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ここさえ良くなれば

自分の状態がどんな感じなのか、良いのか悪いのか、意外に分からないものです。

体調に関しては、しんどいとかだるいとか、食欲がないとかで分かることは多いですが、それでも臓器ががんでも全然気が付かなかったりしますね。

精神面については、それこそうつ状態にでもなれば「なんだかおかしい」と思うでしょうけど、少しくらいの不調は気が付かないかもしれません。

もちろんワタクシ自身も、どんな精神状態なのかは実際に調べてみないとぜーんぜん分かりません。

瞑想だとかいろいろやっていても、所詮そんな程度であります。

でありますから、自分の頭がおかしくなっていないのかどうかについては、かなり意識をむけて管理するようにしておりまして、何とかいまのところ大丈夫であると、自分では判断しているところなのであります。

ご自分の精神面が健全かどうかを判断するには、

  • ごく普通の日常が楽しいかどうか
  • いろいろなことに心から感謝できるかどうか

この2点をたまに考えてみるといいと思います。

逆に

  • 人と比較しての勝ち負け、優劣
  • 他者への批判

が増えているなら、危険信号がでているかもしれません。お気を付けください。

さて、脳幹などにフォーカスした施術スタイル続編であります。

なかなか悪くない感触で施術していたある日最後の施術で、ある意味奇妙な症例に遭遇。

症状は、これまでさんざんやってきているぎっくり腰なのであります。

いくつかのアプローチをやって、脳幹にも脊髄にも力充実、さぁこれでおしまいね、とおもいきや、立ち上がると背中がまっすぐに伸ばせないまま。

通常でしたら、これは胃腸にエネルギーが足りていない兆候ですが、それもない様子。

立った状態で調べると、確かにまた脳幹にエネルギーが不足している状態になっているのに、それを引き起こしている他の部位の不具合が検査で出てこない。

え?え?なんでございますのこの症状は。スペシャリストのワタクシにまたしても誇大広告の嫌疑が?いやいやいや、そんなはずはぁ。ぐぅぅ。

でもま、さんざん失敗してきているワタクシでありますから、すぐにピンときたのであります。

つまりあれでしょ?脳幹とか脊髄と同等に注意深く調べないといけない部位が他にもあるってことでしょ?

でもって実際に色々と調べてみたところ、どうやら頸椎一番とその上下の関節が怪しい、ということに。

この患者さんの場合には、頸椎1番が頭蓋骨に対して前に行きすぎていました。

早速調整して再度立ってもらうと、おぉ、完全にまっすぐ立てるように。

いやー、びっくりしたぁ、よかったですワ。超安堵しましたですワ。

その後、詳しく頸椎1番付近のことを調べてみましたら、頸椎1番と2番の間の関節に完全にエネルギーが満ちていたら、脳幹のエネルギーも必ず満ちた状態になっていることが判明。

なーるほどぉ、脳幹の状態はC1-2がきめているのでありますかぁ。勉強になりまするなぁ。

ということで、今後はC1-2にエネルギーが満ちるように、全身の調整をすれば良い、という方針になったのでありました。

ところで、自分の体やら、来られている「むりやりモルモットさん」の体やらをいじくりまわしておりましたところ、非常に興味深い別の現象を発見してしまったのであります。

それによると、もはや関節への通常のアプローチは必要ないようであります。

そのあたりは、また次回に。

という訳で、今後も頼みますぞ、「深まる人」殿!

手作業の敗北か

電動歯ブラシを使っている人は少なくないと思います。

ワタクシもいくつかの機械を使ったことがあります。

でもまぁ、どってことありませんワ、ということで最近は手で歯を磨いていたのです。

でも先日、「音波歯ブラシ」なるものがあることを、初めて知ったのであります。

音波を使う主旨は、「歯垢がマイナスに帯電しているために歯にくっついて除去にしくくなっているので、プラスイオンを出しながら磨いた方が歯垢が簡単に取れる」ということだそう。

ほぅぅ、そうだったのか。

実は昔折れた歯のメンテナンスをあるときから怠っていたところ、数か月前に虫歯になっていることが発覚。

すぐ治してもらえましたが、その後の指導で歯磨きをもっと徹底するようにとのこと。

やり始めるとなかなか納得できなくて、今ではかなり長い時間、歯磨きに時間がかかってしまう事態に。

もっと短時間に、と思っていたところに登場したのが前出のメカなのであります。

実際に使ってみますと、とてもスムーズに歯垢がとれて、ツルツルになります。

しかも、十分に使えるモデルが2000円台とお安い!

前から使っている歯の隙間を掃除する「ウォーターピック」でも1万円はするといいますのに、高機能で低価格。

一度使うと、手で磨くスタイルには戻れそうにない。

音波歯ブラシを使った場合と同等にきれいにするには、10倍の時間がかかりそうです。

興味のある人は一度お試しあれ。

さて、今日の本題であります。

ぜーんぶを体に聞いて、その通りに施術するという術式になってから、およそ前進を阻むものはありはせんじゃろ、と意気揚々であります。

実際に難治なものにも成果は悪くないのであります。

なのに、であります。

なぜか一切効果のでない症例が、一日に2例も出てきてしまったのであります。

そう、その悲劇は前週の土曜日でありました。

1例ならず2例までも。もはや伸びに伸び切ったワタクシの鼻は、グリコポッキーのように、ポキポキに折れてしまったのであります。

伸びた分だけ、折れる箇所も多いようでありますね。

ではありますが、一体なぜなんだ?理論的にそんな事態が起こるはずは・・。

あまりの情けなさに、ずーっと考えておりました。

そして、すっかり忘れていた、今の術式の疑問点に再度、注目してみたのであります。

疑問点とは、「施術の対象として、どうして脳幹だけが入ってこないのか」

ということであります。

今の施術スタイルだと、肉体も心も魂も、施術の対象でありますし、それらを患者さんの体が要求した順にケアしていくので、どんな問題にもスキなくアプローチしているはずでなのであります。

なので、脳幹を個別に調べてみてエネルギー的に不足が大きく、ケアすれば効果も顕著という状況なら、脳幹をケアして欲しいという反応が体からでなければおかしい。

おかしいのに、反応がでない。

体の叡智とは、どうなっているんでございましょうか。「体は全部知っている」はうそだったのでありましょうか。

さんざん考えた挙句、やっぱりワタクシには分かっちゃったのであります。

ワタクシの脳みそ殿は、複数の物事を同時に処理することはてんで苦手でありますが、1つのことに集中させると、なかなか的を得た答えを探し出してくれるようであります。

今回結論として出てきたのは、体に流れるもともとのエネルギー量にかかわる問題だったのであります。

体には、臓器にも骨の中にもエネルギー(気)が流れておりまして、流れていないのは完全に異常であります。

ワタクシの使っている検査は、そのエネルギーの滞りが大きい順番に探し出しています。

その際、もともと流れの強いところは、流れが大きく弱まったとしても、それでもまだ普通のところと比べれば流れが弱くはなっていないので、検査では優先順位が低くなってしまう、ということだったのであります。

今回検証してみたわかったのは、脳膜・脳幹・脊髄などに関しては、普通の部位とは別の基準でエネルギー状態を調べないとダメ、つまり、強い流れが維持されていなければすぐに施術対象になりえる、ということでありました。

ぎっくり腰の施術をしていて、いつも不思議だったことがあります。

ほぼ、どの部位も完全にエネルギーが流れているのに、痛みが半分くらいしか取れないことも少なくない。

おそらくそれも、脊髄や硬膜にエネルギーの流れが不足しているのだと現時点では考えています。

次に来たぎっくり腰の患者さんで早速検証してみたいと思います。

いやー、これでスッキリ、明日からも楽しく仕事ができそう。

なぜか分からないけどたまたま改善したり、逆に改善しない理由がぜんぜん分からないなんていうのは、さっさと卒業したいレベルであります。

症状の原因を、一瞬で見抜けるようになりたいものであります。

ということでま、楽しくもない記事ではありましたけれども、今後も頼みますぞ、神様仏様、大いなる存在殿!

エネルギーを再利用する

もうすぐ、「マイナポイント」という制度が使えるようになります。

「それって何?」

かというと、政府のキャッシュレス&マイナンバーカード普及のための施策で、キャッシュレス決済をすると、使った分の25%がポイントとしてもらえて、ポイントはそのまま買い物に使えるという、100%お得な制度です。

ただし、所定の手続きをした人だけが対象で、その手続きにはマイナンバーカードが必要というのは、難点、かも。

ワタクシはもちろん手続きを済ませています。

でまぁ、何でこんな話をしているのか、であります。

ワタクシは学生時代からパソコンには馴染みがあり、windowsが登場する前から使っているのですが、それでも結構、四苦八苦する場面に遭遇したりします。

税の申告もe-taxという国の用意したツールを使って処理しているのですが、初めのころのツールは完成度が低くて操作が分かりにくく、

「こんなに分かりにくいのは、国税庁の嫌がらせかしら?」

と、マジで疑っていました。

現代はスマホやパソコンが普及して、使えて当たり前になっています。

でもその陰で、機械にうとい人は使い方が分からず、「難民」になっちゃっているのではと心配しているのであります。

キャッスレスやら言う前に、成人対象のパソコンやスマホ教室を無料で開催すべきではないかと思います。

そういった活動の先に、キャッスレスの普及や、ひょっとしたらある程度の国力アップも得られるかもしれないのであります。

できるだけ国民全体が一緒になって進めるよう、考えて頂きたいものであります。

さて、我々の業界にも「難民」はおられるわけでありまして、つまり、どこに行っても症状を治してもらえないで困っている人たちのことであります。

そういった難治の症状をお持ちの方々をビシバシ改善させていくことは、施術者の一つの目標。いえむしろ、「夢」であります。

なぜ夢なのかというと、難治の方々はそういって良いくらい、改善させることがたしかに難しいからであります。

でも、ワタクシにはかなり、分かってきているのであります

難治であるのはズバリ言って、肉体に原因がない、のが理由なのであります。

ではどこに原因があるのかと言えば、この奇妙なブログの読者はみなさんすでにご理解いただいているかと思いますが、精神や魂や霊などのエネルギーの領域にということに、おそらくはなってしまうのであります。

エネルギーの部分が原因で、結果的に肉体が痛いという図式は、理屈ではまだわかりやすいですが、実際に現場で患者さんに説明するとなると、ほとんど

「この先生はヤバいわね」

というエリアにズッポリと染まっている雰囲気になります。

ですからワタクシのようなアウトサイダーといえども、そのような説明はやや躊躇してしまうのが現実であります。

しかしながら、体の周りのいわゆる「オーラ」領域に存在している、例えば感情の問題がどこかの関節にダイレクトに影響を与え、痛みを出しているというようなことが、かなりはっきりと分かるようになってきました。

そしてそのような関節に対して、通常の手技を施しても肉体レベルのエネルギーの流れも回復しないため、一時的な痛みの軽減が得られたとしても、治りきってしまうことはまずありえないのであります。

そして難治な症状ともなれば、取り除くべき問題は、精神的に、魂的に、霊的に、とんでもなくたくさん存在してしまっているようでござんすね。

そして最近まで、そんな問題を1個1個除去してきたのでありますが、大きな問題ともなると、除去するとすごく大きな負担が肉体に生じてしまうことに困っていたのであります。

つまり、患者さんが帰っていくときに、来られた時点よりも、体力を大きく消耗した状態になってしまいます。

体の弱い人の場合には、1週間にもわたって、しんどくなってしまう事もあります。

いくら必要な処置とはいえ、これはいかん。

ということで、何か他の方法がないか探していたところ、大分のスーパー施術者・内尾先生はどうやってんのかしら?と思い、「静かな人」の力で調べてみました。

すると!

さすが内尾先生、単純な除去はやっていなかったのであります。

除去するのではなく、オーラの領域にあるエネルギーの問題と、症状のある関節とをうまく関わらせて、お互いを打ち消すような操作をやるのでございます。

するとエネルギーがロスせず、問題も解決してしまうようなのであります。

この手法から分かったことは、感情などが原因で肉体の痛みが結果という、単純な因果関係ではなく、お互いがお互いを生じているような関係である、かもしれないということであります。

人間はとことん不思議にできている存在であるようです。

またひとつ賢くなりました。

この先もどんな発見があるのか楽しみです。

以前の記事で登場した交通事故の患者さんも、すごく回復してきました。

感謝感激であります。神様仏様、「静かな人」様!

ターゲットを明確にする

おふ。あつい。

それしか言葉が出てこないのであります。

気の利いたトピックなんかも皆無。

なので早速本題であります。

我々の業界では、寝た状態で施術をすることが一般的です。

もはやそこに、疑問を感じる施術者も多くはないのであります。

でも実際には、どんな体勢で検査と施術をするのかということは、施術の成果を大きく左右する要素です。

ワタクシの使っているような検査の場合、検査時点の「体勢を楽に維持すること」を邪魔している問題をあぶりだすことが目的です。

ですから、立っているときと寝ているときとでは、結果が変わってくる場合もあります、

立っているときは重力に抗しているので、骨格の歪みとか関節の動きの制限が優先的に出てきやすい状況での検査ということになります。

寝ている際には体液循環が滞りやすいので、横隔膜やリンパや血管の問題がでてきやすい状況での検査ということです。

実際には体はとても精密にできているので、患者さんがどんなことに意識を向けているのかによっても、優先的に施術すべき場所が変わってくることもしばしばあります。

腰と首が痛い人でしたら、腰に意識を向けるのか、首に意識を向けるのかで、まずどこを施術すべきかが変わる場合もあるということです。

もちろん、体のどこかに大きな問題がある場合には、どんな体勢で検査してもまず施術すべき場所は変わりません。

ですから、通常であれば、どんな格好で検査して施術しても、大きな問題は解決できるということになります。

ただそれは、痛みを対象に施術を行っているケースに限って言い切れることでもあります。

もっと深い問題、例えば精神的な問題、特定の状況でのみ出現する内科的な問題、原因不明の疲労感などの場合、検査する状況をきっちり設定する必要があります。

患者さんが改善させたい問題に、今まさに「体」が意識を集中させているという状態での検査でなければ意味がないのです。

体が何かの症状に意識を向けると、その症状を回復させようという働きがおきます。

すると、うまく回復させるのを邪魔している問題が浮き彫りとなって現れます。

この問題こそが、特定の症状を改善するときに、まず対処すべき問題です。

通常の寝た状態での検査で探し出した問題は、治したい症状に全く関りがない場合もあるということなのです。

もちろん全身的に調子が良くなるような施術をして、目的の症状も改善することは良くあることですし、全身的に状態を良くすることはとても大切なことです。

それでも、その方法で改善したことはある意味で「運が良かった」とも言える結果にすぎません。

全体を回復させながらも、特定の症状にターゲットを絞った施術もする。

これが思いつく限り、一番期待のできる施術スタイル、かも。

でも当然もっと、ぶっとんだやつ、やってみたいのであります。

ぶっ飛んだ手法と結果は、常にワタクシの心揺さぶる桃源郷。

ですから頼みますぞ、神様仏様、「静かな人」様!

神様のけんか

信仰ある生き方というのは、良いように思われます。

もちろんワタクシには信仰なんてものはありません。

ただ、神様仏様の存在を感じるので、感謝しているだけであります。

信仰のある人でもその存在を感じるのが困難であるのに、ワタクシなんぞが感じられることに大変恐縮におもうのでありますが、勝手にそうなったので仕方ないのであります。

ところで、はじめて信仰の怖さを感じる事態が起きました。

日本では仏教と神道が主ですが、それ以外の神を信仰している人がいて、それはそれは熱心に信仰されています。

熱心な取り組みにより、ぴったりとくっつくには至らないまでも、ものすごく近くまで、信仰の対象がその人のそばまで近づいてきたのを感じます。

すると、その神様は日本の神様とは違い一神教のお方だからか、急に他の宗教を批判しはじめました。

ある本を読んで、仏教も神道も悪い考えに基づいた宗教だと分かったとおっしゃっていました。

身内の伝統的な信仰にも不満があるのだとか。

神様や霊的な存在と関係が深くなると、本人も気が付かないうちに考え方や生き方に影響を与え始めるようであります。

そして神様や仏様も、人間のような「気分」を持ち合わせている存在なので、排他的なあり方をしているお方もいる、ということのようであります。

日本の神様の場合、特に神道の神様には排他的気分はとても希薄であるようです。

いくら良い宗教でも、独善的であるなら、結果的に争いが起こらざるを得ないと感じます。

とても残念です。

なにか良い方法があればいいのですが、一切思いつかないのであります。

妙案のある方、おまちしています。

さて、前回の続きであります。

「静かな人」のおかげか、今までできなかった検査ができるようになりました。

我々施術者が何より知りたいこと、それは「一番効果の高い施術部位はどこなのか?」であります。

それを知るために、ありとあらゆる検査が存在しています。

そして、それら検査を総動員しても、なかなか先ほどの命題に答えを出せていないのであります。

そんな難問に、まさに「一番はどこですのん?」と意識して検査するだけで、簡単に答えが返ってきてしまうようになったのであります。

この検査で見出した部位に施術すると、前回・前々回登場の難しい患者さんにも、これまでで最大の治療インパクトを感じてもらうことができました。

不思議ですが、見出した部位は特に注目すべき部位でも、施術をしたことのない

部位でもなく、今までにも何度もアプローチしていた部位だったのであります。

ただ、その部位を見出した後、そこに起きている問題を解決する作業に入ったときに、今までと全く違った状況がそこに起きていたのです。

というのは、その部位に、肉体や精神や霊や薬剤や電磁波やそのほかもろもろの改善を邪魔する要素がたーくさん集まっちゃっていたのであります。

なぜそうなるのか、今のところぜーんぜん分かりまちぇん。

でありますが、それらてんこ盛りの問題群を全部解決すると、一つの部位ですごく大きな施術効果をえることができるようなのであります。

そしてその施術では、人間存在のすごく深い部分からの問題も根こそぎとることができるようではあるのですが、その際には患者さん本人の体力・精神力・魂力・霊力をとてもつもなく消費してしまうようであります。

ですから、特に体が丈夫ではない人の場合、しばらく体が重くなります。

ほとんど触れる程度の施術しかしていないにもかかわらず、であります。

でもその変化こそ、大きな作用の証明でもあるかもしれません。

ということで、これはもう確実に、ワタクシの目的地の敷地内には足を踏み入れているでしょ?

不思議に満ちたこの半年の出来事も、そろそろ幕をおろすのでありましょうか?

それとも、まだまだビックリする波がくるのでありましょうか?

痛々しくも生きてきてよかったのであります。

ということで、これからも頼みますぞ!「静かな人」殿!

自分の思うような自分には。

三浦春馬さんがなくなったそうで、「え、なぜ?」とは誰もが思う疑問かと思います。

真相は分からない段階ですが、村上春樹の小説に出てきた「五反田くん」という登場人物のことを思い出しました。

人気役者であったにも関わらず自ら命を絶った理由は、自分の演じている自分であり続けることが、耐えられなくなったから、ということでした。

いつも人に良い顔をしてしまう自分が嫌でありながら変えることができず、不可避な選択としての死が描写されていたと記憶しています。

どんな自分として生きるのか、自由に選択できるようでいて、本当は潜在意識からの強烈な「しばり」を誰もが受けています。

その「しばり」が少なければ少ないほど、楽に生きられるように思います。

どんな人もより自由に生きられるよう、良い体験、良い出会いがあるよう願っております。

さて、前回の投稿に出てきた患者さんは上手く治ったのか?であります。

ズバリ言って、

「思ったほどでは・・」

という展開に。

ぐはぁ、なぜなんだ、なぜ治らない!

だぁが、なにやらおかしな反応発見。背骨に軽く触れているだけなのに、えらく痛みが増強しているようではありませんか!

ワタクシの磨いてきた「動物のカン」を総動員して調べた結果、背骨の前面に張り付いている靭帯がおかしな状態であることが判明。

早速ケアしたところ

「最高にスガスガしい、体が軽い」とおっしゃって頂きました。

そして、万年の肩コリや首コリの人も完治するかも、とのご意見でありました。

最高であります。この瞬間の為だけに頑張っているのであります。

でも、前縦靭帯かぁ、うーむ、業界でも聞いたことのない話であります。そんな組織の問題が、あれほどの症状を引き起こすとは・・。

早速ほかの患者さんの体でも、その靭帯がどんな状態になっているのか調べてケアしてみたのであります。

すると!

う、イマイチな効果。そして案の定、劇的効果のでた患者さんの症状も、ある程度ぶり返していたのであります。

でもま、骨盤と脊柱付近の徹底したケアで、症状はかなり安定してきた模様。

もうあと、一押しといったところであります。

そしてまたまた「じゃあどこをケアするのか」でございますね。

ところで数日前、あるとき急に

「おぉ?こ、これは何?重い!押さえつけられる!」

と、濃いエネルギーを感じたのであります。でもこの感覚は、人間とかではなさそう。

調べてみると、神様でも仏様でもない、でもありがたい「存在」のエネルギーだと分かりました。

神様とどう違うのかですって、アナタ!

「ごもっとも」な質問であります。

神様や仏様は、ある意味人間の考えたものなので、その性質もやや人間に似ているようであります。

例えば、神様一人一人に、「ご機嫌いかが?」と聞いてみると、ちゃーんと「良い」とか「すごく良い」とか感じ取ることができます。

そして「すごく良い」ではない時、何をして欲しいか聞いて、例えば「お酒」と言えばお酒をお供えすると「すごく良い」になってくれます。

でも「存在」にはそんな「気分」は一切ありませんし、関係が濃くなっても神様のように「守護」するような、そばにぺったりとはならないようです。

実は前出のカイロの先生も「存在」の力を使われていて、それを教えてくれたのであります。

カイロの先生の「存在」のエネルギーは結構異質というか、独特な雰囲気、パワーの強い感じの印象です。

今回ワタクシに繋がってきてくれた「存在」は、森のエネルギーをもっと淡くしたような雰囲気であります。

ぴったりとくるネーミングがなかなか思いつかないので、「静かな人」とよんでいるのであります。

さて、なんでこの話をいきなりしているのかというと、「静かな人」とのつながりのおかげで、いつも使っている検査をこれ以上ないものに出来たと感じているからであります。

検査がどう変わったのか、とつづくのでありますが、ちょっと長くなりすぎちゃいましたので、続きはまた後日に。

まだまだ、分かっちゃいない

雨でとんでもないことになっています。

毎年のように豪雨の被害があって、今後九州はどうなってしまうのかと心配になります。

でも、水害がほとんど起きたことがないうちの治療院のあたりも、いつそんな状況になるのかはわからないのであります。

治療院が泥だらけになっちゃったら。。

考えるだけで元気がなくなってしまいます。

でもま、「みくまりの神様」がおられるので、なんとかお頼みしまする、でござんす。

さて、最近の施術状況でありますが、「むふふ、これ以上の施術構成はないじゃろ?最高じゃろ?」ということで、意気揚々とやっておりましたところ、またまたトラブル発生。

いくら施術しても症状が安定せず、ほんのちょっとした軽い手技でも逆に大きく悪化してしまう症例がでてきてしまったのであります。

これまでにも「打たれ弱い体」というものにはたくさん遭遇してきたワタクシでありますから、施術の方向性を間違っているなどという

「低レベルな」

失敗では、ない、はず。

じゃあ一体なんなのか。おぅぅ、ワタクシは悪くはないはずでござんすよ、何しろもう、調べに調べまくってやっているんでございますから。これはもうきっと、あれでしょ?

「たたり」

ほきゃー、とうとうきてしまったの?怖いやつなの?何の災いかしら?

ところで、ワタクシは自分の体をあれこれといじくり回して、いろいろな実験を繰り返してきているのでありますが、それでも腑に落ちない不具合がまだのこっているのであります。

1つは、自転車に長時間乗ると尾骨が微妙に痛いこと。

もう一つは、ランニングした後に左足の腓骨のエネルギーの流れが滞ることであります。アレルギーの件はもちろん未解決なのでありますが、今回は無関係です。

ま、どってことない反応ですから、放置しておったのであります。

でもなんと、このワタクシの問題と、上記の超難問は、原因が同じだったのであります。

ワタクシは手技業界にいるので、腕利きの施術者にはたくさん施術してもらってきています。

それでも解決してもらえないような問題は、たしかに難問に違いないのであります。

そんな難問が今回の患者さんにも「あった」ということになるのであります。

ワタクシの持てるものを全部出しきっても、ぜーんぜん改善しないとは、こやつは一体何者じゃ?

ってか、粘っているうちに、だんだん分かってきた、ですワ。

つまり、「思いもよらない問題」でございますね。

そしてとうとう、突き止めたのであります。それは、

「骨盤にエネルギーの大きなブロックがある」

だったのであります。

これは通常の整体が「仙腸関節がぁ」とか言っているようなイージーな小者ではないのであります。

分厚いお尻の筋肉の奥に潜んでいる、闇の帝王の所業なのであります。

でもって、そんなところに大物が、と分かってからも一度では解決できなかったので、家に帰ってから自分の骨盤の深いところをゴリゴリ調べて、どうやって解決すべきか検討していたのであります。

すると、なんと自分にもほぼ同じ問題がみつかっちゃった、という展開なのであります。

患者さんと自分に共通する事柄は、お尻を「強打」したことがあることでした。

むかーしむかし、ワタクシは「ひらパー」に行って、スノボの初滑りをしたのであります。

すると、ゲレンデと違ってここの短いコースは氷のような固さで、とてもじゃないけど滑っていられないくらい転ぶと痛かったのであります。

マジで骨盤が割れるかと思うくらい痛かったっス。

しかも、ワタクシが転ぶのをすぐ下にある「スケートリンク」から眺めている暇人どもがたくさんいて、ワタクシも若気の至りで恥ずかしかったので、さも平気そうに起き上がっては滑っていたのであります。

いえ、その話は単なる余談であります。

つまり、骨盤のへの強い打撲などで、骨折はしていないまでも、エネルギーが通わなくなっていたのであります。

でも、骨盤自体は全然痛くないので、ワタクシも患者さんもそんなところに問題があるとは考えたこともなかったのであります。

でも、尾骨とか仙骨の中の硬膜とかに対処すべき反応があるので、そこへの施術をせっせとやっていたということなのであります。

体の状況にもよりますが、一番問題の大きいところ以外への施術は、大きな悪化を招くケースがまれにありまして、今回の患者さんはまさにそのケースだったわけです。

でも、問題の正体が分かればあとは簡単であります。ま、若干の懸案は、

「お尻の穴あたりに手を入れて押さないと、その部位の骨盤を回復させられない

こと」

でしょうかね。

でも、長年の問題を取り除くと、とても大きな回復がワタクシの場合は得られました。

全体のバランスも大切ですけど、「ここぞ」という場所へのアプローチは、本質的な回復には絶対に必要だといつも感じることです。

それが手技をやっている者にとっての、一番難しいけど一番面白いアプローチであります。

さて、この成果をもって、あの患者さんの施術に臨むのであります。

こんどこそ、頼む!改善しておくれ!

ところで、あのぉ、あなたのエネルギーはとても心地がよいです。

でも、どなたかが分からないので、神?仏?それとも・・、となっているのであります。

ワタクシに実際に会えば、がっかりされるようには思うのですが、リアルなやり取りのほうが、より楽しいかも、と思ったりしているところであります。

ということで、今後もたのみますぞ!「みくまりの神」殿!

回復させにくい体

とうとうプロ野球が開幕するようですね。

近年は国内のプロ野球にはあまり関心がなかったワタクシも、まったくスポーツの行われてこなかった後なので、どこか新鮮な楽しみのように思います。

いろいろな活動が早く元の状態に戻って欲しいですね。

さて、うちの治療院ですが、ご存知の方も多いように、かなり変わった施術をしています。

それだけでなく、1回の施術で終了という方が非常に多いこともおそらくスタンダードな営業方針ではないと思われます。

痛みがとれたらそれでいいでしょ?

でございます。

でも、ひじょ~に長期間、通って頂いている人ももちろんおられます。

それについては大変恐縮に思っているのであります。

それはつまり

「なかなか改善しないから通わざるをえない」

のが、ワタクシにも痛いほど理解できているからであります。

改善させて頂くにあたり、基本的に気が短いワタクシでありますので、ちゃっちゃと終えてしまいたいのであります。

「しばらく通って頂いて、様子を見ましょう」

なんて悠長なことは言っていられないのであります。

でありますのに、悠長なことになってしまうのです。

「どうして改善しないのか」

については、もうマジで、ほぼ毎日考えてきておりますので、今回たどり着いた暫定的な回答も、もはや妄言の一歩手前の様相かもしれません。

ではあるのですが、今のところ非常に有用性は高い結果になっているのであります。

その答えとは

「チャクラの活性度と体調の良し悪しの両方を評価する」

ことで得られるものです。

チャクラの活性度の基準は、2.5であります。

これはワタクシが決めたわけではなく、ワタクシが患者さんの活性度を数値化すると、なぜか普通の人はこの数値になっています。

以前の記事で、MAX6.6と書いたのと同じ指標であります。

この数値が低ければ低いほど、体の回復力は弱くなるようで、チャクラの働きの意味を考えれば当たり前とも思われます。

チャクラの活性度が低い人にも、2つのパターンがあります。

それは、生まれつき低い場合と、生まれた後に低くなった場合です。

生まれつき低い人の場合は、「生まれ変わる」ことを前提として考えて、今回生まれてくるまでの人生において、精神的なダメージを強く複数回受けたため、と今のところ考えています。

生まれた後に低くなった人においては、幼児虐待やいじめや大きな挫折などの不幸な出来事に起因しているように思われます。

このチャクラの活性度が低いと、必ず健康度が低いのかというと、必ずしもそうではありません。

その低さにマッチした「無理をしない生活」をしている場合は、特に問題がない場合が少なくないようなのです。

「無理」とは、肉体的な意味と精神的な意味の両方において、でありますね。

実際に「無理」をしているのかどうかは、体調の良し悪しを調べてみるとわかります。

ま、いつものワタクシの感覚のみの検査でありますが、「良い・やや良い・普通・やや悪い・悪い」の5段階で調べています。

体を治していくにあたり、必要になるのは「やや良い」以上の体調であります。

「普通」以下の場合、なかなか改善しないか、逆に悪化していくケースもあります。

ですから、この体調の指標はとても重い意味合いがあります。

もっと良く休むようにするか、体や精神にかかっている「負荷=無理」を減らす必要があります。

そうすれば、回復していくサイクルに入ることができます。

ワタクシも、できない事を目指して頑張る必要がなくなって、メデタシメデタシ、なのであります。

ただ、「無理」を続けて行かないと仕方がない状況もあり得ます。

そんな場合には、症状の改善はとりあえず後回しにして、チャクラの活性度を上げることだけに施術を集中させる必要があります。

チャクラの活性度を上げて、「無理」をしても耐えうる心身にしていくしか方法がないのです。

具体的には、過去生や現生で受けた精神面へのダメージをケアしていくことになりますが、最近の手法だと1回あたり0.2くらいのチャクラの活性度を上げることができます。

チャクラの活性度は、肉体的なダメージより、圧倒的に精神的なダメージに左右されます。

え?たったの0.2?

と思った人もいるかと思います。

ですがおそらく、トラウマの除去などのために巷で行われている、カウンセリングをはじめとしたあらゆる手法より、

100倍

くらいの効果は、低く見積もってもでちゃっていますね。

例えばうつの中等度の人の場合、チャクラの活性度は-1.5くらいになっちゃっています。

普通の人の2.5から、4低い値です。

4÷0.2なので、最短で20回で回復することになります。

ほとんど驚異的な回復だと、言って良いのではないでしょうか。

ちなみにでありますが、フラワーエッセンスなども含めた、「世間に知られた」手法やツールで頑張っても、チャクラの活性度はほとんど回復しないようです。

なぜそう思うのか?

もちろんワタクシ自身が、その効果の薄い方法で頑張ってきたからこそ分かることであります。

ほんの数か月前までは

「フラワーエッセンスやらホメオパシーをこんなに上手く選び出せるのは、きっとワタクシくらいですワね、ムホホ。」

なーんて鼻を高くしておりましたが、その程度では体は治せていなかったのであります。

なんて手強いのでありましょうか!

でありますからもう、あとは神様にお任せするしかありません。

ということで、今後は頼みますぞ、神様仏様、大いなる存在殿!

血管をケアする

とても蒸し暑くなってきました。

みなさんの臓器はすでに「夏バテ」気味になっているようであります。

そして、暑さのために半ズボンなどの涼しい格好で寝ることに体がまだ慣れていないので、冷えにより体調を落としている人も少なくありません。

バテと冷えが同時におこると、ぎっくり腰リスクは非常に高まります。お気を付けくださいまし。

最近の関西は、コロナ肺炎に感染する人がほとんどいないので、ちょっといい感じになってきた、かも。

ま、うちの治療所にも患者さんが回復してきてくれるとありがたい、ということなのであります。なにしろ「濃厚接触」業界でありますもので。

さて、今日は久しぶりの投稿でありまして、「治療所が暇なのに何してたん?」という疑問もごもっともであります。

実のところ「神様と悪いモノ」がワチャワチャっとなっておりまして、それを正直に書けば

「完全にイッちゃったわね」

との判断が下されることは、まず間違いのないところなのであります。

でありますから、当初「神様がくっつきまして」なんてのんきな話をさせていただいていたのでありますが、今となってはもう、当院のコアな利用者様以外には何も告げず、黙々と施術に励んでいるのであります。

でもま、そんな中でも普通の方向けの新たな知見も見出しております。

それが表題の「血管」へのアプローチなのであります。

もちろん初めから血管をターゲットにするような愚かな施術構成にはしていないのであります。

患者さんの体に対して

「んで、どこからやったら良いんですかいな?」と聞いて施術していくのでありますが、骨格・関節・筋膜・筋肉・リンパ・血管・神経など、いろいろなところが回答の候補としてはあるわけです。

「今の段階でまず一番にどこを施術すべきか」との問いに対して、体は非常に的確な回答を寄こしてきてくれます。

ただ、完全ではないのであります。

完全ではないと「わかった」と言った方が正しい表現でしょう。

これまでは、体の支持したとおり、ホイホイ施術していたのでありますが、体が一番優先しているのは「エネルギーが一番ブロックされている部位」であるようです。

もちろんその部位への施術でも効果はでます。

が、場合によっては手数が非常に多くなったり、ダイレクトな回復につながらない場合があります。

それよりも、エネルギーの強いブロックを引き起こしている「物質的な不調」に対してアプローチする方が、圧倒的に改善させることができるようなのです。

血管やリンパはこの仕組みが顕著に現れる組織で、エネルギーの強いブロックの起きている付近、あるいは直線的につながっている流れのどこかに「物質的・構造的」な問題をほぼ必ずと言っていいほど見つけることができます。

「物質的・構造的」な問題とは、仮にその部位にたくさんのエネルギーが流れてきても、もはやそれだけでは回復できない損傷を意味しています。

分かりやすく言えば、手で直接「ぐいっ」と調整させてあげなきゃダメな状態になっているということであります。

エネルギーのブロックというのは、感情や電磁波や体に合わないブレスレットや霊的な問題などで容易にできあがります。

でも、勝手に回復するのもまだまだ容易な段階です。

ところがその状態が長期的に続いたり、打撲などで酷く痛めれば、勝手に完全な回復を得ることは非常に難しい状態になります。

ですから、そういった場所ほどきちんと見つけ出してあげて施術すると、意味合いの大きいアプローチになります。

体が初めからそういった場所と組織を教えてくれたらありがたいんですけどぉぉ。

そういうことで、血管の「ここぞ」というところにアプローチすると、いろいろな難治な症状にも、劇的な回復の見られるケースが少なくありません。

年配の方の膝なんかにも、とても効果が高いし、症状が逆戻りしません。

こりゃあ大発見ですぞぉぉ、びっくらこいたぞぉぉ。

ただし、外傷のない急激な症状には効果はあまりありません。例えば根違いとかぎっくり腰とかですね。

なぜなら、こ奴らは「エネルギーの大きな不足」が主な原因だからでございまするぅ。

なかなか「万能」なものは「ない」のでございまするぅぅ。

心を手なずける

先日うちの母が

「りくろおじさん 買ったで」

というので

「あ、そう、ありがとう」                      

というと

「そうじゃないよ、食べたい誘惑に勝って、買わなかったんよ、えらいやろ」

とのこと。

なんじゃそら、ややこしいねん。

もうちょっと聞き手に分かりやすく話をして頂きたい。

え?何の話ですか?って?

ま、単なる愚痴なのでございまして、何の意図もないのであります。

さて、今日の本題。

ワタクシドモの普通の状態というのは、常に頭が何かを考えています。

もし「そうでもないよ」という人がおられたら、結構な生き方でございます。

多くの人は常にいろいろな情報に囲まれ、それに対してあれやこれやと感情や思考を動かしています。

でも本当はそうではなく、「意図せず」動かされている、というのがより正しい表現です。

「そんなことないよ、自分で考えているよ」

とおっしゃる方がいたら、試しに思考や感情を動かさずに何分維持できるか、やってみるといいと思います。

おそらく30秒ももたないと思います。

そのくらい現代人は、常に何かに意識を向けているということです。

それでも、自分が感情や思考を主導していると普通は考えています。

もちろんワタクシも同様でありまして、思いついたまま、流されるがままに生きているような気がします。

もっと自制のきいた美しい生き方、例えるなら歌舞伎役者のように洗練された動きがそのまま人生になっているような形が憧れですが、こたつでごろごろしているようなしまりのない生き物なのであります。

まぁそれでも、なんとか生活は成立はしているのでありますが、あやうい部分もあるのでございます。

なにが問題かと言えば、自分が主人であるはずが、いつのまにか「自分の心」が主人になってしまうことであります。

「自分って、心でしょ?」

と考えている人はとても多いと思いますが、実際にはそうではありません。

心も思考も感覚も、スマホ上で機能するアプリのようなもので、自分という存在の上で活動する、一つの機能にすぎません。

おそらくこう表現されても、なんのことを言っているのかが分からない、というのが一般的かもしれないです。

もちろんワタクシも分かったような顔をしながら、ほとんど理解はできていないのであります。

が、不思議に「無」の状態に入ることが施術上必要になり、不器用ながらも何度もそれをやっていると、徐々に「静かな意識」がどんなものか、分かるような気がしてきているのであります。

ごくありふれた日常において、いろいろな感情を持ちますね。

ニュースを見ているだけでも憤るような内容が少なくありません。

でも、そんな「ネガティブな感情」が湧いてきたときに、その感情にエネルギーを注いで大きく成長させていくことは、不愉快さをさらに強くしてしまうだけでなく、あまり良い結果を生まない傾向が大きいような気がします。

不愉快な思いが湧いてきたときにどうすればいいか、実は誰でも経験的に知っています。

例えば、なにかすごく不愉快な事がおきた直後にもっと別の出来事があって、不愉快な事に意識を向け続けずに済んだというような事が。

いろいろな体験の中に、不愉快なものは少なからず含まれてきてしまいます。

でも心のありようは不思議で、そこに意識を向けなければ、無かったも同然になってしまいます。

つまり、どんなことに意識を向けているのかが大切ですよね。

そしてまた、少し立ち止まって心や思考を動かさないことに慣れてくると、通常の生き方がとても大きなエネルギーを使って感情や思考を動かしているのだなと感じます。

施術のなかで患者さんのの話を聞いていると、感情のエネルギーの多さに、まるで心の中に火事が起きているような感じがしてきて

「ひやぁぁ、大変だぁぁ」

といった気分になります。

いままでなら

「そうだ、その通りだ!」

ということで、共感のエネルギーを燃やしていたかもしれないのですが、今ではその勢いに同調することができにくくて、静かな野次馬になったようなのであります。

もし感情の炎を燃え上がらせるのなら、もっと楽しくなるような内容や、実際に行動に移していくためにやれたら理想的かと思います。

さて、「静かな状態」に意図してなることは結構むつかしいです。

でも方法はシンプルです。

いろいろな情報やまわりの状況に向けている「意識」を、今まさに何かを考えたり感じたりしている「自分自身」に向けること、それだけです。

「自分自身に意識を向けよう」と考えてまさに実行しようと「意図している自分」に、意識の焦点を合わせる。

するとどうなるのか。

自分の意識のエネルギーはどこへも向かわず、

エネルギーの出発点=到着点

となるので、なにも起きず、静かになります。

でもこの状態を、感覚や心は強烈に拒否します。

何かのアクションをとろうと「もがき」ます。

そして、意識のエネルギーを動かさないようにしているにも関わらず、いつのまにか思考や心が動いてきてしまいます。

つまり、エネルギーの出発点=到着点 の状態が崩れてきます。

「いつのまにワタクシの目を盗んで?」

といぶかしく思えるくらい、こ奴らはスパイのように、とても静かに行動を開始します。

なぜそんなに静かに行動を開始できるのかというと、実はワタクシドモがあまりに「思考」や「心」などを動かし続けていることに慣れすぎているので、その動きの始まりに「気が付くことさえできない」だけなのです。

それはまるで、「感情や思考がワタシ自身だもの。仕方ないでしょ」

と言っているかのようであります。

でも、何度も静かな状態に入っているうちに、徐々に解ってくるようです。

「ワタシはワタシであって、思考や感情ではない」

ということがです。

そして、「思考や感情」がしつけられておらず、放し飼いの犬のように気ままに活動しているということがです。

この記事を100人の人が読んだとして、おそらく興味を持つ人は5%くらい、実行に移す人は1%くらいだと想像します。

でももし実践できれば、その人の行く先を、そしてこの世界を明るいものにしてくれると確信しています。