何日かまえに急に寒くなってから、またぎっくり腰の人が増えています。
とにかく冷えるので、腎臓におおきな負担がかかる季節だ、というのは鍼灸の古典にも書かれていることでございまして、みなさんの体もそのとおりになっていること間違いなし!でございます。
ですから、特に下半身を冷やさないように気を付けましょう。
さて、当院では相変わらず体の仕組みについて、どーしてだー、なぜなんだーと考えておりましたところ、またまた不思議な現象が起きてしまったのでございますよ。
ある患者さんにはかつての手術で胃がありません。
ですから、胃のエネルギーが流れるルートはいつも流れが弱いのです。
こりゃーいけませんやね、ということで鍼やらお灸やらをそのルート上にすると、「楽」とのこと。
うむうむ、そうなると思ったんでございますよ、ワタクシも。
ということでお帰りいただいたのですが、次回来てみると見事に元の木阿弥逆戻り。
で、再度胃のルートへの施術をするも同じことが再現されてしまう。
胃がないから仕方ないじゃぁぁぁぁん!とも思われるのだけど、なんか別の方法ありませんですくわぁぁといういつもの展開に。
で、仕入れたばかりの「無形療法」で思いっきり胃にエネルギーを充填させました!パンパンでもう入りませぬ、ごめんあそばせ状態。
「楽」なのは当然として、次回はどうなのか。
すると!次回の来院時にも前ほどぶり返していない!
ほほほ、みましたか皆様方。ドバーンとやってシュパーンでございますのよ。
どれ、胃のルートはどんなもんでやんしょ、とみてみると???
またまた弱くなってんじゃーん。でもなぜか、改善している不思議。
これは、よくわからない現象、だけれどもま、改善したから良しとするのでございますよ。
それにしても、どうなってるのか気になりますよね、奥様。
だもんで面倒ですけれども、理由を突き止めるミッション発生。
いくつかの症例を経て、あやしい奴の目星をつけました。
そやつこそ、タイトルにも挙げた「邪気」、だったんですねぇ。
そんなのは、本のなかだけのものだと思っていました。
誰かの体を触って「気持ち悪い」ことはあっても、それが直接痛みに関わっているとは考えが及ばなかったです。
さて、「邪気」の及ぼす害とはなにか。
エネルギーの流れが弱くても、流れを邪魔するものがなければそれほど痛みはでないと推測される。
つまり、流れを邪魔して痛みの原因になるのが邪気というわけ。
調べてみると、体調の悪いひとほどたーくさん体内に溜まってしまっているようです。
取り除くには、「無形療法」みたいに大量のエネルギーを突っ込むか、特殊な方法で引き抜くなどの対処が必要。
ちなみに、体から邪気がでてくると、とても気持ち悪いです。
邪気を引き抜きつつ、骨やらを調整していく、考えてみるとそれほど画期的でもないような。
でもま、怪しさも増しつつ進んでまいる所存です。