先日、ある心理学者の記事を読みました。
それによると
「トラウマなんて存在しない」
との主張でありまして
「同じ出来事に遭遇しても、人によって受け取り方はさまざま。だから、今うまく物事に取組めないことを過去の出来事のせいにするのは単なる言い訳にすぎない」
のだとか。
この人は心理学会では高名なかたのようですが、ワタクシの感覚では
「あ~なるほどぉ。今の心理学が患者さんを救えていないのも無理はない」
であります。
「よし、頑張ろう!」
と思うだけで前向きに進めるのなら、だれも苦しまないのでありますが、この人はきっと、自分のバイタリティーで全部乗り越えてきた人なんでしょうね。
ご自分の前向きな心構えが、一体どこからやってきているのか分かっているとは思えません。
何回も書いているのですが、ワタクシの説はこうであります。
「努力している人も、実は自分にとって一番楽な選択をしているにすぎない」
努力の塊みたいな人は大勢おられます。
でもきっとそんな人達に、どんな理論だった説明で
「そんな苦労はもうおやめなさい」
といっても、止めるわけはありません。
なぜって、「実はやりたい」からなんであります。
強い意思で乗り越えてきているように。本人も思っているかもしれませんがそうじゃない、たぶん。
いろいろな事を考え併せて、取り組むのが一番楽な選択だからそうしているだけ。
ワタクシは賢明とは程遠い人間でありますが、でもなぜか難解なセミナーなんぞに行ったりして、
「先生はいつも熱心ですね」
とか褒められたりします。
実はいうと、何か新しい手法はないものかと、ウキウキして行ってたりするのであります。
マニアですから、なにしろ。
そして時に、高額な料金をむしり取られたりしているのであります、うきゃぁぁ。
みんな分かっているんですよね、本当は。
どんな選択の先にどんな結果が得られやすいのか、なんて。
頭では分かっていても、状況によって良い選択ができないから、世の中色々な事が起きちゃっています。
誰でも本質は人から好かれたいはずなにの、真逆の行動をとったりします。
おぉぉ、潜在意識のなせる業に、だれか浄化の光をぶっこんでおくれ!
そして「なぜか頑張っちゃうのよね!アタシったらスゴイ!?」をワタクシにも!
えー、今日はいきなり否定的記事になっちゃいましたが、本題にいくのであります。
さて、「体のここだけ調べとけば大丈夫ですぞ」という前回記事の仮説ですが、なぁんと数日でダメになりました。
「おほほ、これで完璧ですワ」
と思って帰っていただいた患者さんが、ぜーんぜん治らなかったのであります。
なんつー強敵でありましょうか!
ザコ10体をなで斬りにして
「秘剣さみだれ打ち、決まったでござんす」
みたいな展開は、いつになったら?
いえ、そんなたわごとを言っている場合じゃございやせん。
なぜあ奴はなおらんのじゃ?
そういえば昔、「生霊」の影響を調べてくれたメガネ屋さんがいました。
「生霊」というのは、生きている人からの攻撃的思念のことであります。
おっしゃるに、ワタクシには2人の人間から送られた念があると。
年齢も言われて、確かに思い当たることがありました。
その方が言うには、「商売は過去世(前世)でお世話してあげた人が来てくれるものです。見たところ、廣瀬さんのお世話してあげた人数はそれほど多くないので、ご商売もぎりぎりでしょう」
でもって、それを解決できるという高額なメガネを買わされちゃったのであります。
ワタクシも何とか商売上手になりたいのであります。
いえ、話が無関係の方に・・。
で、今回もそんな「念」関係かとおもったのですが、調べたところそうではない。
そう、今ではそんなこともなぜか、調べられるのであります。
ということで、またいつもの迷宮・・。
でも他にまだ調べていないなんてところは?
治らない患者さんの症状を考えると、単なる骨格とかの末梢の問題とは思えない。
じゃあ、中枢?神経?
みなさま、神経には抹消と中枢があるのでございます。
中枢神経とは、「脳」と「脊髄」のことです。
ちなみに「脳神経」とは、脳から伸びている神経の事で、これは抹消神経です。
中枢神経に不具合が起きているなんてことは、あまり考えたくはありません。
が、とりあえず「脊髄」を調べてみることに。
すると!
ひどい。。全然元気がない。
でもって、脳にも元気がない。
脳と脊髄を包んでいる硬膜には元気があるのに。。
ということで、ま、ワタクシの事でございますので、調整はチョイチョイっとで完了。
脳の元気の良さは、脊髄の元気の良さに大きく関わるようであります。
そして、症状はすごーく改善!
その効果はちょっと、けた外れでございました。
今まであーだこーだとやっていたのは、結局は間接的に脊髄を良くするための施策だったのでございましょうか。
ところで、以前にも、背骨と脊髄の「動かしてほしい方向が違う!」という記事を書いたことがありました。
あの頃の感覚だとまだあまり詳しいことは分からなかったのでありますが、体はかなり複雑にできているのであります。
前回記事で書いた「硬膜」の調整でも、かなりの成果はでます。
でも今回分かったのは、「脊髄・脳」と「硬膜」のエネルギーの満ちるタイミングが逆ということです。
「硬膜」には、息を吸ったときにエネルギーが満ちていきます。
「脳・脊髄」には、逆に吐いたときにエネルギーが満ちます。
ですから、両者は別々に調べないとダメ、のようであります。
「硬膜」と「脊髄・脳」の両方を元気にするとどうなるのか。
それは
「臓器が全部元気になる」
のであります。なんて便利なんでしょう!
今まで疲れていると思っていた臓器が、実は脊髄の不具合だったようですが、鍼灸師的にはかなりショッキングな事実。
今までやっていたことは一体・・・。
もちろん、生活習慣での臓器への負担が、脊髄にも影響して、とは思いますが。
ただ、それでもまだ回復しない臓器もあります。
それは、「感情」や「骨格の不具合」からの影響で元気がなくなっている臓器です。
でも、もはやそんなのは、簡単なのであります。
ということで、これはとうとう、来ちゃったでしょ?
終着点でしょ?
もうほんとに、今度の今度こそは頼みますぞ、脊髄殿!
あ、そういえば、天然石の話、はまた今度に。