サプリメントや運動、デトックスなど、いろいろな健康法が
あります。
いろいろなものがありすぎて、どれをやったら良いか
分からないくらいですね。
本当は「楽しく過ごす」のが一番良いと思いますが、
「一日どんなときも楽しく」というのも、困難な場合が
多いと思います。
そこで、どんな健康法がいいのかという話です。
年齢、健康状態、持っている疾患によっても選択肢は
変わってくると思いますが、当院では
「呼吸力」
を鍛えることをおススメしています。
腹式呼吸が良い、というような話を
聞いたことがあるひとは多いと思います。
ただ、健康法としてやっていくときに、
腹式呼吸は意外にむづかしい面もあり、
また成果が分かりにくいので継続も困難です。
でも今は、良いグッズがあるんですね。
アマゾンなどで
「呼吸 トレーニング」
と検索してみると、何種類かの商品がでてきます。
呼吸をする際に負荷をかけることが目的で使います。
腹式呼吸だけを鍛えるのではなく、胸式・腹式の
両方の呼吸力を鍛えることができます。
人の体は、じっとしているとき血流が悪くなりやすいものです。
それは、手足の筋肉の動きで血流を促すことができないからです。
そんなとき、血流の維持をしていくのに大きく関わっているのは、
心臓と胸郭と頭蓋骨の動きです。
心臓の働きはだれでもよくご存知ですね。
胸郭は呼吸の際、膨らんだりしぼんだりしています。
このとき、この動きが大きいほど空気の入れ替え作用が
大きく、また全身の血流を促す作用が大きくなります。
この作用は、アコーディオンを膨らませる、しぼませる
のと同じような機序で働きます。
空気の交換だけを考えると、胸の動きが小さくても、
回数が多ければ同じだけの量を入れ替えることが
できます。
ただ、全身の血流を考えた場合、胸の動きが大きく、
回数が少ないほうが血流を促す作用が大きくなります。
呼吸力を上げるトレーニングをしていくと、自然に
胸の動きが大きくなっていきます。
胸の動きが小さくなってしまう原因は、
学生の頃のようにハーハーするほどきつい
運動をしなくなることや、仕事などで緊張状態を
長時間つづけることがよくあることなどで、呼吸に
かかわる筋肉がこったり、筋力が落ちてしまうから
だと考えられます。
人間の体は、血流の弱いところが病気になりやすいのですが、
年齢とともに乳がんや肺炎になりやすくなるのも、胸郭の
動きがどんどん悪くなっていくことも一因かと思われます。
ある程度の年齢になって、はーはーするほど激しい運動を
することのない人には、どんな人にも呼吸力のトレーニングは
おススメできます。
一日に30秒でも十分な効果が期待できますが、物事を継続
するのはささいなことでもなかなかむづかしいので、朝顔を洗うとき
とか、お風呂に入る前なんかにトレーニングすると決めておくと
継続しやすいです。
手足の冷えの改善にも、他のどんな健康法より効果大です。