そのままで生きる

世の中って、思っていたのと全然違うと最近よく思うのであります。

世の中というより、みんなの「気分」といった方が良いでしょうか。

どう考えても「悪くない」気分というか、精神状態で生きているはずの人でも、実際には楽しくない気分で生きている人が本当に多いです。

じゃあ、どうしてそうなるのか、一番の問題は何かを「あっちの人」に聞いてみたのであります。

考えすぎだとか、情報が多いので人と比べてしまうからとかを予想していましたが違いました。

正しくは

「表面を取り繕うから」

でありました。

なるほどぉ、ワタクシだって、もちろん取り繕っているでござんすぅ。

取り繕いは、その度合いが強くなると大きな問題になってくるようであります。

大変僭越ですが、うちの患者さんを調べてみたところ、ちらほら、度合いが大きい人がおられました。

なんとなく、言われてみればそうかもぉ、という結果でありました。

そしてさらに

「どうして取り繕うのか?」

を聞いてみると、端的にいえば

「負けたくないから」

であり、負けたくないのは

「自分が好きではないから」

ということだそうであります。

これはつまり、自分が好きではないから、勝つことで少しでも、好きになりたいという潜在意識の欲求のようであります。

でも、繕えばその分もっと、心は苦しくなってしまうようであります。

自分を悪い方向にも連れて行くことがある、それが潜在意識の強い欲求、つまりは抗いがたい強制力であります。

この問題の対処法は簡単で、自分の弱さに負けず、そのままの自分をさらけ出すこと、だそうであります。

他人はあなたが思っているよりずっと、あなたへの興味は薄くて、はっきりいってどうでもいいのです。

ですから、勇気を出して、そのままで生きていきましょう。

するとなぜか、少し自分を好きになれるようであります。

これが心の不思議でありますね。

取り繕いは、すぐ身近にありふれています。

たとえばワタクシの業界なら、患者さんをうまく治せない時、「太っているから」「姿勢が悪いから」「高齢だから」など、患者さんのせいにするのもその一例です。

「自分がへたなので治せない」と正直に言うのが結局は自分のためということです。

近年では、未成年者の整形手術が激増しているそうです。

整形手術先進国・韓国の、手術を受けた人たちの追跡調査をしてみるという番組が昔日本で放送されていました。

結果は、その後何度も整形手術をしている人が非常に多いというものでした。

人が自分の良い部分に目を向けず、足りない部分、良くない部分にばかり意識を向けているかぎり、取り繕いたいという思いが強くなり、人生は楽しくならないように思います。

ここのところかなり分かってきたのでありますが、脳脊髄液の流れが良いと、気持ちが前向きになるようであります。

この流れが生まれつき悪い人も多く、それが不登校とか精神不安の原因になっています。

この流れに関しては簡単に改善できるので、最近ではかなり高い頻度でみなさんの施術の中に組み込んでいます。

みなさんの毎日がより楽しくなるよう、願っております。

ということで、今後も頼みますぞ、みくまりの神様、不動明王様、宇宙の本質殿!

お坊様パワー

ゴールデンウィークもすでに終盤、ワタクシは明日から仕事であります。

ワタクシの家族では兄もワタクシも結婚しておりませんので、この時期は家族で旅行が恒例であります。

ワタクシは旅行に興味がないので、兄の計画した旅程となるわけであります。

毎年、かなりの移動を伴う強行軍でありますが、今年はまず同じ宿に2泊であります。

おぉ、今年はゆっくりめかしら?と思いきや、1日は自転車を漕ぎまくる設定で、いつも以上に大変だったような。。

当然このサイクリングが、今回の旅行の主目的かと思っていたのでありますが、実はこの後の一泊がお遍路6番札所「安楽寺」で、ここで印象深い体験があったのであります。

この宿坊では夕食後に「おつとめ」というのがあり、お経を唱えたり、故人を弔ったり、なにかを祈願したりするのであります。

この「おつとめ」についての放送が夕食時にあり、その冒頭に流れてきた音楽が強烈なエネルギーをもっています。

「すごいお坊様がうられるかも」と思いました。

「おつとめ」が始まって読経を聞いていると、やっぱりそうでありました。

エネルギーがすごいので、頭の芯がキーンとなっていました。

この催しでは、お遍路をされている方々が「真願成就」などへの祈願を申し込まれていました。

ワタクシは、依頼者の願い事が叶うよう祈願するという、今のお寺のスタイルに疑問を感じておりました。

宗教ってそういうものなの?という違和感であります。

でも今回、そのすごいお坊様が、どんなことをエネルギー的にやっているのかがなんとなくわかって、納得したのであります。

人の願いが叶いやすくするには、その人の潜在意識のあり方が、そっちを向いていないといけません。

そのお坊様は、深い意識のエネルギーで、まさにその「潜在意識のあり方」に影響を与えておられるようであります。

人は頭で「こうなりたい」と思っていても、潜在意識下にそれをじゃまする思いももっていたりします。

邪魔がなければ、思いはダイレクトにその人の人生に作用する、と思います。

自分を前に進ませるもの、その最大の原動力は潜在意識の中にあります。

その部分への、読経を介したエネルギー的アプローチ、それが修行されたお坊様の真の力であるように思います。

八十八か所の札所のうち、いまも宿坊を設けているところは10か所もないそうです。

いいものは残っていって欲しいですね。