肉体不調の最深部

今年ももう年の瀬、最後の投稿です。

今年一年の間にも、とてもたくさんの試行錯誤をしてきました。

それでもまだ施術方法が最終形態に至っていないのであります。

それが何故かと言えば、まだまだ改善させられない患者さんがいるということでありますし、それ以前に自分の体が治せる方法が見いだせていないということでもあり、そしてまた「感覚」が発展途上であるために、次々に知らないことが分かってくるからでもあります。

そして今年の残り営業が2日半というタイミングで、「これってマジやばくね?」的な大発見があったのであります。

毎回のように「大発見」騒ぎを起こしておりますので、患者さんからはすでに呆れられている様相を呈してはいます。

それでも騒ぎを起こさずにはおられないのであります。

もはや施術を受けに来ている患者さんに発見話を聞いてもらって、逆にセラピーを受けているような状況なのでありましょうか。

おそらくそれは否めないのであります。

でも非常に我慢づよい方々の献身により、ワタクシの技術も徐々に変化して行っているのであります。

いえ、話が完全にそれてしまっています。

主題は新たな発見についてでありました。

感覚が敏感になってくると、「何かがおかしい」と感じることが増えてきます。

例えば体に起こっている不調とそれに対する自分の認識が「きっちり」符合していないと「何かが違う」となるのです。

今回の違和感は、次に施術すべき対象が、患者さんの不調部位のなかには「見つけられない」というものでありました。

でもそれは、体の中ではなくて精神でしょ?

という高次元なことでもないのです。

体のどこかに次なるターゲットがあるのに、それが不調箇所からは探し出せないという新しい展開。

え?どこに・・・?、この「い・わ・か・ん」は

「最高にぞくぞくする」

部類のものであります。新しい何かがまっているはず。

なのに、なんとターゲットの正体は、「緊張」

なんつーしょぼさでありましょうか、緊張だなんて!

でも、調べていくと、一見しょぼいこ奴は、実は闇の帝王ではないのかえ?

なんてことでありましょうか。子悪党なふりして、実は一番の親玉だなんて!

この「緊張」は中枢神経系のなかに潜んでいました。

一見ささやかな「正常ではないもの」くらいにしか感じません。

でも、体のとても広い範囲に、かなり強い緊張を引き起こすようであります。

その緊張が、時間とともに本当の不調を作り出してしまいます。

そしてまたこの小悪党は、通常のどんな施術でも取り除くことが不可能。

この小悪党がいると、施術後回復したかにみえる症状も、治りきることがまずなさそうでありますし、体のエネルギーの流れをかなり大胆に弱くします。

遠隔で調べてみると、うちの難治患者さんの全員にこの小悪党が1つ以上、多い人だと4つも存在しているようであります。

この小悪党の発見に、ワタクシが独自に調べている「生命力の数値」が役に立ってくれました。

この数値が、施術直後では回復していても、難治な人の場合、1週間もすると元の数値まで下がってしまいます。

難治な人はもともとの数値が極端に低いのも特徴で、ですから元気が出るはずのない体調です。

本質的な効果を持つ施術というのは、この数値が上がったなら、時間がいくら経っても元の水準にまでは下がらない持続性があるはずです。

でも、そんな施術を見たことがありません。

ところが小悪党を消し去れば、数値は今のところ上がった状態が維持されています。

見たことがないような夢のような方法がわかったのでありましょうか。

それとも年明け早々に「やっぱ違ってました」報告をする羽目に、今度もなってしまうのでありましょうか。

ワタクシはとにかく、希望的に考えるのが大好きなのであります。

治らないと分かっている施術を繰り返すのは、弱い拷問をうけているような気がします。

ほとんどの人が改善していくような施術なら、毎日がもっと楽しくなることでありましょう。

ということで、期待を胸に新しい一年を迎えられそうです。

今後も頼みますぞ、神様仏様、小悪党殿!

一位タイ

ワタクシどもの業界人で、熊谷さんという超有名人がおられます。

まちがいなく腕利きの施術者である彼が、最近になって「オールインワンテクニック」なるものを公開されたようです。

ワタクシも詳しく内容を知っているわけではないのですが、全部の症状を頭蓋へのアプローチだけで解消してしまうというものです。

ちなみに頭蓋というのは当然「頭蓋骨」も含みますが、その中に詰まっている脳や脳膜なども対象としている語彙なんであります。

彼が頭蓋だけでできるというのですから、おそらくそうなんでしょう。

ワタクシの場合は、全身の中から「一番問題の大きい部位」を探し出すことに全力を挙げてきました。

そして少し前に、その部位を意外に簡単に見つけられるようになりました。

「一番問題の大きい」ということにどんな意味があるのかと言いますと、例えば2番目に問題の大きい部位は、一番目のところをケアしただけで消えてなくなってしまう可能性があります。

もちろんそれは、3番目以下のところにもあてはまる関係性です。

でも一番目のところだけは、そこに直接アプローチしなければ、問題を解決できないという意味で重要ですし、2番目以下のところへの影響力が最も大きいという意味においても大切なわけであります。

さてそんな一番目のところでありますが、熊谷さんのいうことが本当であるなら、頭蓋にその一番目さえも改善させてしまえる部位が存在することになります。

本当にそうなのか、調べてみました。

するとどうやらそれは、本当のことであると分かりました。

でもその頭蓋の部位が、真の「一番」なのかというと、そうではありませんでした。

ワタクシが全身から探し出した「一番」と、頭蓋のその部位は、「一位タイ」の関係だと分かったのであります。

とても興味深いです。

「一位タイ」とはつまり、お互いがお互いに影響を与え合う関係ということのようで、頭蓋のその部位にアプローチすると、ワタクシが探し出した「一番目」のところも改善してしまいます。

でも完全に回復するわけではなく、「悪い→普通よりやや悪い」くらいへの回復です。

「悪い→良い」まで一気に持っていこうとするなら、はやり直接のアプローチが必要に思われます。

でも頭蓋へのアプローチは全身の状態を一気に変化させうる技法として、突出した価値があるように思われます。

ただ熊谷さん率いる組織に高度な技術者が多くおられるとしても、熊谷さんのようにやってのけられる人はごく限られるのではないかと思われます。

それにしても、熊谷さんの活動は施術業界にとってはとても良い刺激になっていると思われるので、本当に凄い人だなと思います。

ところで、頭蓋に見出した部位以上に、より高度な意味で体に強い影響を与えるものがあります。

それはやはり「精神」の状態です。

例えばトラウマや極端に苦手な物事などを持っている人がそれを意識すると、それまで完全に整っていた体に瞬間的に異常が現れます。

精神面の問題はとても幅広いといいますか奥深いので、今のところ全体像は全然見えていません。

どうやら普通人がアプローチしてもほとんど変化を与えられないくらい強靭な問題もあるようですし、人の運命などにも関わる領域もあるのかもしれないです。

そういえば、前回のプロテインの話ですが、どのプロテインが合うのか調べてみた時に、「どれも合わない」という人がまれにおられるようです。

原因を調べてみると、今のところ全部「精神」の問題によるものでした。

精神面に強い作用を与えるような手法ができたら良いのですが、けれどちょっと怖いかも、みたいな。

この方面に関しては、まだまだ学ぶべきことがたくさんあるようでござんす。

コロナ禍ですので、研修は少し先になるでしょうか。

みなさんも、感染にはくれぐれもお気をつけください。

腱鞘炎と背骨

厳しい寒波と、東京の新規感染者が800人以上!?

なにか明るい話題も少しは聞きたいワタクシであります。

でもま、とりあえず今日は腱鞘炎のはなし。

一口に腱鞘炎といっても症状は様々ですが、例えば腰痛なんかと比べると、腱鞘炎治療の難易度は非常に高いです。

整骨院とか整体院なんかで扱う、痛みを中心とした疾患の中では、おそらく最高難度の一つではないかと思うのであります。

例えば腰痛であれば、1回の施術でそれなりに改善して、生活に支障がない程度に動かせるケースが結構多いです。

でも腱鞘炎にはそれがまずない

最短でも3~4回くらいは必要。

それがなぜ?といえば、おそらく「リンパの流れ改善が必要だから」ということになるかと現段階では思われます。

手首周辺の小さい骨の関節や指の関節を調整することの難易度もさることながら、上半身のリンパの流れを一気に正常化することがとても困難。

なにか良い方法はないものかと思案していたのであります。

もうこれ以上は考えつかない・・、と毎度思うのですが、不思議に3日くらいすると新たな案を思いつくのは、神様仏様のおかげなんでしょうか。

今回もなかなか良い手立てを発見したのであります。

プロテインを10名くらいの人に摂取して頂いて、臓器に起こる不調をとてもシンプルにとらえることができるようになったことによる恩恵です。

一般の方にはあまり馴染みのない臓器に「脾臓」というものがあります。

たいして重要性のない臓器ということで、手術でとってしまっても良い臓器と言われたりします。

そんな脾臓ですが、プロテインを摂取して頂いている患者さんにも、かなり高い確率で不調のサインがでています。

脾臓は「リンパ系」の最大の器官であります。つまりこの臓器に不調がなければ、全身のリンパの流れもある程度維持されていると推測できるかもしれません。

そこで、どんなことが脾臓の不調を引き起こしているのかを調べてみたのであります。

すると、大別して2つの原因があると分かりました。

1つは小腸や胸腺などにアレルギー反応などの免疫機能の亢進が起きている場合。

もう1つは、背骨が一定程度「回旋」していて、背骨の両脇のリンパ管がリンパ液を上手く流せていない場合であります。

特に後者は腱鞘炎の発症に大きく関わっていると思われます。

どんな人にも背骨の回旋は起こりえますが、過重な負担やストレスによる回復力の低下、体の使い方の偏り、などが原因として考えられます。

でもさしあたり、背骨の回旋をうまく解消させないといけない訳でありますが、

脾臓を指標に調整すれば簡単に終えることができそうです。

というのは、背骨に回旋があれば脾臓に不調がでるということでありますから、その不調を示す反応がなくなる箇所を探して調整すれば、回旋も効率よく解消できる、ということになってしまうのであります。

我ながらおりこさんなのであります。

リンパの流れの異常は、特に親指に症状の出ている「ドゥ・ケルバン」などの場合につよく関わっているので、このタイプの腱鞘炎は背骨にも不調があっておこっているということになります。

さてこの手法により、どの程度腱鞘炎が早期に解決できるのか、とてもたのしみであります。

今年も残りあとわずか。

良い調整をして、来られた人には快適なお正月を迎えて頂きたいと思います。

プロテイン続報

年末にむけて、クリスマスモードで盛り上がっていくのかと思いきや、コロナ感染者激増で大変な状況に。

いろいろなお店が存続していけるのかどうか、心配になるのであります。

当然うちの治療院でもいくらかの影響はあるのですが、一人治療院ですし、まだ恵まれている業種かなと思っています。

さて今日はプロテインのその後の報告ですが、コロナ対策としてもタンパク質の摂取はとても有効ではないかと思います。

ワタクシの感想ですが、例年よりも寒さを感じにくいような気がしますし、寒さのためにひどくなりやすい腎臓の疲労もまったく見られません。

タンパク質が足りているのかどうかを体に聞くと、プロテインの摂取をしていない人の場合、9割以上の確率で「足りない」という返事になります。

免疫の強化を考える場合、仮にタンパク質が不足しているなら、他のどんなものを摂取するよりもタンパク質をとった方が効果は大きくなるのではないでしょうか。

免疫細胞を作るのにも、材料がとにかく必要なわけですから。

特に細身の人やアレルギー体質の人はタンパク質の吸収が良くない傾向があるようなので、プロテイン補給は100%おススメです。

臓器の状態に対するタンパクの効果は顕著で、特に「腎臓ー膀胱、肝臓ー胆のう」にはどんなサプリよりも効果的です。

といいますか、これまでにいろいろなサプリメントを患者さんにおススメしてきたのですが、ここまで効果を感じたものは他には皆無であります。

鍼灸師としては、いままでの常識が完全に覆されてしまいました。

東洋医学にもいろいろな考え方があるとは思うのですが、通常腎臓をとても重要視します。

それは思想的に、親から受け継いだ生命力を宿しているのが腎臓だと考えているからでもあり、臨床的には腎臓が弱ければ、他の臓器も弱くなりやすいからでもあります。

そんな腎臓ですが、治療院に来られる人の多くは腎臓の元気が足りない状態になっているので、鍼灸術を施すなら、腎臓のツボにお灸しよっかね、となるわけであります。

でもプロテインを摂取してもらっている患者さんの腎臓は、弱いという反応が全然でないのであります。

まさに全然であります。

ということはつまり、腎臓に元気がなかった原因は、タンパク質の不足ということになってしまうのであります。

今まで一体何をやっていたのか、と思わずにはいられない事態であります。

でもとりあえず腎臓の元気が保たれているなら、他のケアに注力することが可能になるということで、自ずと施術の成果も出やすい状況です。

プロテイン摂取を続けていて、他にも感じたことがあります。

それは炭水化物の取り過ぎが、意外なほど体に負担を強いていたということであす。

今現在は、プロテインの摂取によりご飯はあまり欲しくなくなっていますが、以前のようにたくさんご飯やパンを食べると、なんとなく気分が悪いように感じますし、のどが渇く感じがします。

口やのどが渇くことは、東洋医学では膵臓の弱りととらえる場合が多いですし、現代医学では糖尿病の症状として知られています。

すい臓の機能はいろいろとあるので一概には言えないのですが、すい臓への負担増が、やはり糖尿病になりやすい状況を生んでいるように思います。

炭水化物というか、ご飯をたくさん食べる食生活に、まったく疑問を感じずに生きてきたのですが、今の日本人の生活スタイルを考えると、多くの人にとってご飯はそれほど必要ではないのかもしれません。

激しく動いてカロリーを大量に消費するお仕事をしている人以外は、これまでの純和食ではご飯が多く、タンパク質が足りないようです。

農家の方々が頑張って作ってくれているお米が余ってしまっていることを考えると心苦しいのでありますが、どうやらそれが本当のことであるようです。

ところで、プロテインの摂取も、体に合ったものを飲むことが大きな効果をえるために大切であるようです。

うちに来られていない人なら、いろいろなプロテインを試してみるべきだと思います。

人間の感覚は意外なほど正確なので。なんとなくこれがいいなぁと思うものは、概ねからだに合っています。

うちに来られていない人は、そういった感覚を使って、体に合うものを探して行ってください。

ということで、今後も頼みますぞ、プロテイン殿!