僕も人のことは言えないのですが、すごく体が弱かったり、疲れすぎていたり、活動しすぎて痛めまくっていたり、気力がでなくなっていたりする人は、たーくさんおられるんです。

でもってそういった人の体を調べると、検査している自分の感覚がおかしいのかな?と疑うくらい、たくさんケアすべきポイントがでてきてしまいます。

それらを一つづつ調べて、より優先順位が高いとか、こっちをやったらあっちは勝手に消えるとか判断するのは、とにかくもう、言葉は悪いんですが面倒だし、しまいにゃあ「もうここらでよござんすね」ってことにもなりかねない。

でも、やらないと良い施術ができない。

じゃ、どうしたら良いんじゃろかいな、という難問があったんでございますよ。

救世主は腰椎5番と玉沈

そんな難問が、嘘みたいに解消できてしまう方法があったんですね。

ある横浜の大物施術者が、「全身をくまなく調べて、あとは腰椎5番を調整するか、玉沈に鍼打つかすれば、全部解決」との見解を書籍で述べられていました。

ちなみに玉沈というのは、後頭部にあるツボです。

そのころは、そのメソッドの有効性を詳しく検証できる感覚もなかったので、

「ふーん、そんなこともあるかもしれんけど、実際にはどうなんか分らんね」

ということで、頭の中の「いまいちメソッド墓場」のなかに葬られていたんです。

でも、ちょっとばかし自分の感覚も鋭くなって来たということで、再度使ってみたのです。

すると!!

大先生のおしゃるようには変化しなかったのですが、施術する必要がないような重要性の低い反応の大半が消え去ってくれていました。

重要性の高いものも全部消え去ってたらもっとよかったんですが、あんまりよくばっちゃあいけません。

やり方も簡単で、腰椎5番と玉沈に手を当てて、ほんの少し動きたいように動かしてあげるだけ。

ありがたい方法も、価値が分からないといけませんね。

何かの神頼みやお祓いなんかもやっぱご利益があるんでしょうか。

なぜ腰椎5番と玉沈なのか

さて先ほどの手法の効果は分かったとして、なぜその場所へアプローチするのか?

という疑問が湧きますが、考えてみると気功の手法からもそんな部位の重要性は導き出されることに気が付きました。

自分の体の正中線上に、自分のエネルギーをぐるぐる回す「小周天」という奥義があります。

その際、大概の人の場合にエネルギーの流れがうまく確保できずに「詰まった」ようになる場所がまさに、腰椎5番と玉沈なのです。

ま、他にもいくつもあるのはあるんですが。

人間の体のエネルギーの流れは正中線上が最も強くなっていて、全部の流れとリンクしています。

ですからその流れに滞りがあると、全身への影響はとても大きいものになります。

そういった滞りにささやかにでもアプローチすると、全身のエネルギーの流れがスムーズになって、ちょっとした流れの悪さは解消してしまうというわけです。

たぶん。

そんなんだったら、もっと良い方法もあるじゃーん、という話もあるんですが、それは、またの機会に。