体の不思議

当整骨院のある寺田町駅周辺。

いつのまにか、ラーメン屋さんが2つも出来ていました。

近年はラーメン屋さんに入ることもグッと減ってしまっているワタクシではあるのですが、地元のラーメン店くらいは把握しておきたいのであります。

何しろ今、行きつけのお店というのが寺田町には「居酒屋」と「お好み焼き屋」しかない。

つまり、ラーメン店がないのであります。

仕方がないので、わざわざ天王寺とか、上本町まで出かけていたりします。

そんな中でありますから、新しいお店にはひじょーに期待が大きい訳であります。

できていたお店は「煮干しラーメン」と「横浜家系ラーメン」でありました。

しばし考えて、まず煮干しラーメン店に。

食べてみて

「あーそうだった。煮干しラーメンとはこんな感じだったワネ。悪くはないけど、いまいち存在意義が分かりにくいですワ。」と思いました。

そういえば、煮干しラーメンに満足したことが一度もないような。つまり、もう一度食べたい、とまでは感じないのであります。

イメージはとても美味しそうなんですが、ワタクシの場合は今一つ、ヒットしないようであります。

家系のお店にはまだ伺っていないのでありますが、先に行かなかったのにはわけがあります。

それは店先に「細麺はじめました」と張り紙があったことであります。

家系のお店は、大阪にはそれほど多くないとおもうのですが、東京のセミナーに行っていたころにはよく食べていました。

ワタクシ的には大雑把に言って、コテコテで太麺が売りという認識。

なのに「細麺」でありますよ。

これはすでに、暗雲立ち込めているような雰囲気かも。

店内もカラカラで、若干入りにくい印象。

でも近々、食べてみたいと思いますし、期待もしている次第。でもほんと、寺田町は商売の難しいところのようで、しょっちゅう新しいお店が出現しています。

ラーメン店に至っては、あの狭い駅周辺だけで10以上あります。

飲食業界もとても大変だなぁとは、いつも感じることであります。

なんとか皆様、頑張って頂きたいと思います。

さて、前置きが長くなったのですが、新しく見つけた体の不思議についてであります。

ワタクシの場合鍼灸師でありますので、経絡の特性はよくわきまえております。

近頃では異常なくらい敏感になっているので、一瞥しただけでどこの経絡の状態が悪いのか、すぐに分かってしまいます。

そんなケアすべき経絡上の、さらに最もケアすべきツボに触れた瞬間、体に面白い反応がおきます。

さっきまで何ともなかった経絡が、急に流れを止めたようになるのです。

この急におかしくなる経絡は大抵、もともと状態が悪かった経絡と表裏の関係にありまして、表裏関係とはつまり、一番深い=近い関係であります。

この二つの経絡を使えば、一つの経絡だけを使うのに比べて、かなり大きな効果をだせるように思われます。

さてこんな風に反応が起きるのは、経絡以外にも臓器や隔膜、ホルモン系などがあるように、ワタクシには感じられるのでありますが、なんと関節にもこの関係があったというのが、今回の発見なのであります。

関節の場合、具合の悪い関節を触ったときに、他のどこの関節に反応が出るのかは全く予測がつかないようでありますが、反応のでてきた関節を触ると、別の関節に反応が移ります。

その反応を何度か追って触っていくと、あら不思議。もともと具合の悪かった関節が正常になってしまうのであります。

この反応の解釈はひとまず置いておくとして、悪い状態の関節に何の調整も必要ないということが、結構な衝撃なのです。

しかもどうやら、反応の出てきた関節も、触っていくだけで状態がもっと良くなってしまうようなのであります。

関節の状態をどうやって回復させるのかは、整体術のかなり重要なテーマの一つであるように認識しています。

技術が向上するにつれて、結局どんな方法でも、回復させられればそれでいいと認識が変わってくるようには思うのですが、調整しなくても触っているだけで回復というのは、正直想像もしていなかったのです。

それなら、筋肉や関節包や硬膜なんかもそうなのかと調べたところ、他の部位にでてきた反応に触れていくだけで、はやり回復してしまうようであります。

どうやら人体に起きている不具合の9割以上は、他の場所との関係性が悪くなるとか、協調性が崩れるとかいったことが理由で生じているようです。

この手法を使うと、体のあちこちを順番にただ触っていくだけで、症状がとれてしまいます。

「背骨が歪んでいるから、グイっと押して治さないといけない」といったような、ごくありふれた物質的な認識が完全に崩壊してしまったかのようであります。

さぁこれは、困ったことになりましたぞぉ。これはもう、おかしすぎる施術スタイルですぞぉ。

だけれども、逆戻りももはや不可能でありますワ。

とにかくもう、びしばし症状を回復させていって、治るからよし、とするしかございませんですワ。

ということで皆様方、乞うご期待。

それともひょっとして、ご用心?

ここさえ良くなれば

自分の状態がどんな感じなのか、良いのか悪いのか、意外に分からないものです。

体調に関しては、しんどいとかだるいとか、食欲がないとかで分かることは多いですが、それでも臓器ががんでも全然気が付かなかったりしますね。

精神面については、それこそうつ状態にでもなれば「なんだかおかしい」と思うでしょうけど、少しくらいの不調は気が付かないかもしれません。

もちろんワタクシ自身も、どんな精神状態なのかは実際に調べてみないとぜーんぜん分かりません。

瞑想だとかいろいろやっていても、所詮そんな程度であります。

でありますから、自分の頭がおかしくなっていないのかどうかについては、かなり意識をむけて管理するようにしておりまして、何とかいまのところ大丈夫であると、自分では判断しているところなのであります。

ご自分の精神面が健全かどうかを判断するには、

  • ごく普通の日常が楽しいかどうか
  • いろいろなことに心から感謝できるかどうか

この2点をたまに考えてみるといいと思います。

逆に

  • 人と比較しての勝ち負け、優劣
  • 他者への批判

が増えているなら、危険信号がでているかもしれません。お気を付けください。

さて、脳幹などにフォーカスした施術スタイル続編であります。

なかなか悪くない感触で施術していたある日最後の施術で、ある意味奇妙な症例に遭遇。

症状は、これまでさんざんやってきているぎっくり腰なのであります。

いくつかのアプローチをやって、脳幹にも脊髄にも力充実、さぁこれでおしまいね、とおもいきや、立ち上がると背中がまっすぐに伸ばせないまま。

通常でしたら、これは胃腸にエネルギーが足りていない兆候ですが、それもない様子。

立った状態で調べると、確かにまた脳幹にエネルギーが不足している状態になっているのに、それを引き起こしている他の部位の不具合が検査で出てこない。

え?え?なんでございますのこの症状は。スペシャリストのワタクシにまたしても誇大広告の嫌疑が?いやいやいや、そんなはずはぁ。ぐぅぅ。

でもま、さんざん失敗してきているワタクシでありますから、すぐにピンときたのであります。

つまりあれでしょ?脳幹とか脊髄と同等に注意深く調べないといけない部位が他にもあるってことでしょ?

でもって実際に色々と調べてみたところ、どうやら頸椎一番とその上下の関節が怪しい、ということに。

この患者さんの場合には、頸椎1番が頭蓋骨に対して前に行きすぎていました。

早速調整して再度立ってもらうと、おぉ、完全にまっすぐ立てるように。

いやー、びっくりしたぁ、よかったですワ。超安堵しましたですワ。

その後、詳しく頸椎1番付近のことを調べてみましたら、頸椎1番と2番の間の関節に完全にエネルギーが満ちていたら、脳幹のエネルギーも必ず満ちた状態になっていることが判明。

なーるほどぉ、脳幹の状態はC1-2がきめているのでありますかぁ。勉強になりまするなぁ。

ということで、今後はC1-2にエネルギーが満ちるように、全身の調整をすれば良い、という方針になったのでありました。

ところで、自分の体やら、来られている「むりやりモルモットさん」の体やらをいじくりまわしておりましたところ、非常に興味深い別の現象を発見してしまったのであります。

それによると、もはや関節への通常のアプローチは必要ないようであります。

そのあたりは、また次回に。

という訳で、今後も頼みますぞ、「深まる人」殿!

手作業の敗北か

電動歯ブラシを使っている人は少なくないと思います。

ワタクシもいくつかの機械を使ったことがあります。

でもまぁ、どってことありませんワ、ということで最近は手で歯を磨いていたのです。

でも先日、「音波歯ブラシ」なるものがあることを、初めて知ったのであります。

音波を使う主旨は、「歯垢がマイナスに帯電しているために歯にくっついて除去にしくくなっているので、プラスイオンを出しながら磨いた方が歯垢が簡単に取れる」ということだそう。

ほぅぅ、そうだったのか。

実は昔折れた歯のメンテナンスをあるときから怠っていたところ、数か月前に虫歯になっていることが発覚。

すぐ治してもらえましたが、その後の指導で歯磨きをもっと徹底するようにとのこと。

やり始めるとなかなか納得できなくて、今ではかなり長い時間、歯磨きに時間がかかってしまう事態に。

もっと短時間に、と思っていたところに登場したのが前出のメカなのであります。

実際に使ってみますと、とてもスムーズに歯垢がとれて、ツルツルになります。

しかも、十分に使えるモデルが2000円台とお安い!

前から使っている歯の隙間を掃除する「ウォーターピック」でも1万円はするといいますのに、高機能で低価格。

一度使うと、手で磨くスタイルには戻れそうにない。

音波歯ブラシを使った場合と同等にきれいにするには、10倍の時間がかかりそうです。

興味のある人は一度お試しあれ。

さて、今日の本題であります。

ぜーんぶを体に聞いて、その通りに施術するという術式になってから、およそ前進を阻むものはありはせんじゃろ、と意気揚々であります。

実際に難治なものにも成果は悪くないのであります。

なのに、であります。

なぜか一切効果のでない症例が、一日に2例も出てきてしまったのであります。

そう、その悲劇は前週の土曜日でありました。

1例ならず2例までも。もはや伸びに伸び切ったワタクシの鼻は、グリコポッキーのように、ポキポキに折れてしまったのであります。

伸びた分だけ、折れる箇所も多いようでありますね。

ではありますが、一体なぜなんだ?理論的にそんな事態が起こるはずは・・。

あまりの情けなさに、ずーっと考えておりました。

そして、すっかり忘れていた、今の術式の疑問点に再度、注目してみたのであります。

疑問点とは、「施術の対象として、どうして脳幹だけが入ってこないのか」

ということであります。

今の施術スタイルだと、肉体も心も魂も、施術の対象でありますし、それらを患者さんの体が要求した順にケアしていくので、どんな問題にもスキなくアプローチしているはずでなのであります。

なので、脳幹を個別に調べてみてエネルギー的に不足が大きく、ケアすれば効果も顕著という状況なら、脳幹をケアして欲しいという反応が体からでなければおかしい。

おかしいのに、反応がでない。

体の叡智とは、どうなっているんでございましょうか。「体は全部知っている」はうそだったのでありましょうか。

さんざん考えた挙句、やっぱりワタクシには分かっちゃったのであります。

ワタクシの脳みそ殿は、複数の物事を同時に処理することはてんで苦手でありますが、1つのことに集中させると、なかなか的を得た答えを探し出してくれるようであります。

今回結論として出てきたのは、体に流れるもともとのエネルギー量にかかわる問題だったのであります。

体には、臓器にも骨の中にもエネルギー(気)が流れておりまして、流れていないのは完全に異常であります。

ワタクシの使っている検査は、そのエネルギーの滞りが大きい順番に探し出しています。

その際、もともと流れの強いところは、流れが大きく弱まったとしても、それでもまだ普通のところと比べれば流れが弱くはなっていないので、検査では優先順位が低くなってしまう、ということだったのであります。

今回検証してみたわかったのは、脳膜・脳幹・脊髄などに関しては、普通の部位とは別の基準でエネルギー状態を調べないとダメ、つまり、強い流れが維持されていなければすぐに施術対象になりえる、ということでありました。

ぎっくり腰の施術をしていて、いつも不思議だったことがあります。

ほぼ、どの部位も完全にエネルギーが流れているのに、痛みが半分くらいしか取れないことも少なくない。

おそらくそれも、脊髄や硬膜にエネルギーの流れが不足しているのだと現時点では考えています。

次に来たぎっくり腰の患者さんで早速検証してみたいと思います。

いやー、これでスッキリ、明日からも楽しく仕事ができそう。

なぜか分からないけどたまたま改善したり、逆に改善しない理由がぜんぜん分からないなんていうのは、さっさと卒業したいレベルであります。

症状の原因を、一瞬で見抜けるようになりたいものであります。

ということでま、楽しくもない記事ではありましたけれども、今後も頼みますぞ、神様仏様、大いなる存在殿!