます。

おそらく言い換えると「骨のダメージ」というようなものかなと思われます。

骨のダメージを取り除く

ダメージのない骨の場合、へし折るような力を加えてもなんの反応もありません。

ただの棒きれのような感触です。

でもダメージのある骨は、へし折るような力を加えると、加える方向により不快なエネルギーがでてくるように感じます。

この不快な感覚がなくなるまで骨をあれこれといじくりまわしていると、最後にはただの棒きれのようになります。

この操作が痛い部位に近い骨全部でおわるとあら不思議、痛みがすごく減ってしまいます。

ダメージ回復には時間がかかる

ただし、この作業は一気には終わらせられません。

結構根気の必要な作業です。

そして、何回にも分けてアプローチする方がトータルでかかる施術時間が短くなるようです。

おそらく、骨自体に回復しようとする反応がおこるのだと思われます。

初めの3回くらいはなかなか効果がわからない場合もありますが、途中から一気にダメージが減ってくるように感じます。

なぜか体液循環も回復

そして不思議なのが、全身へのアプローチをしていないにもかかわらず、体液循環も回復していることがあります。

骨のダメージというのは、「エネルギーの流れにくさ」のようなものかもしれません。

手の場合、体液循環に大きくかかわる臓器である「小腸」と「肺」のエネルギーが流れてきています。

骨への施術でこれらのエネルギーの流れがよくなることで、体液の循環が回復したのかもしれません。

近所の人向き、低料金

この施術法は週に2回くらいは必要なので、近所の方は試してみることができます。

一回あたりの施術時間は15分以内ですが、ほぼ保険内でやるので料金も600円くらいで済みます。

まだ症例がすくないので必ず回復するのかは分からないのですが、料金のことを考えればやってみやすい方法ですね。