「五十肩」カテゴリーアーカイブ

五十肩の症例や発症のメカニズムについて書いています。

「やや」治る

ワタクシ共の仕事というのは、言ってみれば「治るのか治らないのか」だけが本質であります。

そのためワタクシの考えの中には。よほどの重度な症状以外は「徐々に改善させましょう」とか「気長にやっていかないと仕方のない症状ですね」とか、はたまた「メンテナンスに通ってください」とかいった、なにかをコネコネしたような複雑なものはないのであります。

とはいえ、患者さんもワタクシも、一体どこを目指して進んでいるのかが良く分からない展開になることも、稀ではあるのですが出てくるので、世の中というのは不思議なものであります。

新しく来られた患者さんへの施術がどんな展開になるのか、それを知りたいがために、最初の段階で

「この人を治せますか」

とあっちの人に聞くことにしました。

特殊な要素がなければ

「治せる」

となりますし、そうでなければ

「やや治せる」

お手上げなら

「治せない」か「やや治せない」と答えが返ってくるようであります。

「やや治せる」より下の「わずかに治せる」とかの判断であれば、患者さんが期待されているような成果を得ることはかなり困難なようであります。

逆にはっきりと「治せる」との答えであれば、何も心配せず施術にとりかかることができるのであります。

そうであるはずなのであります。

なのに、なかなか改善が進まないケースがでてきてしまったのであります。

「肉体だけの問題なら全部治せますから」とか豪語したのがいけなかったのでしょうか?

豪語した次の瞬間失敗してしまっているという、言ってみればいつもの展開なのであります。なんてことでござんしょうか!

しかも症状は「完全に見切ったわね」とか思っていた五十肩。

一体どうなっているのだ、今回の五十肩は。

またまたあれこれと試行錯誤していて、急に分かったことがありました。

それは「症状の原因をさぐる」のではなく、「症状がでてきた後に、症状により引き起こされたこと」を調べてみる必要性であります。

症状の原因と結果があるとして、その結果が引き起こしたさらなる「結果」が、症状の改善を邪魔するという、以前にも遭遇した状況なのであります。

以前は「そうかもしれない」とは考えたものの、今のような検査ができなかったので、推測だけで終わってしまっていた案件であります。

何回か通っていただいている患者さんについて、「原因と結果のどっちを調べるのか?」と聞くと、「結果」という返答が多いことが分かりました。

おそらくいつも、「深い原因」にばかり意識を向けていたことによるものだと思われます。

ほぼ症状が解決しているのに、違和感や若干の症状が残ってしまうことがあるのは、こういう理由だったのであります。

ちなみに、今回の患者さんには、意外な部位に組織の強固な癒着が起きていたのでありました。

今回の発見で、突発性難聴や耳鳴りの治りにくい理由が、すこし似た機序によるものだと分かりました。

これら耳の症状においても、必死になって原因をさがしていたのでありますが、それだけでは改善させられないことがしばしばあります。

それは症状が起きたときに、同時に耳の構造の外側にも炎症が起きていて、その炎症が癒着や壊死のような病変を形成するからのようであります。

これでもう、耳鳴りもビシバシ改善させられるはずであります。

ところで、「やや治る」との答えが返ってくる理由でありますが、大半は人間存在の「霊的」な部分や、それよりもっと深い領域に不具合が生じているからだと分かっています。

ワタクシのようなややこしい体の場合は、当然そのあたりにも不具合があり、手技以外の方法はあるものの、およそ1年をかけて徐々に消していくしか、現時点では方法がありません。

ただ、この領域への施策が、いろいろな「運気」にも変化を生じさせることが分かってきていますし、さらには同じような手法により、「場のエネルギー」も簡単に変化させ、いわゆるパワースポットを出現させることができるようになっています。

そしてそして、この新たな領域への働きかけが、ワタクシの新しい仕事として施術業よりも重要になってくる気配がしているのであります。

やってくるのかビッグウェーブ。待っておりましたよワタクシは。

そしてまた、もっと別の展開も起きてきそうな予感。

ここまで苦しんできた分、突き進むのみであります。

ということで、今後も頼みますぞ、みくまりの神様、不動明王様、告げる人殿!

五十肩の人のあばら骨

五十肩で来られる人や、別の症状で来たけど五十肩の後遺症?的な違和感もあるという人は、結構多いです。

五十肩に直接関わっているのは、胃腸の不調や横隔膜、あばら骨の動きの硬さなどです。

発症のメカニズムは省略!します。

で、今回の日記の主役はあばら骨です。

あばら骨の動きが悪くなる理由

あばら骨の動きが悪くなると呼吸の際の胸の動きが小さくなり、結果リンパの流れが停滞しやすくなります。

それに伴い、内臓機能全体の低下や睡眠障害、慢性疲労などが起こりがちです。

ということで、胃腸や横隔膜の働きをなんとか回復させて、あばら骨がスムーズに動くようにしていくことが大切です。

でも、意外に動きが回復しにくいあばら骨があります。

上にあるあばら骨と腕の関係

下の方についているあばら骨には横隔膜がくっついています。

でも上の方にはくっついていません。

ですから、上の方のあばら骨の動きが悪くなる理由は、横隔膜の問題ではありません。

じゃあなんなのか。

それは「腕の骨の不調」なんですねー。

ちなみに、肩こりにおいても上の方のあばら骨の動きの悪さは関係性大。

というかむしろ、ほとんどあばらの問題だけともいえるかも。

で、骨の不調ってなんじゃそら、ってことですが、それは「骨の柔軟性が低下している」ことのよう。

エネルギーで説明すると、骨の中を通っているエネルギーの流れが悪くなっている、と感じますね。

この骨の問題を放置していると、毎回の施術の際に

「またあばら骨が動かなくなっちゃって!」

ということで、こまった奴ですね、との誤解を生んでしまいます。

実は自分の処置が足りないだけなんですけども。

ですから、必要があれば腕の骨や手首や手の骨なんかもうまく調整していかなくちゃあいけません。

最近はそんな操作も、かなりかしこくこなせるようになり、本当にありがたい次第。

あばら問題解決の効能

あばらの問題が一掃されると、いろいろな症状が一気に解決してしまうことも少なくありません。

特に、整骨院をやっている人が苦手にしている「しびれ」なんかにもとても効果大なんでございます。

よく眠れるようにもなりやすく、疲れも回復しやすい。

そして、その状態が維持できれば、新たな痛みがでてくることもとても少なくなります。

痛みのかげに「あばらの不調あり」でございますよ、だんな。

さしあたってのうちの問題は、頭蓋骨が動かせん!ということ。

ここのところ、みなさんの頭蓋骨が硬くなりすぎています。

つまりは、体力が落ちています。

そんな頭蓋骨を動かそうとすると、結構な時間がかかってしまいます。

先日新しい患者さんの頭がうまく動かなくて、10分くらいずっと持ってました。

「この人大丈夫?」

と患者さんに訝しがられるんじゃないかとヒヤヒヤしました。

なんか良い方法ないもんかね、ホント。